だらしなく見えない、夏の服選び

梅雨で湿度も気温も高い毎日が続いてますね。梅雨が明ければ本格的な夏が到来、今年は特に猛暑と言われてますよね(毎年言われてる気がするけど…）。

そんな中でもファッションは楽しんでいきたいところ。夏になると当然気温も高くなり必然的に着衣する枚数も少なくなります。その中で皆様は服選びで気をつけていることはありますでしょうか？

僕は夏のファッションで特に気を付けていることがあります。それはいかに品良く見えるか、言い換えればいかにだらしなく見えないか。

極端に言えばTシャツ、デニム、サンダルでもアイテムをちゃんと選べば品の良い印象を与えることができるのです。じゃあ何を選べば良いの？配色、サイズ感、素材、目地、またその人自身に似合っているか等、基準を挙げれば多岐に渡ってしまうので今回はテーマを絞って僕の実際のコーディネートを基にご紹介したいと思います。

それではまずコーディネートをご覧ください。

Jacket: MASU  Tee: UNIQLO Pant: Used Shoes: SALOMON

僕がこのコーディネートで意識したのが素材と色のトーン。色のトーンに関しては写真をご覧になって頂いて分かる通り、明度の高いアイテムを選んでいます。一般的に暗い色は重たく＝暑く、明るい色は軽く＝涼しげに見えるもの。色だけでも周りに与える印象は大きく異なります。

そして素材に関してはその中でも特に艶感を意識してアイテムを選びました。これが本日のテーマに大きく関係してくる訳です。艶があるから品良く見える、これは艶のある素材の代名詞と言えるシルクを想像して頂けると分かると思います。じゃあ高い服を買わないといけないの？というとそんなこともありません。現在は化学繊維やコットンでシルクに限りなく近い肌触り、ツヤ感を再現できているアイテムが多く存在しています。

実際このコーディネートで着ているTシャツはUNIQLOの〃エアリズムコットンクルーネックT〃になります。これがすごく良くて（笑。簡単に説明するとコットンとエアリズム素材の混紡糸で作られていて表地にコットン、裏地にエアリズムが出るように作られているので肌当たりはサラッと、それでいて見た目はコットンの柔らかさと艶を感じられる作りになっています。エアリズムコットンのTシャツはUNIQLO UからオーバーサイズTも出ておりどちらもお勧めしたいのですが、僕にはスタンダードな方が合っているなと思いそちらを購入しました（アームホールの太さ、ネックの太さ、インナーでの使い易さ等を総合的に判断して）。まだご覧になられていない方は是非店頭でお確かめください。

そして艶のあるアイテムのもう一つの良い所は、高級感のある見た目になることです。先ほど説明したUNIQLOのTシャツを見ても決して1000円程の服には見えません。品の良さと高見え、シンプルな服装になるこれからの季節のアイテム選びにおいては特に注目して見ていきたい所です。

どうしてもシルク、レーヨンなどの素材は洗濯ができない、濡れると縮む、傷みやすいなどケアの点で不安が多かったのですが素材の開発が進み洗濯機で普通に洗えるイージーケアな商品が増えてきているのでそう言った点でも手に取りやすくなっています。

如何でしたしょうか？少しでもファッションの参考になると嬉しく思います。今後もファッションのロジカル、また本日着用しているブルゾンのMASU、スニーカーのSALOMONなどお勧めのブランドなども今後ご紹介していきたいと思っております。

最後にファッション好きの方にお勧めの映画をご紹介します。

本日の一本はStand by Me。この時期になると無性に観たくなるのは自分だけでしょうか。言わずと知れた名作なのでもう観たって人も多いと思うんですが、見返す度に新たな発見があるんですよね。

原作者はシャイニング、ITなどで知られるモダン・ホラー小説家のスティーブン・キング。監督はミザリー、最高の人生の見つけ方などのロブ・ライナー。

制作されたのは1986年ですが、時代の設定は50年代で当時のファッションやカルチャーを垣間見ることができます。例えば、リヴァー・フェニックス演じるクリス・チェンバーはクタクタの白い無地Tシャツに、色褪せたデニムで足元はコンバースライクなスニーカーと正に王道のアメカジスタイルですし、主人公達と敵対する不良グループのダックテイルヘアなども当時のロカビリーを彷彿とさせます。

そして映画に登場する不良達のスタイルが皆んなキマっていて、だらしなく見えないのが素晴らしいなと。それはタックインであったり、袖や裾のロールアップ、サイジングの妙なのかなと思います。あとは髪型まで気にかけている所も。

コリー・フェルドマン演じるテディのサイドパートの髪型に黒縁のウェリントン眼鏡の組み合わせなんかは現代にも通用する最高にクールなスタイルだと思います。

内容も素晴らしい映画なのでそこに注目しつつ、ファッションにも少し目を向けてみてください。

それではまた次回お会いしましょう。