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CMYKベタ刷りを活かしたグラフィックデザイン
予算の都合で色校正が出せない、ということは割とあります。そんな時でもアウトプットの質を落とさないための選択肢として、CMYKベタ刷りを活かしたグラフィックデザインを紹介してみます。
Mobility Technologiesの技術書、「Tech It Up」
![](https://assets.st-note.com/img/1647923071762-KmhN7dGjb9.jpg?width=1200)
株式会社Mobility Technologiesのエンジニアによる技術書、「Tech It Up」の表紙デザインを担当させて頂きました。技術系同人誌が集まるイベント「技術書典12」に出品されています。
当イベントは現在オンライン開催になっている
継続発行するためのコスト
フットワーク
これらを考慮した上で、印刷にお金をかけずにキチンとしたものを作る。今回は初めから墨ベタもしくはCMYKベタを前提にグラフィックを作ることにしました。
以下のようなデザイン案を出してみました。エンジニアの方々とディスカッションし、一番右の案に。
![](https://assets.st-note.com/img/1647420739757-yrJgQvMGon.jpg?width=1200)
「無感情」のカラースキーム
シアン、マゼンタ、イエロー、墨。これらのインクをベタで使います。どこでも使える見慣れたインクですから、色校正なしでも困りません。
そして、予算が限られている時の用紙は、大抵の場合コートかマットコート。仕上がりが想像しやすいですよね。これまた色校正なしでも困ることはありません。
このカラースキームの特徴は「無感情」であること。工業的で、無属性。テクノロジーと相性が良い。この点も、重要な選定ポイントです。
![](https://assets.st-note.com/img/1647923325481-TA3S5WZZJF.jpg?width=1200)
仕様 : A5仕上がり 無線綴じ製本
印刷(表紙) : オフセット4色
用紙(表紙 / 本文) : NPホワイト 200㎏ + クリアPP加工
いかがでしたでしょうか。「ヴァンヌーボ」のような、活用事例が多い高級紙を使うことで色校正を省略するのも手段の一つです。CMYKベタ刷り、機会があれば活用してみてください。
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