ヨーヨーと私のルフラン
ヨーヨーをしているとその出逢いやきっかけについてはよく聞かれるところではありますが、私とヨーヨーの出逢いは実に20年前に遡ります。
それから不思議なことに、ほぼ同じ周期で私はヨーヨーを繰り返し手に取る運びとなります。
①第1期ハイパーヨーヨーブームに乗って
同世代の方(特に男性に多いのではないでしょうか)は通ったであろう1997〜1998年の第1期ハイパーヨーヨーのブーム。
当時小学生だった私も例外なくそのブームに乗り、父にヨーヨーを買ってもらいました。買ってもらったのはハイパーループです。
コロコロコミックの付録の認定トリック一覧ポスターを部屋の壁に貼って練習しました。当時の認定トリックは受ける順番が決まっていて、まずはロングスリーパーからでしたが、全く出来なかったため即挫折しました。
ただ、ループ・ザ・ループだけは頑張って練習して、数回は出来たと記憶しております。
超速スピナーの霧崎マイちゃんに憧れて、いつかは両手でループ・ザ・ループが出来ることを夢見ていた私。ストリングが切れた拍子にヨーヨーをアスファルトにぶつけて壊してしまい、ほどなくヨーヨーに別れを告げることとなりました。
②好きな俳優さんのブログを読んで
やがて10年が経ち、私は大学へ進学し、バイトで貯めたお金をミュージカル観劇に捧ぐ日々を送っていました。
そんなある日のこと、1つ歳下の俳優さんのブログに突如としてヨーヨーがあらわれたのです。
「最近ハマってます!懐かしいですよね!」
そんな趣旨の投稿とヨーヨーの写真を見た私はすぐに近くにあるヨーヨー専門店を調べ、翌日にはスピンギア中野店(現在は秋葉原に移転しています)へ足を運び、勧められたヨーヨーを買いました。
家でも大学でも暇さえあれば遊んでいましたが、新しいトリックを覚える前に終わりは訪れました。
当時ヨーヨーをしていた方から、どうしてヨーヨーをはじめたのかと問われたので、上記の経緯を伝えたところ
「そんな理由ではじめたんだ。どうせすぐにやめちゃうよ。」
と笑われました。
それからは気にしないようにしていても、ヨーヨーを手にしている間はこの言葉がちらつくようになり、やがてヨーヨーを引き出しの奥に仕舞って遊ばなくなりました。
今ならばこういう人に出会うこともそうそうないと思いますが、当時の私のモチベーションを削ぐには覿面でした。
悔しくないのかと聞かれてしまいそうですが、当時の私にとっては悔しい気持ちより悲しい気持ちの方が大きかったのです。
③ヨドバシ横浜で選手のパフォーマンスを見て
それからまた10年が過ぎ、社会の荒波に揉まれながらもかけがえのない人と出逢い、めでたく結婚して幸せに過ごしていました。
そんな2018年の夏、ヨドバシカメラで買い物を終えて店を出たところ、人だかりが出来ていました。ヨーヨーの世界チャンピオンがパフォーマンスを行うので、是非観ていって下さいとのこと。
俄然興味がわいた私は主人に観ていこうと提案しました。主人もまたミニ四駆寄りのヨーヨー世代だったので、快諾してくれました。
その時にパフォーマンスをしていたのが、世界チャンピオンであるSHU TAKADA選手とGentry Stein選手でした。
2人のパフォーマンスは私を魅了するには十分すぎました。音楽に合わせて踊るようにプレイする2人と魔法のように動くヨーヨー…私の知らないヨーヨーの世界がそこには広がっていました。
Youtubeチャンネル:yoyovideoarchiveより引用
次の日にはヨドバシ.comで注文したヨーヨーが家に届きました。私は同じことを何度も繰り返して、本当に学習しないな…と苦笑混じりに開封したことを今でも覚えています。
それでも、今なら過去のことも払拭していちから楽しんで遊べるかもしれない。そんなドキドキとわくわくを2人は私にくれました。
ヨーヨーを遊び続けていればいつか2人の目にとまったりどこかの会場で会ったりすることもあるのだろうか、その時にはお礼が言えたらいいな、そんなささやかな夢を胸にGentry選手とSHU選手のモデルのヨーヨーを手に取ったのでした。
そして現在に至るまで、自分を含む大方の予想を裏切り、楽しく続けられています。
それは私ひとりがどうこう…ということではなく、周囲の人々や環境に恵まれたからだとひしひしと感じています。
次回はその辺りについてお話できたらと思います。
それでは。
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