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『書くと生きる』

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#短編小説

「書くと生きる」

Cut out the moment(瞬間を切り取って) 目次▼ リボフラビン・シンドローム The ebb and flo…

seLenA
3年前
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Beyond the moment of confinement(閉じ込めた一瞬の先には)

「匂いで思い出すことってあるじゃない」留衣が言う。 「香水とか柔軟剤じゃない、季節とか空…

seLenA
3年前
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ハッピーエンドを塞いで(Block the happy ending)

『肝試しをしよう』 どちらが先に言い出したかはもう忘れてしまった。 声を潜めて、『怖い』…

seLenA
3年前
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After breaking everything (全部壊したその後に)

好きになったきっかけは「ペンを持ち歩いていたから」そんな所だった。 背が高くなくて少しふ…

seLenA
3年前
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Being mixed with carbonic acid (炭酸に紛れて)

明るく染めた髪がふわふわ揺れる。 留学先の語学学校で出会った彼は、四つも下なのに私をちゃ…

seLenA
3年前
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Make my choice muddy(選択を濁して)

「浮気をしました」 正座をした男が口を開く。そういえば昨日の昼からおかしかった。いつもな…

seLenA
3年前
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ある日の話

3ヶ月も前に拗らせたまま、 「友達」でも「恋人」でもない僕らは 本音を話すこともないまま おそらくこの街で過ごす最後の年末に、今よりもっと離れた南と北、いや東で新しい年を迎えるんだろう。 会おうと思えば毎日だって会えた。 たわいもない話をして、お互いにしかわからない世界を作った。 『やっぱり好き』 好意に気づいてなかった訳じゃない。 一度も甘い会話をした事がない僕らが 多分彼女は、唯一無二だった。 「好きかどうかわからない。」に 「今は誰とも付き合えない。」に ど

リボフラビン・シンドローム

チョコレートみたいにドロドロの、深い沼にいるように、彼女の言葉はいつも甘くて辛辣だ。 え…

seLenA
3年前
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