正論といちゃもん

「身の丈」という単語がトレンドになって、「教育に力を入れない政治家が悪い」「政治家は金の苦労をしないから駄目だ」という旨の電波を受信した。

率直な感想は「いちゃもんや…」ではあるがもう少し考えてみる。

個人的な意見としては教育は「インフラ(学校)・親・周辺コミュニティ・本人」が影響するって考えなんで、「政治家だけに責任を押し付けるのもなぁ…」と思っている。
また、レッテル評価が浸透している社会全体にも責任があるのではと考えてたが、高学歴低所得者や低学歴高所得者などを見ると、これは長期的には別の問題にすりかわっていくのかなとは思う。

国の教育への支出割合はOECDの国々では最下位ということを挙げて「教育に力を入れない」ということだとすれば、なぜ力を入れないのだろうか。
福祉の維持とプライマリーバランスの諸々で精一杯のためだと思うのだが、実際はどうなのだろうか。
どちらにせよ、政府は打出の小槌を持っていない。

もっと質が悪いのは「政治家は金の苦労をしないから駄目だ」という点である。
「私の苦労を考えろ」はまだ一考の余地はあるが、「私の苦労を体験しろ」は思考停止の極致でまずい。
他人を下げることで、相対的なポジションアップを図ろうとしても誰が得するのだろうか。
ストレス発散であれば他人を巻き込まないほうが良い。仮に思っていても口にしてはいけないパターンのものである。

正論のつもりでいちゃもんつけてるんなら、
自分もそうなってないか考えないとなぁと思う。
最後に、「金の苦労をしろ」という人は大概、金のことを知らないと思う。

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