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売ろうとしない

売ろうとしない。

これは経営の上で、1番難しく1番大切なことかもしれない。

今日仕事終わりに親友とドライブをしていて、この話になった。絵も珈琲も売ろうとするから悩んでしまうのかと。

例えば珈琲はお好み焼き屋の隅っこで販売しているのだけれど、お客さんが少しでも珈琲を見ていると、「いらっしゃいませ!」「これ僕が自家焙煎していて、、、」と話しかける。するとヌルッといなくなる。

珈琲を売りたいがあまりに、お客さんが不快?とまではいかないけれど買ってみたい!とは思えないのかも。

そう思えば、僕は服屋の店員さんに詰め寄られるのがあまり好きではない。服屋の店員さんは服を売ることに必死だからそりゃ声をかけるし、それをやられたからと言ってやめてくださいとは言わない。でも客観的に。1人のものを売る人としては、やはり売りにこられると拒んでしまうと思う。


趣味のようにやる

趣味のようにやればいいのかもしれません。売ろうとする。稼ごうとするから美味い珈琲が焼けなかったらガッカリするし、自分はダメなやつだと嘆く。そうじゃなくて、珈琲の焙煎が趣味で、お好み焼き屋で働くみんなと珈琲飲みたいからとびきり美味しいの焼こうっと。あ、ついでにお客さんが飲んでくれたら嬉しいなー!程度でやればいい。

そう言うと、それは違う!と言う人もいるかもしれないけれど、うちの店長は売ろうとはしてない。どちらかというと、目の前にある伝票のお好み焼きを美味しく焼きたい♪くらいだろうか。

だからかどうかは知らないけれど、売り上げは右肩上がりに近づいている。メニューを増やすこともないし、やりたくないことはやめる

果たしてこれが正しいのか、正しくないのかなんて裏表はつけたくないけれど、きっと僕が望んでいるのは今の店長の経営術だ。


やりたいことならば、
自分の軸をずらぶらすことなく、やりきりたい。

珈琲の値段設定も、どうやって提供するか。空間はどうか。など考えることは多々あるけれど、今練習するべきことは「売ろうとしないこと」なのかもしれない。

明日は珈琲見てくれたお客さんがいても、
静かに見守る体制でいようと思う。

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