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短時間正社員制度とは?

自分の子どもも就職させたい会社を増やす。
これを目指して活動しています。
社内制度の研究もしています。

さて、正社員は一般的にフルタイム勤務(例:1日8時間、1週40時間労働)です。しかし、フルタイムの正社員と同様に意欲や能力があるものの、長い時間は働けない人も増えています。
その対策として「短時間正社員制度」を導入してそれらの人材を活用する方法もあります。

今回は「短時間正社員制度」について書いてみます。それでは詳しく見てみましょう!

短時間正社員の定義

厚生労働省の定義によると「短時間正社員」とは、フルタイム正社員と比較して、1週間の所定労働時間が短い正規型の社員であって、次のいずれにも該当する社員のことを言います。

① 期間の定めのない労働契約(無期労働契約)を締結している
② 時間当たりの基本給及び賞与・退職金等の算定方法等が同種のフルタイム正社員と同等


メリット

会社にとってのメリットは、人材の確保や働きやい職場のアピール、柔軟な働き方への対応などが挙げられます。
一方、社員にとってのメリットは、ワーク・ライフバランスの実現、自身の希望に応じた働き方の実現などが挙げられます。

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短時間正社員制度を活用したい人材とは?

・育児・介護等と仕事を両立したい社員
・決まった日時だけ働きたい人
・定年後も働き続けたい高齢者
・キャリアアップをめざすパートタイム労働者
・自己啓発やボランティア活動も行いたい人

フルタイム勤務を継続することが難しい、なんらかの制約がある人やワーク・ライフバランスを考えて働きたい人は活用したいと考えるのではないでしょうか?
会社にとっては、離職を防止する効果もあります。

短時間正社員の労働条件

雇用形態:正社員
労働契約:期間の定めのない労働契約
労働時間:フルタイム正社員と比較して1週間の所定労働時間が短い
賃金などの待遇:同種のフルタイム正社員と同一の時間賃率、賞与・退職金等の算定方法
社会保険:適用

フルタイム正社員が週40時間勤務であれば、短時間正社員は週30時間勤務とするイメージです。
この例で言うと、フルタイム正社員の4分の3の勤務時間となるため、賃金などの待遇もその割合にするなど、処遇や待遇について、事前に検討しておく必要があります。

また、会社はこの制度を利用できる対象を限定することも出来ます(例:子育て期間、高齢者など)


非正規雇用労働者との間の均衡・均等待遇

短時間正社員と非正規雇用の労働者との間の同一労働・同一賃金についても、均衡・均等待遇となっているかは検討が必要です。

今回のまとめ

フルタイム正社員より週の勤務時間が短い短時間正社員制度を導入して、多様な働き方を実現する方法がある。
導入にあたっては、対象者や処遇・待遇をしっかり検討しておく必要がある。
短時間正社員と非正規雇用労働者との間の均衡・均等待遇については、特に注意が必要である。

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