見出し画像

俺の家の話


#5



#10




始めのシーンから嫌な予感がした。誰かが亡くなることは覚悟していたけれど、まさか寿一だとは思わなかった。主人公が亡くなってしまうのは『木更津キャッツアイ』を思い起こさせて、胸が痛くなった。自分が死んだことも気付かずに何度も出てくる様は滑稽で、愛おしかった。老い先短いと思っていた人が意外と長生きする事も、さくらが最終的に踊介と結婚することも、どこか身近で「現実はそんなものだよな」と思えた。あまりに衝撃的なラストで「もう一度」とは直ぐには思えないけれど、人生の節目で思い出す必ず見返したい作品になった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?