見出し画像

2023 J2 第27節 ベガルタ仙台 vs 東京ヴェルディ

ピッチ外が騒がしいベガルタ仙台が、ホームに迎えるのは3位東京ヴェルディ。6月の対戦では完封しているため、その再現といきたい一戦のスタメンはこちら。

仙台は真瀬、秋山が久しぶりのスタメンで、松崎が移籍後初スタメン。
一方の東京Vも、中原が移籍後即スタメンとなった。

両チーム基本陣形は4-4-2だが、状況に応じて4-1-4-1や、4-3-3とも見れる形に可変する。

試合は開始早々に仙台が失点。放送ではリプレイの流れでうまく放送されなかったが、なぜ、CBの若狭がタッチライン際からボールを供給しているのか。その結果空いた、若狭と菅田の間のスペースは誰が埋めるのだろうか。

その後は22分に松崎のクロスを許熔埈が合わせて同点にするも、33分にコーナーキックからオウンゴールで勝ち越しを許すと、42分にはゴール前で秋山のボールロストを拾われ北島にゴールを許す。前半アディショナルタイムに、許熔埈がこの日2ゴール目を叩き込んだは良かったが、後半開始1分も経たないうちにサイドのクロスから失点し2-4。

その後はヴェルディ陣内に押し込む時間は多く、なにか起こせそうな雰囲気はあるものの、それは0-0を1-0や、0-1を1-1にする程度のもので、2-4を5-4や6-4にできるものではなく、返した得点は氣田のPK1点のみ。結果、これで2連敗で8試合勝ちなしとなった。

この日はしっかり戦えていたし、失点しても下を向くとこなく、愚直にやり返していけたことはプラス材料。
それでも、この守備は一体なぜ?を考えると、勇気を持って前からはめにいった結果、誰かが出たスペースを誰もカバーしないという守備の根本的な原理原則ができていない、ということになるのではないか。なぜ、今更リーグアンの下位チームみたいなことになっているかは不明だが、その最たる例が、1失点目と4失点目。ガラガラに空いたスペースは本来中島、鎌田が埋めなければいけないが、彼らはそこにはいなかった。では、この2人がチームの守備の問題かというと、そうではなくて、仮にエヴェルトンが出ていても同じ現象が起きていた可能性が高く、事実、金沢戦でも似たようなシーンはあった。

システムはなんでも良いのだが、守備の原理原則を守れないチームは失点を重ねるし、このまま進むのであれば、コケとかカンテとかそういうレベルの補強をしない限り劇的な改善はない。むしろ、あの広大なスペースを1人でカバーできるアンカーは、日本どころか世界を見渡してもいないわけで、やはり戻るべきところに戻れる選手を起用して欲しいところ。今のところ、それができるのはフォギーニョと松下かと思うが、この問題は選手の意識によって改善されるべきものではなく、チームの全体の問題として改善されるべき問題のため、次の藤枝戦までに改善されることを願ってやまない。

この部分が改善されないと一生勝てないし、それはカテゴリーが下がることを意味する。
次節の藤枝、8月のホーム2連戦で目に見える改善がなされない時は、本当に覚悟しなければいけない。そんな危機感を覚えた一戦となった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?