『ある役者達の風景』感想※ネタバレあり

『ある役者達の風景』

いろいろな制限がある中で、なんとか芝居を続けていこうとするおじさん達の葛藤と挑戦が、とても面白かった。

世界中が新しい生活の仕方を模索していたときに、役者さんが具体的にどういった問題に直面し、どのように解決してきたのかを初めて知った。役名が役者さん自身の名前だったので、とても自然な演技に感じる。大きな木の下で、稽古するシーンは、養成所の頃を思い出すなあ。

「病葉の唄」も癖になりそうな良い曲。

今となっては、やり過ぎだったり、意味があるのか不明なことを、当時の私達は真面目に取り組んでいたのだと思うと、少し滑稽に感じた。客席から時々笑い声が起きていたのも、時間が経って、皆がそれぞれ自分自身で判断し行動出来るようになってきた証拠だと思う。

未知に直面した当時と、自分で考え判断出来るようになった今と、何十年後かでは、きっと全然違う感想を抱くのだろうなあ。

ユーロスペースは、斬新な作品が多いようで、予告映像のいくつかに心惹かれるものがあった。上映前のマナーCMも独特で面白い。

最後まで読んでいただきありがとうございます。 これからもいろいろな作品・体験に触れ、日々の活力にしていきたいなと思います。よろしくお願いします。