見出し画像

2024 J2 第33節 ブラウブリッツ秋田 vs 徳島ヴォルティス

前節敗れた秋田はホームに徳島を迎える。ボール保持が得意なチームに対してしっかり対策できるか。スタメンはこちら。

【秋田】59分水谷→佐藤、70分藤山→諸岡、畑→河村、梶谷→吉田、79分青木→小松
【徳島】46分田向→ターレス、59分杉本→岩尾、柿谷→村上、坪井→ブラウン、76分エウシーニョ→高田

秋田はスタメンを前節から5人変更。
徳島は渡が出場停止のため、坪井がスタメンに。その他のポジションでも一部変更が発生した。

前節の熊本戦で、ボール保持が得意なチームと対戦する時の振る舞いに課題が見られた秋田だったが、この日はミドルプレスを中心に徳島のビルドアップを防ぎにかかる。小松、梶谷に加えて、畑も1列前に出て、3CBを3人で捕まえる形に。水谷、小野原、藤山の3人も、前の3人をサポートできたため、徳島はロングボールで逃げざるを得なかったが、そうなると、河野、岡崎が跳ね返す。あとは、セカンドボールの回収がポイントになるわけだが、ここで負けていたら今の順位にはいれなかったわけで、秋田の土俵で試合を進めることに成功。
先制点はロングボールを用いてピッチをワイドに使ったところから、畑のクロスに小松が合わせた形。
後半の2点目は、相手陣地に押し込んでから、佐藤が相手WBの裏を取り、再び小松。直前に、梶谷の裏抜けからのループシュートがバーを叩いたシーンもあり、秋田の時間帯に2点目が奪えたことが大きかった。
その後は、徳島のメンバー交代にもしっかり対応し、2-0での完封勝利。前節突きつけられた課題を見事にクリアする形となった。

この試合は、ビルドアップの出口を塞ぎ、相手にロングボールを蹴らせることで、自分たちの土俵に引き摺り込む、という戦いを徹底できたわけだが、あとは、熊本戦はなぜそれができなかったのか。できなかった時にどうするのかを突き詰めなければならない。その突き詰めは、残りの5試合で検証しなければいけないだろう。

現状を整理すると、僅かにプレーオフ進出の可能性を残しているとはいえ、可能性は限りなく低いため、残りの試合は変に気負わずに、その試合に勝つことだけに集中するべき。そうして、連勝ができた暁に、最終節でチャンスが回ってくるかもしれないし、その最終節の相手は多彩なビルドアップの形を持つ藤枝。そこで、今シーズンの集大成を披露し、6位でプレーオフに出られたなら、これ以上なことはないだろう。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?