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「いいかげん」な理由

珈琲いいかげんという屋号を決めてから、半年くらい経つ気がする。決まるまで何度も屋号を取っ替え引っ替えしていました。がなかなか決まらず。

だけれどやっぱり「いいかげん」さは残したいという思いからこの名前にしました。多分店を持っても変わりません。

いいかげんは時にネガティブな印象を持つかもしれませんが、僕にとっては超明るい未来しか見えていません。というかいい加減にしないと多分自分自身がダメになるからです。

めっちゃ簡単に言いますね。

ロボットのような接客はつまらない。

それでこれって2通りあると思っています。1つめはその人自身が接客が得意ではなく、ロボットのような接客になってしまう場合。そしてもうひとつは会社や上層部のルールに従うことで自由にできずロボットのような接客しかできなくなる場合です。2つめにかんしては、少しばかり訂正が必要かもしれません。

ロボットのような接客になるというよりも、

あなたの思考や、やりたいこと。お客様のためにやろうとしたこと全てが上層部や会社の無駄なルールによって出来なくなる。

の方が感覚的には良いですね。僕は何度もこれを経験してきたからこそ、僕がやりたい接客は会社ではできないだろうと判断したわけです。それも全部の会社でこのような不自由さがあるわけではないと思います。だけれども、やっぱダメでした。

例え話を1つ。

僕は夜勤のホテルマンをしていました。ある日早朝にチェックアウトをされたお客様がいて、「日本を旅している途中で広島のこのホテルに泊まってみたかったの」「今日はどこに行かれるのですか?」「今日は〇〇に向かおうと思っています」という一連の会話をさせていただいた。

僕が思いついたのは、ここに泊まっていただいた方々が今日無事に次の目的地に着いたかどうか尋ねたかったのと、またうちのホテルに泊まってもらえたら良いなと。
この人にメールを送ろうとしました。

「先日はご宿泊ありがとうございました。本日は無事目的地に到着しましたでしょうか?また広島に寄ることがあればご宿泊してくださいね。では旅を楽しんでください。〇〇」

上記のメールを考えていたのですが、まず社員に了承を得なければなりません。(まずこれがおかしい気もしますが、、)それで送っても良いか?と尋ねたところ返事はこうでした。

これを送ると、他のお客様にも送らないといけなくなり、きりがない。

です。だから面白くないんです。あれ?本当の目的はお客様にまた泊まってもらうことじゃないのかな?と思ってしまったと同時に、だから不自由さがつまらない。と感じてしまいました。

社員の方も面倒臭いからかどうか知らないけれど、決して会社として悪いことではないはずです。ルール上お客様にメールを送ってはならない。とあるのならまた別だけれど。

ホテルで働く上、言葉遣いは丁寧であるべきです。ただ、どの会社でも全てをルールに従うような働き方はしたくない。そうでないと自分は自分でなくなってしまう気がするから。


だから「いいかげん」

だから僕は自分の店を持ち、自分のサービスをします。ルールに存在しないような最強のサービスを。これを実現するまでは僕は諦めないし夢を追い続けます。

親友に言われたことがあります。「将はサービスで付加価値を出す方がいいと思うんよね。」

ああ、僕はこうしてサービスのプロとして生きていかなきゃならないなとその時感じました。


現在働いているお好み焼屋

今働かせてもらってるお好み焼き屋は、これまで感じたことのない自由さがあります。店主が優しすぎる。そして僕らが自由すぎる。笑

ただこれはもう言語化できるようなものでもない気がしています。実際に働かないといけない。そんな感じ。ちなみにうちのお好み焼き屋は1年以上続いていますが、ただの一度も「怒り」はありません。誰も怒りません。理不尽なルールもありません。もはやルールがありません。守るべきことはレジを打ちお客様にできたお好み焼を提供すること。だけ。あとは何しても構いません。例えば暇だったら椅子に座りゲームしていていいし、読書しててもいいです。最近は暇だったら外に出てダンベル片手に筋トレしています。シャトルを投げてバットで打つ安全な野球もしています。ああ面白い。そんな会社で働けていることに感謝しつつ、ここからまた一歩最強の店づくりを始めています。

もう少しだけお待ちください。😁

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