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米国駐在男の英語学習法メモ


米国で仕事をするにあたり英語力強化の必要に駆られた商社マンの勉強ログ。

■本記事の読み方、心得

▸まず、1から100まで真面目にこの記事を読むと30分以上かかります。
▸次に、この記事のエッセンスは①英語学習での考え方②筆者が時間をかけて集約した優良Youtubeやサイト・ツール等の情報③画期的なオリジナル英単語帳の作成法、です。
▸従い、まずは具体的な勉強方法について記載した部分は全て読み飛ばして上記3点にフォーカスして読み進め、「記事として価値がありそう」と思った場合にのみ、具体的な勉強方法の部分を読んでいただければと思います。また、最初の100時間で効果を体感できるはずなので、最初の100時間本記事通りに勉強してみて効果がなかったらスッパリやめましょう。
▸最後に、上にエッセンスとして記載した3点①英語学習での考え方②筆者が時間をかけて集約した優良Youtubeやサイト・ツール等の情報③画期的なオリジナル英単語帳の作成法、は多少なりとも読む価値があると思うので、その部分だけでもぜひお読みください。

■本記事を記載する理由

  1. 英語勉強に関する方法論はYoutubeやブログなどに散在しているが包括的なものがない

  2. 結局最短かつ最適な勉強方法がよくわからない。

  3. 今自分がどのレベルにいるかを把握する重要性について記載している記事が少なく、どのレベルの人がどんな教材を使ってどのように勉強すればいいか、記事を読んでも分からない。その結果、明日から半年後までの具体的なアクション(勉強時間・勉強方法・配分)をイメージできるものがない

■本記事の対象者

  • 基礎的な英文法や英単語(2,000語程度)は分かる方

  • 英語学習にお金を使いたくない方

  • 仕事で英語を使えるレベルにしたい方

  • 字幕なしで洋画を見れるようにしたい方

■本記事の流れ

英語学習におけるテーマを単語、発音、リスニング、スピーキングに分けたうえで、それぞれのテーマ毎に【考え方】【具体的な勉強方法】を解説。参考となる記事やYoutubeの動画、Netflixでの教材や勉強ツール等は随時解説するが、筆者自身勉強の必要性があまりわからないため、文法やリーディング、ライティングの勉強方法については触れない。

■大前提

  • リスニングができない限り英語でのコミュニケーションは成立(もはや開始も)せず、永遠に愛想笑いと苦笑いを繰り返すことになる。

  • ネイティブの友人を作るためにはスピーキングにおける瞬発力も必要だが、ビジネスで英語をするうえでは相手の英語が90%以上聴き取れ、質問したい内容を聞くためのスピーキング力(=質問文を作る力)があればなんとかなる。

  • インプットだけで言語を取得するImmersion Learningという手法があるほどで、言語習得には必ずしもアウトプットが必要なものではないため、インプットに多大な時間を費やす勉強スタイル。

■勉強方法の全体像 (読み飛ばし推奨)

字幕なしで洋画を見れるようになるまでの総勉強時間600-1,000時間程度。

  1. 基礎的な文法の習得(1-5時間) ※本記事で割愛

  2. 基礎的な英単語2,000語の暗記(50-100時間) ※本記事で割愛、英単語の暗記方法については解説。

  3. リスニング力強化Step1(100-200時間)目標:字幕なしでおさるのジョージを見る

  4. リスニング力強化Step2(100-200時間)目標:字幕なしでFriendsを見る

  5. リスニング力強化Step3(100-200時間)目標:字幕なしでボス・ベイビー/スポンジ・ボブを見る

  6. リスニング力強化Step4(100-200時間)目標:字幕なしでSuitsを見る

  7. リスニング力強化Step5(100-200時間)目標:Suitsの会話内容をシャドーイングする(ネイティブレベル)

  8. スピーキング強化()

