勝手に簡単に総括 2019

2019シーズンの全日程が終了しましたが、みなさんは今年のベガルタ仙台をどのように見えましたか?
男前監督の言葉を借りれば、ホーム最終戦後のインタビューで語った、「時計針が戻った」といったところでしょうか。
確かに、昨年までのような良い立ち位置を取って主導権を握るサッカーではなく、守備に重きを置き、ハードワークを厭わない2010年のJ1昇格後のような試合運びが多かったと思います。
現時点で監督の去就は未定ですが、勝手に2019年がどんなシーズンだったか振り返っておきましょう。

〜開幕前と前半戦〜

主力の大半が変わった2019。メンバーが変わってもやるサッカーは変えないということで3バックでのスタート。開幕戦こそ、強豪?浦和レッズとスコアレスドローで終えるも、その後4連敗。ホームで当時色々やばかった鳥栖に勝利し初勝利を挙げるも波乗れませんでした。その後、4バックへ変更した9節のガンバ、11節の広島とホーム2試合を白星で飾ることができましたが、アウェイの戦績が振るわず。下位に沈む静岡2連戦で連敗を喫すると、守備陣のメンバーを入れ替えます。それまでは大岩を軸に、正也や常田を起用していましたが、清水戦でドウグラスにいいようにやられたことで、この辺りのメンバーは締め出されます。(正也は負傷がなければ出てたと思いますが。)変わって、2CBのコンビを務めることになったのが、平岡とシマオ マテ。特にシマオ マテは滅法対人に強く、名古屋のジョー、FC東京のディエゴ オリヴェイラ、札幌のジェイ等々封じ込め、6月はチームも4連勝。序盤つまづいたものの、前半戦で勝ち点22を奪い、ひとまず残留争いからは一歩抜け出しました。

〜シュミット・ダニエルの移籍からスタートした後半戦〜

夏の移籍で、GKのシュミット・ダニエルがベルギーのシント・トロイデンへ。その代役としてポーランド代表歴のあるヤクブ・スウォビィクが加入。
例年通りアウェイで浦和に負け、シュミット・ダニエルのラストゲームはホームで鹿島に4失点と、後半戦もスタートが良いとは言えません。磐田に勝ち、川崎とはホームで勝ち点1で踏ん張ったかと思えば、パワハラ問題で揺れる湘南に勝てず、下位の鳥栖に敗戦。アウェイで札幌に勝利し、ホームでF・マリノスと勝ち点1を分け合ったかと思えば、ホームで松本に完封負け。
残留争いのライバルが勝ち点を伸ばせなかったこともあり、降格圏には沈まず。ここから、名古屋、神戸、清水、ガンバと続く残留トーナメントを2勝2敗で乗り切り、ホーム最終戦の大分に勝って自力で残留を決めました。

〜11位が何を示すのか〜

終わってみれば11位。昨年と順位は変わりません。
シーズン途中で、守備重視の戦術に切り替え、目標を残留に下方修正したことは明白ですが、本当によくわからないシーズンだった、っというのが第一に出てくる感想です。上位から勝ち点を奪えたかと思えば、下位からの取りこぼしで思うように順位を上げられない。その場しのぎの1年だった感が否めません。

理想を捨て、現実的に J1 に残るための措置を取った男前監督には大変感謝です。昨今、夢を追いがちな監督さんが多い中、クラブの置かれた状況を把握して、正しい判断を行い、それを着実に結果に結びつけるのはさすがです。さすがですが、ベガルタ仙台が11位以上、一桁順位やそのもっと上を目指すのであれば、決定的に足りないものがあります。
それについては、別の記事を寄稿しようと思いますのでしばしお待ちください。

なんか暗くなったので、最後は個人的なベストゲーム、ベストゴール、ワーストゲーム、ワースト失点で締めます!

☆ベストゲーム
27節 横浜F・マリノス戦 1-1 △
理由:優勝チーム相手に堂々の勝ち点1。先制されながらも、粘り強く戦い、最後に同点に追いつきホームでの強さを見せた今季を象徴する戦い。

☆ベストゴール
9節 ガンバ大阪戦 45分+1分 永戸 勝也 2-1 ◯
理由:時間、チーム状況を鑑みてもベスト。この1点で息を吹き返すことができ、結果的に勝ち点3へ繋がったが、ここで勝つことができなかったら、その後戦いに大きな影響を及ぼしていたはず。シーズンの分岐点とも言えるゴールだと思ったのが選出理由。

★ワーストゲーム
4節 湘南ベルマーレ戦 1-2 ●
理由:なにひとつ噛み合ってなく、「チグハグ」の意味を思い知らせた試合。永戸の3CB左、シマオ、兵藤のダブルボランチなど、2度と見られないスタメンも加点対象。

★ワースト失点シーン
13節 清水エスパルス戦 45分+4分 エウシーニョ 3-4 ●
理由:永戸のゴールと真逆の理由。頼むぜ!石原たかよし!

また!

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