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はじめての配信ライブ


こんばんは。
今日は、ライブのレポートをさせて欲しい。
先日、某ウイルスの影響下で行われた有料配信ライブに初めて参戦したのだ。

現地に出向いた訳では無いので参戦した、と言えるのかは微妙だが、ライブにひっつく動詞は参戦する以外私の辞書にはない。

参戦したのは、歌い手として活動しているARAKIの【LIVEARK iki ni kanzu】

彼のライブへはアイスタとXYZとあらなるめいで参戦済み。ちゃんとしたワンマンは初。

いつもの癖でチケット当たればいいなと思いながら応募したのだが、すぐにコンビニ支払いの案内が来たので驚いた。

あ、ストリーミング配信だから抽選も何もないんだ。

入金が完了すると視聴URLが送られてきた。

当日、開演30分前からサイトは開かれていて既に多くの視聴者が思うがままにチャットを打ち込んでいた。

私は、作者やその人自体に好きという感情は湧かないので黄色い声援は理解し難い部分があるためそうしたコメントで溢れるチャット欄にはとりあえず「きたー」とだけコメントしてあとは(このコメント欄消せないかな…とか考えながら)眺めていた。

BGMで彼の音楽が流れ始めていよいよという空気が画面越しに流れる。

私はモニターに大画面で表示させ、コメント欄を消すことに成功。

気持ち程度にペンライトを用意。
部屋を暗くして彼のイメージカラーである赤を点灯させた。

ついにライブが始まる。

まず映し出されたのはステージ裏だった。

少し不穏なBGM、ステージ裏でソーシャルディスタンスを守った円陣が組まれていた。
監視カメラのような画角からそれを見る。

男たちの太く大きな声が聞こえたあと、バンドメンバーがステージへ移動した。

ボーカルのあらきだけが残る。

カメラはステージへ写り変わった。

今回のステージはライブハウスの舞台上、ではなく、あえてフロアを使い円形になって演奏をする。無観客ライブだからこそ出来るスタイルだった。

1曲目はOmoiのテオ。

前奏の間にあらきもステージに登場する。

彼の掛け声と共に一気にステージが熱で篭もる。

それはそれは120%完璧でカッコイイ始まり方だった。

そうしてライブは始まった。

躍動感たっぷりのカメラワークはあらきやバンドメンバー同士の距離を感じさせない。

本来全国を回ってやる予定だった今回のライブ、記念すべき1回目は配信ライブとなってしまったが、この配信ライブのためにセットリストを組み直したというあらき。

私のようなにわかがオンラインだから見てみようかなとポチってしまう視聴者を見越しての判断だろう。

これまで彼がニコニコ動画やYouTubeに投稿してきたカバー曲を次々と披露する。

おかげで今回のセットリストは全て知っている曲だった。

彼の得意な高音と伸びが気持ち良い「しわ」

事前にアンケートをとっていた聴きたい曲ランキング1位の「About me」

リアレンジされてパワーアップした「ECHO」

さらに、彼自身初めての配信ライブ、無観客ライブということでもっと初めてを追求したいというあらき。バンドメンバーのカンフージャンパーにギターを借りてあらき初のギターボーカル。これには興奮した。

そうして始まった曲は「はじめてのチュウ」

彼がバンドメンバーとアイコンタクトをしながら歌う姿はとてもイキイキしていて楽しさが画面越しに伝わってきた。少年のような笑顔が素敵だった。

最後に披露されたのは、今回のライブで唯一のオリジナル曲「Ark」

印象的なコーラスパートはあのライブハウスにいた彼らのみならず、それぞれの画面越しにいる私たちとの一体感を生み出したと言える。

ぜひ次は同じ場所でみんなで歌いたいと切に願う。

ライブ終了後はバンドメンバーとあらきでフリートーク。ライブ自体は1時間弱とコンパクトな時間だったが、彼は無観客でもしっかりと熱のこもった濃密なライブが出来ることを証明して見せた。

また、今回のライブのサブタイトルについて最後に彼からのメッセージがあった。「iki ni kanzu」は、"人生意気に感ず"という故事成語からとったもので利害や損得ではなく相手の心意気に打たれて行動するものだという意味であると言う。

「僕たちなりの心意気がちょっとでもみなさんに伝わっていればうれしいです。それでは、必ずまた会いましょう!」

そうしてライブの幕を閉じた。

彼の今の世情でも出来ることをやろう、届けようという心意気は、音楽にのせてエモーショナルな熱になって私たちに突き刺さった。

彼の初めてのことに挑戦するイキイキとした姿は、見ていた多くのファンに勇気と元気を与えたに違いない。




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