■勉強方法の詳細解説

〇リスニング

【考え方】
リスニング力強化において何よりも重要なのは、聞き取れない原因を分析しながら学習すること。聞き取れない原因は次の3つしかなく、それぞれの原因に異なるアプローチをすることで聴き取れるようになっていく。原因①音が聞き取れていない(=音の知識不足)原因②単語や表現を知らない(語彙の知識不足)原因③音や単語を知っているが、ネイティブの話すスピードで意味を理解できない。原因③はリーディング(速読力)の領域であるが、原因①と②はともに知識不足の領域といえる。リスニング力というと何かスキルに近い能力的なものであり、曖昧で、強化が難しいと思われる(筆者は思い続けてきた)が、実際は「知識」の問題であり、音の知識と語句の知識を十分に入れ込めば聞き取れるようになるというシンプルなもの。このように考えると、リスニング学習特有の「見えない敵と戦ってる感」が減る気がする。
日本人のリスニング力の最大の壁は原因①音の知識不足であると思っており、学習の序盤は特にここにフォーカスしたい。また原因①における最も重要な考え方は「自分が発音できない音は聞き取れない」ということ。言い換えれば「発音できるようになれば聞き取れるようになる」ということであり、原因①の解決のために英語リスニングのほとんどの時間は「ネイティブと同じように発音する発音練習」に費やすべきである、ということになる。更に言い換えると、世の中で無意識のうちに正しいとされている「まずは答えを見ずに問題を考える」的な考え方、英語学習でいうと「英語字幕なしで音声を何回も聞いて”この音はなんだろう、なんて言ってるんだろう”と考えるべき」的なことに時間を費やすのは非常に無駄だと思う。さっさと答えを見て発音練習に時間を費やすべきという見解。

【具体的な勉強方法】
1. ニック式英会話のYoutube動画を見て英語の発音のされ方を理解する
Youtubeリンク:ニック式英会話https://www.youtube.com/watch?v=QPZJu5SE4l8&list=PLbAvqVwUZG8yvMDq5aTCU6PcaOzqJvEYK

2. 英語がシラブルという単位で発音されていることをYoutubeで学ぶ
Youtubeリンク:ラナ英会話https://www.youtube.com/@learner_english

3. Netflixで「ネイティブと同じように発音する発音練習」を行う
※後述の説明のため、今後この学習法を”Netflix発音学習法”と呼ぶ。

まずは使用するツールを紹介。
使用するツール:Language Reactor、Mouse Dictionary×英辞郎
Language Reactor:Netflixの動画を日英同時字幕で見れ、セリフごとに巻き戻したりすることが可能、再生速度の変更も自由自在。不可欠、神ツール。
リンク:Language Reactor紹介サイトhttp://english06.com/4239/
※Language Reactorでも英単語の意味がわかるが十分でないため、英辞郎を活用。
Mouse Dictionary×英辞郎:Netflixでの動画視聴中に分からない単語に遭遇した際に、いちいち調べる時間のロスを無くしてくれる代物。字幕上の分からない単語にマウスカーソルを重ねるだけで意味が表示される仕組み。
リンク:Mouse Dictionary×英辞郎紹介サイトhttps://qiita.com/wtetsu/items/c43232c6c44918e977c9
※筆者は500円の有料版も購入済み

次に具体的な学習Stepを解説。
Step1:PCでNetflixを開き、Language Reactorと英辞郎を起動。
Step2:特定の教材を英語音声/英語字幕ありで一度視聴、日本語字幕はありでもなしでも良い→なんとなく内容を把握
Step3:英語音声/字幕あり/日本語字幕なしで再度視聴、聞き取れないセリフに遭遇する度に止めて、0.5倍速で数回聞き直す。聞き取れない原因が音が聞き取れないのか、単語を知らないのか分析し、ネイティブと似たような発音ができるようになるまで練習する。単語を知らなかった場合は英辞郎で意味を確認し、覚えられそうな単語(※後述)は手元のメモにメモする(あとで単語帳を作るため)。0.5倍速でネイティブと同じように発音できるようになったら、0.75倍速→1.0倍速と上げていく。一部のセリフがあり得ないくらい難しいので、ここで重要なのは難しすぎるものはあきらめること。またこのStep3には動画時間の5-10倍近い時間がかかるため、例えば、教材がSuits(40分)の場合は、3-6時間かかることになる。
Step4:Step3で発音練習をした教材が移動時間等にひたすらに聞きまくり、徐々にシャドーイングできるようにする。5-10回繰り返し聞き、80%近くシャドーイングできるようになったら、次のエピソードに移る。
1エピソードが30分の動画の場合でも、Step1-Step4に合計10-20時間はかかるイメージ。

