スタートアップのピッチで伝えるべき内容＝事業戦略そのもの＝知財も必要という雑な考察について（twitterでまとめました）

「起業の科学」でおなじみの田所さんがこんなことをつぶやいていました。

スタートアップのショートピッチ（3分~〜5分）
で何を伝えるべきかまとめて見た
これまで何百社のスタートアップのピッチ指導をしてきましたが、以下の順番で伝えて行くと格段に良くなります。 pic.twitter.com/1tkBW9wvwB

— Masa Tadokoro / 田所雅之 (@TadokoroMasa) February 3, 2020

　先日初めてスタートアップのピッチイベント（自分が喋ったピッチはクローズドですが）に参加しましたが、5分で自分のビジネスを他者に理解してもらって、場合によっては出資してもらって、、、というところまでつなげるのは大変だなぁ。。。と思いました。小並感。

　それはさておき、田所さんの仰ることは理解できます（ただこれを5分で全部しゃべるのはしんどくないですか・・・？）。事業戦略の要点そのものだと思います。

　それでよく読んでみたら、「この事業戦略の各要点って、全部知財も関係するんちゃう？」と率直に思いました。以下、超雑ではありますが、自分のTwitterでの反応を転載します。さっとまとめたので、異論の余地は十分にあると思います。ただ、やっぱりスタートアップも知財を使えたほうがええんや！と少しでも感じていただければ幸甚でございます。

めっちゃ雑なことを言うと、これ全部知財に関係するよ🤸🤺 https://t.co/6HuCOzhLqO

— 澤井周/Shu SAWAI/iPLAB Startups (@iplab_shu) February 3, 2020

①②⑥：まだ他の人が見つけていない「課題」と「解決手段」があり、その粒度を細かくしていくと、そのビジネスの鍵となるテクノロジーに行き着く。それが強みとなる知財になる。

— 澤井周/Shu SAWAI/iPLAB Startups (@iplab_shu) February 3, 2020

③④⑧：権利化して保護すべきテクノロジーであるか、そのテクノロジーがビジネスに資するものなのかを見極めるのに重要。市場のコントロールが可能か、先行者利益が掴めるタイミングなのか、ビジネスモデルを成立するのに必須か。

— 澤井周/Shu SAWAI/iPLAB Startups (@iplab_shu) February 3, 2020

⑤⑩：知財のポートフォリオの構築すべき領域はどこか、スケールしていく上で障害となる要因を知財の権利で排除できるか。

— 澤井周/Shu SAWAI/iPLAB Startups (@iplab_shu) February 3, 2020

⑦⑨：競合が容易に市場に入らせない参入障壁として、知財の保護が重要であるかどうか。代替案により壁をすり抜けさせないために、どのようなポートフォリオを築いていくか、どのような橋渡しとなる知財を確保して、味方を増やしてマーケットを拡大させるか。

— 澤井周/Shu SAWAI/iPLAB Startups (@iplab_shu) February 3, 2020

　事業戦略を知財に落とし込むことについては、もちろんしっかりとした分析は必要となります。本当に権利化が必要なのか、その権利はDefenseとしてなのかRelationshipのためなのか。ただ、この事業戦略の様々な要点を考える上で、知財の取り扱いもぜひ頭の片隅に入れてほしいな！分かんなかったら相談だ！くらいの感じで、日頃から意識をしていただけると良いかなと思います。