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新卒1年間ずっと在宅勤務でしたが、結構しんどかったです

僕がまだ学生だった頃(感染症が蔓延する世の中になるなんて全く想像していなかった頃)、在宅勤務に強い憧れを抱いていました。

自宅からできる職種であるにも関わらず、通勤に毎日1〜2時間かけるのは無駄だと感じていましたし、オフィス用に綺麗な服装に着替えるのも面倒だと思っていました。
海外で在宅勤務が徐々に広まっていた当時、日本にもこの波が来ないやろか、とムズムズしていたことを憶えています。

そして、僕のこの願いは例の感染症によって図らずも叶ってしまいました。会社にまともに通っていたのは、入社してから初めの1週間だけ。
1年間で会社に行ったのは本当に10回あるかないかだと思います

以前にも在宅勤務については投稿しましたが、1年経った今、改めて在宅勤務について振り返ります。
会社の同期・先輩の顔すら分からないまま、新卒で在宅勤務に入ってしまったのは不運だったのかもしれません。

通勤なしは本当に良かった

在宅勤務への憧れのほとんどは、この「通勤なし」という点が占めていました。
実際に在宅勤務をしてみても、期待通り、通勤しなくて良いないことは本当に助かりました。
体力の面でもそうですし、気持ちの面でも。
僕は満員電車が苦手なので(得意な人はそもそもいらっしゃらないとも思いますが)、関東にいながらも電車に乗らなくて良い環境は本当に有り難かったです。

ただ、通勤が程よい運動になることもまた真で、(強制的に)歩く機会であることも確かです。
在宅勤務で運動不足になったり、体重が増加したりすることも容易に起こり得ます。
と言うわけで僕は、始業前や休憩時間には意識して散歩に出るようにし、1日8000歩は歩くようにしていました。
おかげで体重も増加することなく、健康上の不安も特に覚えず、春夏秋冬を乗り越えることができました。

また、本当なら通勤時間に充てるはずの午前7〜10時を勉強に費やすことも可能に。
資格勉強やプログラミングの勉強、はたまた本を読んだりと在宅勤務ならではの充実した時間を過ごすことができました。

と、通勤のない点には本当に満足していましたが、よくよく考えると以上は業務前後のお話。
業務について見直してみると、あまり良いことはなかったと思います
特に顔見知りの人がほとんどいないチームの中で、ネットを介してお仕事をするのは本当に骨が折れるものでした。

自身の立ち位置やチームの人々の性格が把握できずに困った

研修が終わり、いざチームへ配属された僕。
ひとまず顔合わせを兼ねたミーティングをPMさんが開いてくれて、そこで一通り案件に関する情報や必要なスキルを教えて頂きました。

キャッチアップ(業務を行うための前提知識や技術を頭に入れること)も1週間程度で終わり、さあ仕事を振ってください、とお伝えすることになりましたが、ここから先がまあ大変。仕事がきませんでした

反応こそありましたが、そこから特に何も振られず放置。キャッチアップを続けて知識を深めようとするも、一度触れた情報に再び目を通すばかりで、暇と言えば暇。
暇になると、考えなくても良い余計なことが頭の中をぐるぐると回ります。

「まだ僕に仕事を振る段階じゃないのかな?」
「自分からやることを提案するべきなのかな?」
「もう一度、声をかけるべきなのかな?」

などなど。
結局、その後も何度か出来そうなことがないか聞いてみたものの、何も変わりませんでした。
チームの皆さんも大変忙しそうで、構っている余裕もないような感じでしたが、チーム内での居場所も分からないまま放置されるのは、とても身に堪えました。
チームに同期や顔見知りの人もおらず、不満をぶつける相手も見つかりません。
精神的に少し弱っていくと、チームの皆さんが冷たいように見えるようになり、ますます辛くなる一方で...。

チームの方ともう少しフランクにお話すれば良かったような気もしますが、性格のつかめていない相手に対して、ガツガツ行くのも困難なもので。
というか、予定表を覗き見した限り大変お忙しそうにしているところに、気軽にメッセを送る勇気はありませんでした。

雑談って大切なんだと身に染みて分かる

元々お喋りがそんなに好きでも得意でもなかった僕ですが、誰かと親睦を深める上で、日々の雑談がとても重要であることに気付きました。
毎日一瞬でも顔を合わせて、天気良いですね、とか、忙しそうですね、とか何気ない会話から徐々にお互いを知っていくという、コロナ前だと当たり前に行っていたコミュニケーションを現在は取れないと、改めて思い知りました。

お仕事だから相手に気を遣わずに、ガツガツ質問をしたり、仕事を求めたりするべきだというご意見もありそうですが、僕には本当に難しかったです。
僕が未熟であることも痛感しましたが、それとともに在宅勤務の難しさも学べた1年間でした。

次の職場ではこの反省を活かして働けるよう尽力します。

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