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カレー屋のはなし。

好物の話で書きそびれたけど、落ち込んだ時で出かける余裕が少しある時にはカレー屋に行くこともある。
インドとかネパールの人たちがやってるカレー屋が好きだ。

特にバターチキンカレー。脂は心を豊かにする。最近行きつけの店はバターチキンカレーのくるくるしてる生クリーム?のど真ん中にバターの塊をバン!と乗っけてくれるので満足度が高い。

進学での上京を機に、私はインドカレーに出逢った。

安いし、あんまり騒がしくないし、バタバタしてない。
なんか店の装飾も好きだ。多分シヴァ神が、小人を踏み潰して踊ってるタペストリー。ガネーシャの像。焼肉屋のレジ前のキャンディやガムのごとく置かれているが、なんなのかわからない(インドの口直し、と書いてあった)小皿の上のカラフルな香辛料。お香みたいな香りでほぼ無味だった。生まれて初めて行った大学近くのカレー屋は、カレー屋なのに(ほぼ繋がってる)隣の店舗で絨毯とか売ってたし店頭でインドのスカートとか売ってたし、最終的には店内でも雑貨とか売ってた。
(ちなみにスカートは2着買って今でも夏に着てる。ウエストの紐に小さい鈴が付いてて、動く度にシャン、と鳴って可愛い)

あとだいたいのお店がナンおかわり自由だ。残念ながら加齢とともにそんなに食べられない身体になってしまったが。なぜか近所の店は「おかわりの可否」でなく「おかわりはナンかライスか」とおかわりを前提に聞いてくる。……もしかして、みんなめちゃくちゃ食うのだろうか。結構、ナンデカいけど……ライスもあの、銀のプレートいっぱいに出てきたのでめちゃくちゃびっくりしたことがある。

何故か私が行くカレー屋さんの人達は、絶対に食べてると「辛くない?」「おいしい?」と聞いてくれる。そのたびに「ちょうどいい、おいしい」とサムズアップする。
陽気なおっちゃんだと、大抵サムズアップが返ってくる。お兄ちゃんだと少し照れて笑う。一人暮らしだと自分の飯に自分で賞賛を送るくらいしかないので虚しい。だからこんなやりとりが発生すると、ちょっと嬉しい。

いつもありがとうございます、カレー屋の店員さんたち。
気持ちが寂しくない時も行きます。

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