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サロン開業10年で失う『総失客数と総損失額』分析。売上向上虎の巻表あり〼

プロローグ

どのような事業においても創業時は、夢と希望に溢れ、自分達のサービスが多くの方に喜んで頂く為に、試行錯誤し開業される事と思います。目指すべきビジョンを想像し、目標を設定し、算盤を弾く日々で愉しく事業推進されている事と思います。

新規来店を頂き、如何にしてファンになって頂き、売上を高めていくのかについて考える事は、悩ましい問題ではあるものの、起業した人にとって楽しい時間なのかも知れません。

「開業から〇年で、売上〇億円突破!」とか、「リピート顧客〇人突破」とか、定量化出来る数字の中で、成功ヒストリーを振り返り、檀上に立たれる優れたサロン経営者もおられ、美容業界の可能性や、それらを真似て学ぶ人たちも多くおられます。

しかし、逆の数値を聞く事はありません。
「開業から〇年で、総失客数〇人!」「失った損失額〇円!」等、売上帳簿には決して記載されない数字に、成功サロンに導く大事な要素がある様に私は感じてなりません。そこで、サロン経営を開始して10年で失われる、総失客数と、その失客により失う損失売上のシュミレーションを行う事とし、そのシュミレーションから、何を対策すべきかを考察する事にします。


一人で経営される個人サロンをモデルにシュミレーション

古い情報にはなりますが、経済産業省が2002年にエステティック概要を取りまとめた資料に、就業者規模別所数をまとめた一部分に、就業者数「1~2人」規模の事業所が最も多く全体の約4割を占め、「10人 未満」の小規模な事業所が事業所数全体の約9割を占めてた零細事業所が多いデータがあります。

そのデータを参考に、一人経営サロンをモデルに分析を行う事とします。

経済産業省 2002年エステティック業概要より引用


再来店率の指標モデルに飲食店を用いる

残念にもエステティック業や美容室業において、再来店率の統計データがない為、今後の課題の一つとして捉えるにせよ、小売店として似た非なるだが参照モデルとして飲食店モデルにおける再来店率をデータに分析を行うものとします。

飲食店再来店率をモデル検証

10年間営業シュミレーションの前提条件

  1. 一人経営の個人サロンをモデルで検証

  2. 飲食店の再来店率を参照に試算(上記参照)

  3. 来店時施術費を15,000円と試算

  4. 商品販売は3回目来店から10,000円を試算

  5. 1日最大5人のお客様対応

  6. 一月の営業稼働日数は25日間と定める

まず初めに、上記の条件を基にシュミレーションを行った場合、そもそもどのような売上や顧客推移が起きるのかを検証していきたい。


新規来店及び再来店10カ年推移表

S2C.Lab調べ「サロン10カ年来店客数推移表」

飲食店の再来店モデルデータを基に、6つの前提条件を当てはめると上記のシュミレーション結果となった。見ての通りだが、一日5名のお客様しか対応できない中で25日稼働すると、1カ月で対応できるお客様数は125名となります。

初期段階では、全てが新規来店顧客となりますが、初回から2回目、2回目から3回目と、各訪問回数に応じてその再来店率は変化します。※本来は美容業界の再来店率データを利用したいが、44310調べでは見つける事が出来なかった。このシュミレーションを1カ月目から、10年後の120カ月迄、追いかけると、66カ月目(5年6ヶ月目)に新規来店客数と既存来店客数が逆転し始め、10年後には12回以上の来店顧客(所謂、既存客)は103名となり、新規顧客は11名しかご来店予約が取れない状況になります。

それでは、シュミレーション条件に基づいた場合の売上はどのように推移するのだろうか。


累積売上は10カ年で3億円を突破する。

S2C.Lab調べ「サロン10カ年売上推移表」

何度も申し上げますが、あくまでシュミレーションとなりますので、実際の売上と比較すると異なる点は発生するかと思いますが、『売上=客数×来店数×単価』の基本構成に準ずると以上の結果となります。一人で1年間で3千万円の売上を上げる事になるので、悪くない結果だと思います。

しかし、ここでは目に見えて分かる顧客推移やその売上をシュミレーションし、是非を問いたい訳では無く、この成果の陰にある、失客数と損失額について知り、そこからどのような改善策を生み出すかにあります。

正直、世の中のセミナーやコンサルは、人が羨みを抱くような成功事例しか出さないので、ウンザリしているのがS2C.Lab主宰MASATOの本音です。それではいよいよ、陰に潜むシュミレーションを行うとします。



累積失客顧客数及び累積損失額10カ年推移

S2C.Lab調べ「サロン10カ年失客及び損失額推移表」

結論から申し上げると、10カ年のサロン営業で発生した、再来店に至らなかった顧客数、そしてD2CやS2C等の商品販売の流通関係を築いていなかった場合に発生する損失額は、10年で累計失客6,601人に上り、その累計損失は6,510,000円になる。

この事実を無視し、シュミレーション上の3億円に満足していると大きな問題を引き起こす結果になるものと考えます。更に酷なお話をすると、お客様は10年もの間、サロンを一度も変える事無く本当に来店頂けるのだろうかという考えが過る。