(※)覚えられそうな単語とは、「英会話で使えそうな単語、使ってみたい単語」、「出てきたシーンが強烈で印象深い単語」、「派生語を知ってたり、似たような言葉を知っていたりで意味を推測できたかもと思えるような単語」、一言でいうならば印象が強くて覚えられると思った単語のこと。Netflixの1エピソードで10-15単語ほど新たに覚えるくらいのペース。筆者は採用しなかったが、「i+1暗記法」といったやり方もあり、特定の文中に知らない単語が一つだけだった場合、その単語を覚えるというやり方で、斯様なやり方もありと思う。

4. Netflixでとにかく多聴する
英語音声/英語字幕あり/日本語字幕なし、でひたすらにNetflixの動画を視聴するのみ。英語を英語のまま、英語のスピードで意味をつかめるようになることが大切。筆者は上記同様にLanguage Reactorで日本語訳をちょこちょこ確認しつつ、単にドラマを楽しむために見ていた。ただ覚えたい単語が出てきた場合は上述の方法と同じ方法で、オリジナル英単語帳に追加。教材は本当に何でもよく見ていて楽しいものや好きな俳優・女優さんが出ているものがおすすめ。ただ、Vampire Diaryの再放送に激はまりした僕のオリジナル単語帳は狂気系の単語で満たされた。

5. 訛りのある英語のリスニング練習をする
非常に興味深いことに、訛りのある英語に触れれば触れるほど、リスニング力が上がる。ロジックとしては各音のより中核の部分を理解できるようになるからだ。イギリス英語、南部訛り、黒人英語、オーストラリア英語など英語ネイティブであれば各音の中核をとらえているが故に理解でき会話もできるが、ノンネイティブは発音がきれいな英語の音のみを正解と思っているために理解できないという現状がある。感覚的なところも多く表現が難しいが、脳内で認識している綺麗な英語の発音は「一つの点で捉えたもの」であり、訛りのある英語を学ぶことで英語の音を「一つの点ではなく、点とその周りの領域」として認識できるようになる。イメージは下図の通り。もちろん中級者以上向け(Friendsがなんとなく理解できるようになってから)のトレーニングだが、リスニング力が階段の踊り場に来たと感じた時に有効な策なので、是非試してほしい。おすすめの教材は、本記事の最後にまとめて紹介している。

〇英単語・英熟語

【考え方】
そもそも英単語学習は市販の単語帳での学習と、リスニング等の教材から作成するオリジナル英単語帳での学習の二通りがあるが、市販の単語帳を使った学習は面白くないため、リスニング教材からの学習を推奨。基本的にはエビングハウスの忘却曲線を意識した勉強方法が一番楽であるため、それらを念頭に勉強方法も作成。オリジナル英単語帳での勉強方法を考えるうえで重要視したポイントは以下の3つ。①英単語帳自体の作成にかける時間を最小化できること、②いつでもどこでも気軽に復習ができること(=携帯で復習できること)、③N日前に作成した単語、覚えられていない単語等に分類した状態で復習できること。

【具体的な勉強方法】
Step1:Netflix発音学習法で遭遇した、覚えられそうな単語をピックアップ。
Step2:GhatGPTに英単語帳を作成させる
Step3:Notionに英単語帳の箱を作成し、ChatGPTからそのまま貼り付け
Step4:英単語作成日から1日後、2日後、3日後、1週間後、1か月後くらいのペースでNotionの携帯アプリを使用して復習。自信がない単語にはアプリ上でチェックを入れ復習しやすくする。

