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ドラマ「岸辺露伴は動かない」をジョジョミリしら人間が見て楽しかった感想

タイトルの通りとなりますが!

私はジョジョを名前しか知らない人間です。
アニメも漫画も見たことがありません。
とうぜん、原作も知らないので純粋な初見感想となります。

全三話。
リアタイでじっくり見てとてもとても楽しかったので!
溢れる思いを感想文にしてみました。

ドラマ視聴済みの方のみ、続きをどうぞ~!

第一話 富豪村

変人しか出てこないドラマでしたね~!
人の話を聞いてるようで聞いてない、自己主張の激しいメンバー。

主人公のキャラ付けが面白く感じました。
ドラマ冒頭で、圧倒的な能力を見せつけつつ変人アピールをしながら、
(あの笑顔がすごかったですね、純粋に楽しそう。狂気を感じる演技)
次の編集者さんとの会話で
わりと慎重な一面と常識人なところをみせてくる。

そう、主人公がわりと常識人なんですよ。
変人奇人めいた言い回しをしつつ、
同じぐらい押し強よ変人である編集者さんに振り回される立場。
怪しげな異能力を見せつけて、
マナー違反の少年よりも強キャラのように見せかけて、
腕が動かなくなって追い詰められる。
強い・弱い・強いがシーソーのように入れ替わって、
実にテンポが良いドラマでした。
魅力的なキャラクターを説明感なく表現してくる。
表情も動きも、内面をやりすぎなぐらい表現していました。

おそらく、原作の時点で
素晴らしいキャラクターやセリフ回しだったのでしょうし、
それをドラマ化した方々も良い仕事をしたんだと思いました!

あまり見慣れないカメラワーク&色味もいい仕事してました。
顔のアップが多い。あと、主観めいたカメラも多い。
登場人物と同じ距離感で、相手と対峙してるように感じました。

色味も、加工された写真のような派手さもあれば、
儚い男性(編集者さんの彼氏さん)が出るシーンでは、
白さが増してるように感じて。
丁寧に作られた映像でした。一コマ一コマが美しい。

あと、強い変人が弱る流れや、
そこから切り返すセリフの勉強になりました!
どんなに自分の考えを持っていても、
暴力(右手が動かなくなる)を振るわれたら怯えるんですよ。
それをごまかしたりしない表情。
それでも立ち向かって、知恵でやり返したこと。
主人公してました。変人のくせに!

最後はさらっと終わったのも好印象です。
てっきり、最後はマナー違反を指摘していた少年が大切なものを失って、
ざまあないね展開になると思っていたんですよ。
それをそこまで追い詰めずに(もしくは描かずに)、
主人公が右腕の感覚を取り戻して後にする。
悪いやつを退治してスカッとするヒーロー物ではなく、
降り掛かった火の粉を払って帰るだけ。
それもまた、主人公のキャラクターを表す
スマートな展開だったのでしょう~。

総じて、いいドラマでした~!
明日の夜も楽しみです!!


第二話 くしゃがら

あいかわらず、濃いキャラクターしか出てこないドラマですね!
今回は禁止用語のお話でした。

ヘブンズドアーの能力は知ってたので、
解決するまでの流れは最初から見えてたなあと思いつつ。

十五先生がくしゃがらを気にし始めるまでの流れ。
露伴先生が能力を使わずに”親切にも”警告をしたこと。
ドラマは最初から最後まで盛り上がりっぱなしのテンポの良さで、
先が読めても面白かったです!
メインの話がくしゃがらの攻略法ではなく、
不気味さを伝えることだったので、
面白く視聴できるんですね~。

おそらく、十五先生が町中で「くしゃがら」を見かけただけなら、
気にかからないと思うんですよ。スルーして終了。
あえて、前担当者が気になるように言語を教えたから、
こうなってしまったんでしょう。

露伴先生と十五先生。
導入のカフェのシーンがずっと見ていられるセリフの応酬。
仲の良さでした。
十五先生とは忘年会で一回会ったっきりなのに、
相手の漫画も作風もしっかり覚えていて、
漫画家としてはある程度リスペクトしてたことが
セリフから伝わってきました。
しかも、嫌なら無視すればいいのに、独り言に対し相手をしている……。
律儀ですね。
まあ、もともと編集者さんの相手もキレながらやってるので、
誰に対しても律儀なんでしょうね。

警告シーンもありましたし、ピザも配達しますし、
今回の話は露伴先生の親切さ(主人公さ)がよく出てました。
かっこよかったです。変人だけど。

くしゃがらの対処は、露伴先生にかかれば楽勝だけれども。
アレだけあの言葉を聞いて、
露伴先生本人が飲まれないかどうかがわからない。
そんなひきでした。
一度気になってしまうと、
他の創作のネタ出しをしてても割り込んできてしまう。
それこそ、ホラーでネタ出ししていた十五先生が、
くしゃがらを思わず書いてしまったときのように。
これからの露伴先生が心配ですねえ。
強い精神力で、思い出さないように努めるのだろうか。

くしゃがらの汚染が進むと、
くしゃがらの意味はわからないままで連発するようになるんですね。
役者さんの演技&袋とじの不気味さも合わさって、
とにかく不気味な、おそろしい禁止用語でした。
最後のNHKさんからの警告も粋でしたね!

明日で最後の放送ですね。
編集者さんが笑顔で帰ってましたし、
なにか厄介ごとを持ってくるのでしょうー。
楽しみです!


第三話 D・N・A

私がなれただけかもしれませんが、
今回のお話は濃いキャラクターや演技もなくて、
いい意味で連ドラみたいな安定感を感じました~!

このドラマ、前半の日常シーンで贅沢に尺を使うんですよね。
日常を覗き見るような場面が多い。
そこで伏線をばらまくことで、
次の登場人物による解説シーンが、
ただの説明セリフではなくて視聴者に対する答え合わせになる。
うまい仕掛けだと思います。

冒頭シーンは、これから入水自殺でもするのかな、みたいな。
そんな覚悟が決まった会話のようだなーと思いながら見てました!
原作を読めばわかるかもですが、
お父さんはどうやって亡くなったのでしょう。
車のフロントガラスが割れてるので事故ったあとだとは思うのですが、
二人とものんきに語らっていて……。
実は、お父さんはああ見えて腹から血を流していたのでしょうか。
あのあと、何が起きて亡くなったのかが気になりました。

露伴先生、能力の出方が変わってますね。
人が本そのものになってましたし。
飛び出す絵本&どこか柔らかい雰囲気を出す演出のためだとは思いますが、
オカルトさが減っていい話になってました。

ふんわり彼氏のことをふんわり彼氏と呼んだり、
編集者さんのことを”失恋した”と気にかけてたり、
お母さんに説教したり、
露伴先生はあいかわらずいい人やってました。
傍若無人なくせに……。

失恋した編集者さんもいい女で……。
もう私が好きだったあの人じゃないから、
あの人が幸せでいれば私はそれで。
大人だと思いました。
一話であんなに押しが強い女をやっていたとは思えない。
すてき。きっとまた、いい人に会えますよ。

え、最終回なんですか……。
このキャラクター群で、まだまだお話を見ていたいですねえ。



以上となります!
いいドラマでしたねえ。しみじみ。




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