実際に、10代~60代迄の各世代別で、一つの美容サロンで定着する年数を表したデータが存在する。これらを考慮すると、正直大変厳しい経営は必然。そしてその運営には、戦略なくしてサロン持続可能経営は不可能だ

出典:全国理美容製造者協会「各世代別サロン定着年数表」

この定着年数表に基づいて、美容のプロが愛用しまた販売に用いるフェイシャル基礎化粧品の価格をデータとし、”1カ月に1度購入する事を前提条件”に17歳~70歳迄のシュミレーションを行う事にした。


ライフタイムバリューから見る店舗毎貢献度

S2C.Lab調べ「LTV(ライフタイムバリュー)店舗毎貢献度」

世代別に定着年数は異なります。
10代では3年、20代では3年7カ月、30代では4年9カ月、40代では6年2カ月、50代では8年1カ月、60代では9年7カ月と、年齢を重ねる毎に定着年数は高まりを見せていますが、若い世代をターゲットにしている美容サロンには厳しいグラフだと思います。

シュミレーション上では、10店舗のお店に移ってサービスを受けている事が良く分かると思います。そして、このシュミレーションは”単価アップ”を目指す為に、商品販売に特化したシュミレーションにしています。

ここで興味深いのは、17歳~70歳迄の間で、生涯基礎化粧品に要するお金は、生涯総額5174万9280円と高額な結果になった。しかしその間、10店舗に移り変わって利用している事で、通って頂いている間だけ、その一部を売上として計上する事は可能だが、それ以外については一切関係がない事になります。

これらのデータ(グラフ)をどのように読み取るのかは、それを見た人自身が考える事で、様々な対策を行う事が出来るではと考えます。



戦略なき経営は「地図とコンパスを持たずに冒険に行くのと一緒」

よく物事は「5W2H」で考える事と教わったものです。
When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(だれが)」「What(なにを)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」「How Much(いくらで)」このことだけでも、集中して一つひとつを思考し、答えを導き出す事で、大抵の事は解決できると思います。

しかし、時間は要するだけでなく、集中力や気力もいる。その面倒さを餌に、禄でもない”エセコンサルタント”の様な輩が、業界を徘徊し、獲物を物色しているのが現状だ。(まぁ、美容業界に限らず、こんな奴はどこの業界でもいるもんだが)

S2C.Labは、仮説や時として実数を用いてデータで、業界の問題を見つけ課題化する事を主な活動をしています。研究の過程の中で、「サロン10カ年失客及び損失額推移表」の20%以上の、失客防止及び損失防止策を現在検証しています。➡改めて公開致します。

S2C.Labによる戦略対策による10カ年予測

S2C.Labの対策による「サロン10カ年失客及び損失額推移表」

本来失客し、売上は0円になるところ、S2C.Labのテコ入れによりシュミレーション損失の20%以上を保全出来る仕組みを研究とサービスを密かに行っています。
※ご興味のある方は、下記の有料記事を購入した方には、連絡応答出来る手段を提供しております。

S2C.Lab(エスツーシ・ラボ)では、美容業界で生涯従事し、より豊かな人生を得て頂く為の”コンパス(目指すべき未来)”と”地図(そのやり方)”を提示し、一人でも多くの方に、美容業界の素晴らしさを伝える事を望んでいます。

S2C.Lab主宰 MASATO


現在、S2C.Labでは、これらの問題を課題化した上で、具体的な解決策を提案する準備を行っておりますが、S2C.Labビジネスクリエイトメンバーにご登録頂いた方の中で、希望された場合『売上=客数×来店数×単価』の基本構成を細分化したA3シート1枚にまとめた”売上アップに必要要因の因数分解虎の巻”をお譲りしております。

この記事を購入頂くと、そのシートファイル(PDF)を入手するまでのフローが下記に記載されています。どうかお役立て頂ければ幸いです。
本来は無料で提供したいところですが、私の本業は、サロン業界の売上推進に必要な分析と研究が本業です。研究を継続する為にも、研究費にあたる必要があるので、どうか研究のご支援も兼ねて、このファイルをご活用頂けると幸いです。

それでは、そのフローを下記にお伝えさせて頂きます。
まずは、ここまでお付き合い頂きありがとうございます。


記事をお買い求めいただき誠にありがとうございます!
それでは早速、業務フローを下記にお伝え致します。

❶下記の「S2C.Labビジネスクリエイトメンバー」有料プラン購入者限定公式ラインをお友だち追加してください。

※「S2C.Labビジネスクリエイトメンバー」をご選択ください。

❷参加登録後、公式ラインアカウントをお友だち登録した後、「ニックネーム」と「本名」、それと「特典を受けたい記事名」をご入力下さい。

❸S2C.Labより、指定のファイルをお送りさせて頂きます。

至ってシンプルな提供となりますので、皆さまのお役に立てて頂けると幸いです。皆さまと関わるお客様が、経済的な健康を手に入れ、人々の笑顔に貢献される事を、心から期待しております。

引き続き、記事をご覧頂けると幸いです。
私が最近読み返していて、自画自賛ではありますが、面白いと思えた記事を下記にリンクを貼りますので、興味がございましたら、ぜひお読みくださいませ。

本日はありがとうございます!


S2C.Lab(エスツーシ・ラボ)
主宰 MASATO

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