本記事のエッセンスの一つであるより詳細な勉強法は以下をクリック。

画期的なオリジナル英単語帳作成法!はこちら

〇発音

【考え方】
発音学習においては第一に「頭で音を理解する」、その次に「その音を発音できるようにする」というステップを経ることが大切。耳が優れていてモノマネが得意なタイプの人には「頭で音を理解する」というステップは不要だが、一般的な人には「頭で音を理解する」というステップが必須。「頭で音を理解する」とは、発音記号を理解するということであり、強いてはあらゆる言語の音声を文字化した国際音声記号(IPA)を理解することであるが、このステップを取り入れることで英単語帳の発音記号を見てその単語を音で捉えることができるようになるため、効率的な観点でも必要なステップ。

【具体的な勉強方法】
1.だいじろうのYoutubeとフォニックスで一通り、発音の基本を学ぶ。進め方としてはだいじろうの以下の動画をまず視聴し、その後学習を通じて気になる発音や自信の無い発音はあいうえおフォニックスやLonguideaの動画を見るようなスタイル。
Youtubeリンク:だいじろうhttps://www.youtube.com/watch?v=nEpewJsEgUg&t=2774s
Youtubeリンク:あいうえおフォニックスhttps://www.youtube.com/@aiueophonics/featured
Youtubeリンク:Longuidea https://www.youtube.com/watch?v=Er0JRzFnmyc&t=20s

2.発音強制アプリElsaで気が向いた際に発音トレーニングを行う。筆者は1週間に3時間くらいしかやっていない。休日などリスニング学習にあきたタイミングでやっているが、基本的に100%の発音はできずイライラすることが多いというのが事実。またリスニング力が強化されていったら、徐々に費やす時間を増やしていけばいいという類のもの。
リンク:Elsa紹介サイトhttps://nothing-without-poison.com/hack15/
※筆者は年間会員

〇スピーキング

【考え方】
スピーキング力の要素は①表現の知識と②文章を作る瞬発力。①については上記および下記のリスニング力を通じて必然的に強化されるため、重視すべきはアウトプットの回数だと考えており、オンライン英会話でもChatGPTとのAI英会話でも英語日記でも機会を増やせば増やすだけよいという単純なものという理解。スピーキングについてはあまり考察が進んでないので深くは言及せず、アウトプット方法の例を紹介するにとどめる。

【具体的な勉強方法】

  • 常日頃独り言を言う

  • 英語日記をChatgptで書き、添削してもらう

  • ChatgptなどのAIと英会話をする

  • オンライン英会話をする

Youtubeリンク:ChatGPTと英会話https://www.youtube.com/watch?v=S0OYPNe_Jhw&t=728s

〇その他おすすめツール

英語学習ツールにおいては以下のサイトとYoutubeによくまとまっているためご参照。
YouglishやNetspeakなど便利だけどなかなか知る機会がないツールなので非常に助かる。
Youtubeリンク:ライオン英語https://www.youtube.com/watch?v=j-WO54Dyn0Q&t=73s
リンク:ライオン英語https://lion-eigo.com/pronunciation/how-to-use-youglish/

