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2024 J2 第10節 ブラウブリッツ秋田 vs ファジアーノ岡山

敵地では相性が良いが、ホームでは岡山に勝てていない秋田。序盤戦の主役となったチームから、勝ち点3を奪えるか。スタメンはこちら。

【秋田】69分畑→中村、77分半田→小松、梶谷→青木、85分佐藤→大石
【岡山】59分仙波→柳、齋藤→ルカオ、67分末吉→木村、シャビエル→岩渕、79分グレイソン→太田

秋田は、喜岡、岡崎が離脱のCBに小柳を起用。
岡山は大方予想通り。古巣組では齋藤が今季初スタメンで、阿部はキャプテン。輪笠もベンチ入り。

ハイプレスが特徴の相手に対し、秋田はロングボールで敵陣に蹴り込むので相性は良く、序盤からCKやスローインを獲得することに成功するも、ブローダーゼンを前に攻撃陣が沈黙。
後半は、前半よりも決定機が多かったが、ゴールに嫌われてスコアレスドロー。佐藤が1点でも決めていればという試合となった。

書いていることがいつもと変わらない気がするので、今日は今後の秋田について少し触れたい。

今のサッカーを否定するつもりはないし、サッカーの原理原則を徹底し、突き詰めることは素晴らしい。現に、昨年は似たようなサッカーで町田がJ1に昇格し、強度の方向に舵を切った神戸がJ1初優勝。世界に目を向ければ、「毎試合が決勝」と言い続けるシメオネのアトレティコはそれなりに強い。
ただ、今の秋田は少し頑固になりすぎていて、残念だなと思うシーンが多い。例えば、相手DFを敵陣サイドまで追い込み、パスコースが無い状況でわざわざファールをしたり、前線の陣形が整っていないのにロングボールを放り込んで、相手にボールをみすみす渡してしまったり。また、確かに、髙田や鈴木準弥のロングスローは驚異だったが、村松や蜂須賀は同レベルの飛距離やスピードが出ているのだろうか。

仙台で髙田を見てて思ったのは、「この選手、こんな上手かったのか」ということ。秋田時代は縦への推進力、スピード、球際といった感じで、そこまで上手い選手という印象はなかったので余計かもしれない。もちろん、仙台のスタッフや、環境がそうさせている面もあり、秋田時代に同じプレーをしろといってもできなかった可能性は高い。ただ、そういうポテンシャルを持つ選手がいたのに、それを発揮させることなく、他クラブに移籍してしまうのはどうなのだろうか。

ボール保持率を高めろとは言わないが、ロングボールをより強みとするためにも、後ろの4枚で繋ぎながらタイミングを見計らうことは重要だし、センターハーフの2枚が空いたスペースを見つけてボールを引き出せるのならなお良い。蜂須賀はJ1でポジショナルプレーを体現していた貴重な人材だし、河野も北九州ではある程度繋いでいたはず。チームの骨格に選手を当てこむ作業は終わっているはずなので、ここからは選手個々の特徴や経験が、新しい秋田を作っていくようなチーム作りに期待したい。

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