どんなに小さくても組織であること

スタートアップにジョインして、感じたことがあります。

人とのコミュニケーションは本当に大切」ということです。

今回は、その辺のことについて、書きたいと思います。


起承転結「起」

入社して1か月半の頃、4人しかいない社員のうち1人が、無断で2週間欠勤しました。

もう、辞めるつもりだったんだと思います。

その時に、不安ながらにも考えたことがあります。

それは、「どうしたら同じことが起こらないか」ということでした。

その社員さんが辞めたいと思った原因を、考えてみたのです。


実は、その頃、その社員さんと社長の間で、言い合いがよく起こっていました。ここに、欠勤につながる大きな原因があったと思います。

こういう環境にいると、1人あたりが持つ裁量は本当に大きいです。

しかし、私がいる会社は、まだ自社でマネタイズをしていないので、投資家さんの目がありますし、社長の決断によって、やっとプロジェクトを進めることができます。

つまり、すべてにおいて、社長からのフィードバックが付いてくるということです。しかし、そのフィードバック方法に問題があったと思います。

自分がやったこと「そのもの」に対するフィードバックを求める社員。

自分が想定した結果と違ったときに、「そのもの」ではなく「やり方」に対するフィードバックをする社長。

お互いに「求めるもの」「与えるもの」が異なるので、議論はかみ合わず、どんどんイライラして、建設的な議論から遠のきます。

このようなやり取りが、1日に何回もありました。


解決に必要なもの

どうすればいいんだろう。。と考えました。

社長の求める方法で進める、というのがある意味楽な方法なのかもしれませんが、私は、「教える側」に問題があるのでは?と感じました。

誰かに何かを求めるとき、そうなるように導くのが、指導者の使命なのではないでしょうか。

社長の指示の出し方を分析してみました。

「はいこれー」

「これやっといてー」

「おねがーい」

指示を出すときに、これしか共有されません。

追加があったとしても、「やったことがどういう効果があるか考えて」ということだけです。

タスクの「目的」も、タスクの「方法」も、何も共有されていないのです。

では、なぜ共有されないのか?

コミュニケーションが不足していて、共有の機会がないことと、そもそも認識のすり合わせが足りていないことが考えられました。

そして、教えてもらう側の改善点として、「自分がなぜその方法で進めたか」を共有することが必要かなと思いました。

まあ、そもそも、議論の段階で論点がずれるのがイマイチですが。笑


思ったこと

社長は、「こんだけ小さいんだから何も言わなくてもわかるでしょ」という、良く言えばメンバーを信頼し、悪く言えばメンバーに甘えているんだと思います。

しかし、どれだけ人数が少なくても、社長1人じゃなくなった時点で、ここは組織なのです。

組織ということは、他人と一緒に働いていかなければならないのです。

つまり、他人とやっていくための努力や歩み寄りが必要になってくるのです。

この疑問を、社長にぶつけてみました。

「なんで、他人とやっていくのにコミュニケーションをとらないの?」

そして、返って来た言葉に、私は唖然としてしまいました。。

「そういうコミュニケーションが必要な人は欲しくない」

本当にこう言われました。

いや、ちょっと待ってよ。それ、経営者が言ったらダメじゃないのか・・?

と思ってしまいました。


今考えていること

入社から1年近く経つ今も、現状は変わりません。

変わったことといえば、サービスのユーザー数が増えて、ますます「チームで」仕事をしていく必要があるようになったこと。

相変わらず、コミュニケーションが足りていない、力の弱いチームです。

「ここで頑張りたい」気持ちが半分、「他で自分を試したい」気持ちが半分の半分、「もうここで頑張れない」諦めがさらに残りの半分の半分。。

どうなるのでしょうか。





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