■具体的な勉強スケジュール、アクションプラン


〇学習開始から0-20時間

1時間目:リスニングレベル把握テストの実施
メイン教材:Netflix
Netflix上で①おさるのジョージ②Friends③ボス・ベイビーまたはスポンジボブ④Suitsをそれぞれ1エピソードずつ英語音声/英語字幕なし/日本語字幕なしで見る。※目的は自身のレベル把握なので最後まで見る必要はない。
内容がなんとなくわかる度で以下のようにレベル分け。
レベル1:おさるのジョージの内容はよくわからない
レベル2:おさるのジョージはなんとなくわかるがFriendsは難しい
レベル3:Friendsの内容はなんとなくわかるが、スポンジ・ボブやボス・ベイビーは難しい
レベル4:スポンジ・ボブやボス・ベイビーの内容はなんとなく分かるがSuitsは難しい
レベル5:Suitsの内容はなんとなくわかるが、シャドーイングはできない
レベル6:Suitsをシャドーイングできる
補足:内容がなんとなくわかる、の定義は言っていることの50%くらいは聞き取れているといった感覚でよい。また上述の作品を教材としてあげている理由は内容としてはある程度面白く、スポンジボブを除いてクリアでなまりの無い英語が話されているため。スポンジ・ボブやボス・ベイビー、Suitsは一話で知らない単語・熟語が30-50単語ほど出てくるため、聞き取れない原因が原因②知識不足であることが往々にしてあることは頭の片隅にいれておくべきである。
※上記以外の作品を教材とする場合は、英語のスピード、発音の綺麗さ、1エピソードの長さ、語彙レベル(スラング有無等)で選定するとよい。その他オススメの教材を紹介しているサイトを本記事の一番最後にいくつか紹介してるため、そちらも必要に応じてご参照。
ほとんどの人はレベル1か2という仮定の下、2時間目以降の勉強方法を記載していく。
またより一般的な形でリスニングレベル・リスニング学習のロードマップを解説した動画は以下。

Youtubeリンク:ライオン英語リスニング力完成全体像https://www.youtube.com/watch?v=yQYM1vgQicc&t=916s

2-10時間目:ネイティブの話し方を頭で理解
メイン教材:ニック式英会話のYoutube
ここで大事なのは英語がいかにノンネイティブが想像している音とは違う音で構成されているか頭で理解すること、そしてネイティブが音を変化させて話す頻出表現を一通り抑えること。以下の再生リスト「この英語、聞き取れるかな」シリーズから十数時間分の動画を見れば一先ずよい。動画はクイズ形式で出題されるが、どうせ聞き取れないためサッサと答えを見て発音練習に集中すべき。まず頭での理解が大切。
Youtubeリンク:ニック式英会話https://www.youtube.com/watch?v=QPZJu5SE4l8&list=PLbAvqVwUZG8yvMDq5aTCU6PcaOzqJvEYK

10-15時間目:発音記号と発音を学習
メイン教材:だいじろう、あいうえおフォニックス等のYoutube
だいじろうの動画は必須。その他は適宜という感じ。3-5時間費やせば十分。
Youtubeリンク:だいじろうhttps://www.youtube.com/watch?v=nEpewJsEgUg&t=2774s
Youtubeリンク:あいうえおフォニックスhttps://www.youtube.com/@aiueophonics/featured
Youtubeリンク:Longuidea https://www.youtube.com/watch?v=Er0JRzFnmyc&t=20s

15-20時間目:シラブルという単位で発音されていることを学ぶ
メイン教材:ラナ式英会話のYoutube
ここでは日本語が母音+子音の音で区切って発音されるように、英語にもシラブルという独特な単位があり、シラブルが同じであれば単語も超えて一つの音として発音されること(いわゆるリンキング)を頭で理解すること。シラブルを取り入れたリスニング学習動画は散見されるが、シラブル学習の効果を認識するうえでは、以下のリンク「ラナ英会話」がベスト。
Youtubeリンク:ラナ英会話https://www.youtube.com/@learner_english

〇学習開始から20-100時間

20-100時間目:Netflixでの英語学習
メイン教材:Netflix
学習レベルに応じて以下の通りNetflixの教材を使い分ける。学習方法はリスニングのパートに書いた3つ目の勉強法”Netflix発音学習法”であるが、この段階では英語が聞き取れない原因のほとんどが原因①音が聞き取れないこと(音の知識不足)にあると思うため、オリジナル英単語帳の作成による単語学習はマストではない。
レベル1→おさるのジョージ
レベル2→Friends(※)
レベル3→スポンジ・ボブまたはボス・ベイビー
レベル4→Suits
レベル5→Suits
(※)Friendsは日本のNetflixでなくVPNを使ってオーストラリアのNetflixで視聴しなくてはいけないためマストではなく、フラーハウスなどで代替可能。筆者はフラーハウスあまり楽しめず、段階を一つ飛ばしてボス・ベイビーを教材としていた。

