Impression game of 2020 I ~2-0と小林悠は怖い~

個人的に面白いと感じたり、興味深いと感じた試合は記録の意味も込めて残しておこうと思い、書き記すことにしました。

さて、その第一弾となるのが7/22(水)に行われた6節のホーム川崎戦。結果的に大逆転負けとなってしまいましたが、見どころの多い試合だったと思います。

■試合概要

まずはメンバーと配置から。

ミラーゲームでスタート。押し込まれる時間も多く、支配率でも仙台は3割ほど。しかし、先制したのは仙台。30分、山根から中盤へのパスミスを長沢がカットし道渕が前進。右サイトでジャーメインが無理やりしかけると相手DFにボールが当たりゴール前の長沢へ。右足のシュートはニアへ突き刺さり先制。38分にはカウンターから右サイドを駆け上がったジャーメインが踏ん張りボールをキープ。柳、道渕と繋いで道渕の放ったミドルシュートは相手DFに当たりゴールへ。2-0とこれ以上ない形で前半を終えます。

川崎はハーフタイムにダミアン→小林。脇坂→旗手。あと、前半終了間際に負傷で交代した長谷川→三苫となっておりました。この交代に伴い、三苫がサイドに入り、家長がインサイドハーフというかトップ下といえるような位置取りに変更になったようでした。仙台は交代なしです。

後半は、ほんとに最初の1分くらいは攻めの形を見せましたが、以降は川崎の圧力を受ける形に。開始10分を耐えたので、大丈夫かと思った矢先の58分。右の旗手のクロスを小林が合わせ1点差。直後の59分にはビルドアップのミスを突かれ山根が同点弾。68分にはショートコーナーの流れの中から大島のクロスを再び小林弾で逆転に成功。

以降、関口→中原の交代を実行しセンターハーフを2枚にしたことで少し盛り返すも同点とはならず、今節も2点のリードを守れず敗戦となりました。

■気になっていた点

・なぜ柳が右?

これについては試合後の会見で木山監督が答えていましたが、要約すると連戦の中で左右できる柳の右を見てみたかったということみたいです。昨年山形で右WBも務めていたことですしね。長谷川、三苫との対峙する対策ということも想定していたようで、そこでのマッチアップも含め「しっかりプレーはできていた」と一定の評価を与えました。ですが、その弊害としてクロスが本当に少なかったと思います。蜂須賀か飯尾という優秀なクロッサーを欠いて試合に臨むというのは、長沢やゲデスを前に置くチームとしての選択としてどうなのかと。今後柳を右で起用する場合でも、そのあたりの人選は考えてほしいなと思います。

・押されている時間の配置はそのままでいいのか

守備時は4-5-1のような形で椎橋を中心に5枚が横一列になる時間が多かったと思います。しかし、DFラインとの間に距離ができてしまい、そのスペースを使われてしまうシーンが何度かありました。家長のポジションチェンジもありましたが、木山監督は「ある程度自分たちがかたちを変えずに、椎橋に家長選手を見させて、ダブルボランチの方にサイドの2枚を、ということを言いながら、逆サイドに来るときはミチ(道渕)が埋める」と。結果、「そんなに悪くなかったと思うので、あまり自分たちからかたちを変えていこうとは思いませんでした。」と述べていました。個人的には3失点しているのですから、悪くないってことはないだろうと思ってしまいます。一時的に、関口か道渕が一段下りて椎橋と並び、4-2-3-1みたいな形にして物理的に枚数を増やしたりする工夫が必要なのかと思いますが、そういったことはせず、形は変えずに乗り切る!というのがテーマのようです。降格もないですし、今年は勝ち点<内容というシーズンですので良いのですが、勝ち点の拾い方も練習しておかなければいけないのではと思いました。

ほかにも、ロングボール少なくないか、とかスウォビィク足元大丈夫か、とかジャーメインの右足どうにかならんのか、とか西村大丈夫か、とかいろいろありますが、次のゲームはすぐに来ます。修正よりもリカバリーです。日立台は割と相性良いのでなんとか勝ちたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?