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インド人とバスケしたら英語力が爆上がりした話

こんにちは。

タロウです。

今回はバスケ選手ならば避けては通れない英語についてです。

私が初めて外国人と一緒にプレーしたのは茨城ロボッツに入団した時。初めはあまりの英語力のなさに日常生活は疎か、コート上でもコミュニケーションが取れない状態でした。

自分で言うのもなんですが、私勉強は出来る方です。笑
それなのに全く喋れない自分に気がついて日本の英語教育を恨みました。(自分が悪い)
ロボッツ時代はよくユウキさん(現:富山グラウジーズ)に通訳してもらっていたなー。大変お世話になりました。🙇‍♂️

そんな感じで全く英語を話せなかった私ですが、アルボラーダに加入してからはメキメキと英語力が上がりました。言うてもまだ英語レベルは2くらい(10段階中)ですが...。それでも全く話せなかった自分からすればこれは大きな進歩です。

と言うわけで今回はそんな英語力向上のきっかけ、Arsh deep singh選手(愛称:アルシュ)とのエピソードについて書いていきます。

アルシュとは

アルシュは2017年、2018年とアルボラーダと契約してプレーしていたインド人選手です。私は2018年の半年間だけ一緒にプレーしていました。

彼は18歳でバスケを始めたらしく、アルボラーダで基礎を叩き込まれた選手です。
試合中はひたすらピックに走ってダイブしまくるというハードワーカーでした。

そんな彼とはよく色々な話をしました。
もちろん英語でです。ただお互い英語が第二言語ということもあり話すスピードは比較的ゆっくりでした。また、お互いが喋れなくて当たり前という認識もあるので変に構えずに気楽に話せました。

これは自分にとって大きかったです。
これまで一緒にプレーしていた選手は母国語として英語を話すのでめちゃめちゃ会話のスピードが早かったんです。(彼らからすればゆっくり話しているつもりでも)
単語と単語をくっつけて話したり、省略したりするもんだから『そんな英語習ってないよ』状態でした。(もはや英語として認識するのも難しかった笑)

一方でアルシュとの会話はお互いにゆっくりと考えながら話すので英会話の導入にぴったりでした。日本語なまりの英語とインドなまりの英語の会話なのでお互い何言ってるのかわからない状態になることもありましたが...。笑

自分とアルシュだけがプロ契約

アルボラーダでは自分とアルシュだけがプロ契約をしていただいていました。お金をいただいている以上周りの選手のお手本にならなくてはいけません。そのため私としてはチームを引っ張らないといけないという意識があり、コート上では積極的にアルシュとコミュニケーションを取るようにしました。今思えば他の選手以上にアルシュには言いすぎていたと思います。すまん、アルシュ。笑
そしてそうなると案の定喧嘩が起こります。笑(僕からすると選手として当たり前のことしか言っていませんが喧嘩になった理由はのちに判明します)
初めは英語で喧嘩するんですがお互いヒートアップすると母国語でキレだすので何言ってるかはお互いわかりません。笑

それでも英語で本気で喧嘩するなんてそうそう経験出来るものではないと思います。良くも悪くもアルシュとの喧嘩はとても良い思い出です。

気がつけば

アルシュとの会話はコート上だけではありませんでした。
練習の送り迎えや休みの日に買い物に行ったりとオフコートでも続きました。日常のたわいもない話や真面目な話など色々話しましたが、中でも面白かったのはバスケのインドリーグの話です。インド人は大きい選手が多く、外国籍選手による補強はインサイドの選手ではなくガードの選手が多いそうです。(日本とは逆)170cmくらいのアメリカ人ガードがドライブしてダンクするもんだから見ていてめちゃくちゃ面白いと言っていました。笑

そんなこんなで日頃からアルシュと会話しているうちに、自分の英語力が向上していることを感じるようになりました。

英語で話す回数が必然的に多くなり、以前よりスラスラと言葉が出てくるようになったのです。特にコート上ではある程度不自由なく自分の意見を言えるようになりました。リスニングの方はまだ向上が必要ですが、それでも自分にとっては大きな進歩です。

日常生活はまだまだ改善が必要ですが...いや、日常生活も話せると思っています。
思い込み大事。笑↓

とにかく私の英語力が向上したのはアルシュのおかげです。

アルシュ、ありがとう!

アルシュ帰国前日

アルシュが帰国する前日、シューティングに誘いました。
その帰りの最中、彼はこんな話をしてくれました。

『日本の練習には規律がある。インドでの練習はもっとカジュアルなものだった。俺とお前がぶつかり合ったのは文化の差があったからだ。ありがとう。勉強になった。インドに帰ったらみんなにもっと真剣に練習するように言ってみるよ。』

今さら言うなよとツッコミたくなりましたが、しきりにemotionalと連呼していたのでやめておきました。笑

けどやっぱり最後の最後ではありますが彼と分かり合うことができてすごく嬉しかったです。私もちょっとだけemotionalになりました。お互い何言ってるか分からないような喧嘩ばっかりだったけど本気でぶつかり合っていたからこそ最後はいい形で終われたのかなと思います。

彼は今カナダに留学しています。歳は私のひとつ上なのですが、いくつになっても学び続ける姿勢はリスペクトしています。

アルシュ、元気かな。教えてあげよ、お前との話書いたよって。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

また次回!

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