ファッションのセンスが無いと思っている人に読んで欲しい話

こんにちは。

本日は題名に記した通り、ファッションのセンスについてお話ししていきたいと思います。

皆さんは自分がお洒落だと思いますか？そう言われると中々"はい"と言える人は少ないとは思いますが、そもそもお洒落とはなんでしょう。
よく「あの人はセンスが良いからお洒落だ」とか言いますが、それって凄く抽象的な表現ですよね。
必ずしも顔が良いから、身長が高いからお洒落になる訳でもないので、絶対的なルールがない分センスという曖昧な言葉を使ってきたように思います。

そして自分はセンスがないからと、抽象的な表現で片付けてお洒落を諦めている人が多いことも非常に残念だなと感じています。

ではセンスが良い＝お洒落と考えた上で少しお洒落について自分の考えを書いていきます。

まず自分が考えるお洒落とは、自分に似合う服を上手に組み合わせて着こなせることです。
ただ似合うと言ってもデザイン、素材、色、シルエット等様々な要素があるのでお店でピンポイントな物を選ぶのは中々難しいと思います。

が、

それもそのはず
お洒落に服を着こなす上で知っておかなければならないことを殆どの人がすっ飛ばして服を選んでいるのです。
それは服は自分の体型を良く見せてくれる様々な効果を孕んでいるということです。
ここ凄く大事です。

まずは想像してみてください。
パリのコレクションでランウェイを歩くモデルに共通するのはどんな体型でしょうか？
顔が小さく、身長が高く、足が長く、細い体型の方ばかりですよね。
モデルとは服を最大限に良く見せるための職業なので、この体型がファッションにおいてベストであることは間違いありません。
皆さんも一度はモデルのような体型になりたいと思ったことあるのではないでしょうか。

じゃあ西洋と比べて体型に劣る日本人はどうしたら良いのか。


答えは服を着ることで生まれる視覚効果を使ってスタイルを良く見せるのです。
当たり前ですが裸の状態だと自分の体型が丸分かりですが、服を着ると隠せますよね。着痩せするタイプなどよく言いますが、あれはその人の特権ではなく着痩せするような服を選んでいるのです。
今流行っている服もよく調べてみると単純にデザインの鮮度だけでなく、ちゃんとスタイルを良く見せるための視覚効果が含まれています。

つまり自分の体型の短所を補う服を選ぶことがお洒落をする上での基本なのです。
この基本を知らずにコーディネートという応用に走るからこそイマイチな服装になってしまう。ただ何となく感覚で分かっている人達は自分に合う服を見つけてコーディネートを組めるのでセンスが良いと言われてきたのです。

服のデザインやディテールにはそうする意味が必ずあり、コーディネートがお洒落に見えるのには必ず根拠がある、そう考えてみたところファッションについての疑問が次々と浮かんできたのです。
なぜあの人にはこの服が似合うのに自分には似合わないんだろう、なぜ〇〇な体型の人は〇〇な服が似合うのだろう、なぜ今このデザインが流行ってるのだろう？など疑問に思ったことをメモしインターネットや人に聞いて調べてみました。
しかしその根拠まで答えてくれる人はおらず。

ならば自分でそれを論理的に説明したいと思い徹底的に分析し、検証し纏めてきました。それらが溜まってきたこともあり、皆様にも知ってもらうべきだと思いこうやって書き始めた所です。

ここで一つ注意ですが
スタイルがよく見える基本を全て取り込めば必ずお洒落になると言うことではありません。逆に言えば９０年代のヒップホップやスケーターカルチャーで見られるような上下ダボダボの服装をしてお洒落な人もいる訳です。スタイリングはそれほど難しく、そのために自分のようなパーソナルスタイリストも必要とされるわけです。

ただ基本を知ることで偶然のお洒落ではなく、根拠を持ったお洒落を楽しむことができます。根拠がわかればファッションがより楽しくなりますし、自分のコーディネートが目に見えてレベルアップしていく様を感じていただけると思います。

それでは次回から実際に基本の話をしていきます。
まず１回目はワイドとスキニー、あなたが選ぶべきパンツは？から書いていきますのでお楽しみに。