〇学習開始から100-300時間

100-300時間目:Netflixでの学習
これまでの100時間の勉強を経て、もう一度リスニングレベルの把握テストをやってみるとリスニングレベルが1段階上がっていることを実感する。例えば、おさるのジョージの内容がなんとなくわかっていた人はFriendsの内容がなんとなくわかるようになるといった具合。
そこで、100-300時間目はNetflix上で使用する教材のレベルを上げ、Netflix発音学習法を繰り返す。
ただ、正直Netflix発音学習法だと堅苦しすぎて面白みがないしキツい。なので、この段階では学習時間の50%程度は「多聴」の勉強を行っていき、楽しみながら学習を進める。リスニングの勉強方法で記載した内容と被るが、Netflix発音学習法と同じツールを使い、英語音声/英語字幕あり/日本語字幕なしの状態でただひたすらに海外ドラマを楽しむ。この発音を会得したいと思った部分等は適宜止めて発音したりもするが、必ずしもする必要があるわけではなく、「多聴」においては英語に多く触れ英語を英語のまま理解する力を養うことが重要。

〇学習開始から300-400時間

300-400時間目:Netflixでの学習
100-300時間の学習を通してリスニングレベルが更に上がったことを実感すると、英語の聞き取れない原因の内、原因①の音が分からないではなく、原因②の単語や表現が分からない(知識不足)の割合が増えていることに気づく。
従いこの段階でもNetflix発音学習法を行うが、学習中に遭遇した単語のオリジナル英単語帳への追記、すなわち単語学習はマストになってくる。そして、オリジナル英単語帳への追記後、1日後、2日後、3日後、1週間後、30日後といった頻度で定期的に英単語帳での学習をする。
また、隙間時間を見つけてElsaでの発音トレーニングを実施。時間は一週間に2-3時間で十分だが、自分の苦手分野を中心的にトレーニング。自分の苦手分野を知るにはElsa内の発音テストを実施すればよい。これはNetflix発音学習法のなかで、「自分ではネイティブと同じように発音できていると思っていても、発音できていない音に気付く作業」であり、更なるステップアップには必要。

〇学習開始から400時間以降

400時間以降:Netflixでの学習
定期的にリスニングレベル把握テストを実施し、レベルが上がるごとに教材を変え、これまでと同じようにNetflix発音学習法・英単語帳作成・Elsaでの発音学習を繰り返していく。このあたりから上述した「訛りのある英語でのリスニング学習」を取り入れていくの一つの手。それらの学習を継続し、
最終的にSuitsがある程度シャドーイングできるようになったら一先ず学習完了。

〇その他

Netflixでのその他の教材については以下のサイトも参照。
以下のサイト内は勉強方法など余計な内容が多いので、おすすめ作品欄だけみれば良し。
■発音が綺麗な英語でのリスニング学習
リンク:https://www.agaroot.jp/english/column/netflix-10/
リンク:https://eikaiwa.dmm.com/blog/learning-english/tools/netflix/
リンク:https://dokugakuenglish.com/listening/netflix_shows/
リンク:https://ameblo.jp/sinefungin/entry-12135178230.html
■訛りのある英語でのリスニング学習
イギリス英語リンク:https://nightwalk-uk.com/english-study-drama/
イギリス英語リンク:https://www.komichit.com/entry/british-english-shows
南部訛り:「the ranch」
コメディドラマで、テキサスを舞台にしており、南部訛りのキャラクターが多い。癖のある老人の英語がめちゃくちゃ勉強になる。
南部訛り×黒人英語:「Greenleaf」
メンフィスを舞台にしたドラマで、黒人教会のコミュニティを中心に展開。恐らく最高難易度である南部訛り×黒人英語の克服に役立つ。
黒人英語:「Dear White People」
大学を舞台にしたドラマで、AAVEを話すキャラクターが多く登場。
黒人英語:「On My Block」
ロサンゼルスの高校生たちを描いたドラマで、AAVEを話すキャラクターが多く登場。身近な話題で見やすいのもポイント。

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