ゲーム制作初めて約半年が経ちました

初めまして。リュースというものです。RPGが大好きです。最近やったゲームですごい良かったのは3DSのステラグロウというゲーム。シナリオ、BGM、キャラクターの魅力。これらがもう最高でした。是非皆さんプレイしてみてください。激熱で泣けます。
さて、今回は僕が大学に入り、ゲーム制作のサークルに入り、そして半年が経過した今に至るまでの個人的な感想、振り返りをつらつらと書いていこうと思います。こういったのを書くのは初めてなので、読みにくかったりするかもしれませんがご容赦ください…

ゲーム制作を始めたきっかけ

僕は高校時代までゲーム作りには関心がなく、すごい企業が作った面白いゲームをプレイ出来ればそれで満足!みたいな考え方でした。ただゲーム制作とは別に、簡単な創作(身内ノリでの動画、画像の編集など)をしていました。なので当時から創作意欲というものはあったのだと思います。そんな中、芸術系の大学に通う姉が、卒業制作でゲームを作ることになりました。そして僕がゲーマーであることを知る姉は、「ゲームってどんな要素があったらおもしろい?」と問いかけてきました。そしてそこからゲームのアイデアについて姉と夜遅くまで語り明かしました。これが僕はとっても楽しかったのです。そして、「自分でもこんな感じでゲーム作ってみたいなぁ」と思うようになりました。この時思ってたのはRPGですね。ドラクエみたいに壮大な冒険ができるゲームを作りたいなと思っていました。そして大学入学です。
そしていくつかのサークルを見学していた時に見つけたのがGSD(ゲーム制作同好会の略。諸説あり(?))でした。そしてサークルの見学に行き、そこがちゃんと本気で制作ができる場所と知りました。だから僕はその1歩を踏み出すことにしました。

制作をしてみよう

実際にサークルに入って、最初はUnityの使い方を学ぶところから始まりました。最初、僕の持つUnityに対するイメージが、「スマホでできるなんかちゃちい海外製のゲームをつくるやつ」とかいう超絶失礼なものでした。それを使ってゲームを作るなんて、大したもの作れないんじゃね…?と、当時は本気でそう思っていました。ほんと失礼ですよね。当時の考えを持つ自分にもし会ったら僕は自分の膝の皿を砕きます。…しかしその疑念はすぐになくなりました。先輩方の実際にUnityでつくったゲームを目の当たりにしたからです。それらは自分のイメージする「ちゃちい海外製のゲーム」ではなく、「ほんとに売ってそうなゲーム」だったのです。この時僕のUnityに対するイメージは、「スマホの簡単なゲーム作るときに使うやつ」から「頑張れば何でも作れるすごいもの」に変わりました。
そうして一通りUnityの使い方を学び、6月ごろになって、サークル内のイベントで、実際に一つゲームを作ることになりました。とはいっても、簡単なミニゲームを一つ作る、というものです。しかしこれは本当に大変でした。

簡単なシューティング…のはず

僕がこの時作ろうとしたのは、「四方から襲ってくるヤンキーにガンを飛ばして撃退するシューティングゲーム」です。お前は何を言っているんだ…といった感じですが、正直ウケ狙いでした。出オチ枠狙いともいえます。「てか、RPGじゃねーの?」というのもありますが、ミニゲームってなった時にRPGは相性悪いかなー…と思い、このようなアイデアに落ち着きました。
システムもシンプル。四方からランダムで敵のヤンキーが出てきて、方向キーでガンを飛ばす。たったそれだけ。これだけ聞くと作るのはすごく簡単そうです。実際僕もそう思っていました。しかし、ゲーム作りはそう甘くはありませんでした。まず、ランダムで敵が出現といいますが、これをコードとして書こうと思ったらどうすればいいんだろう?方向キーの入力に合わせて自キャラが向きを変えるにはどうすればいいんだ?そもそもSEってどうやって鳴らしてるの?…などと、ゲームをする側のときは当たり前だったことが、作る側になった瞬間パッと実装できないのです。この試行錯誤の中、「え、ゲーム作り、むずすぎねえか?」と心から思いました。そうして期限の日を迎え、なんとか完成はしたのですが、なんか思ってしまったのです。「…これ面白いか?」と。ゲーム性の部分において、ただ方向キーを色んな方向に連打してればクリアできてしまうレベルだったり、敵がやられるときのエフェクト、SEがなかったり。初めてとはいえ、こんなにうまくいかないとは思ってもいませんでした。この時、もっといいものを作りたかったと悔しさが残ったのを覚えています。

Unityじゃなくてもいいんじゃない?

それから時は経ち、7月中旬。UnityでRPGを作るのは大変だ、という話を知りました。RPGを作りたい自分にとってはそれはちょっとまずいぞと。ただでさえコードを書くしんどさを知ってしまっているのに、Unityだと作るのが難しいとか知ってしまったら…そうですね、モチベが死にます。なので僕は「RPGツクール使えばいいやん」と考えました。が、しかし。RPGツクールは「RPG Maker」と名前を変えて新作を出すと聞いてしまいました。…だったら新作を待ちたい!でもUnityじゃRPG作れない!どうすればいいんだ!となった時、「Wolf RPG エディター」(以下、ウディタと表記)というものの存在を知りました。めっちゃ簡単に言ってしまうと、「無料版RPGツクール」的なものです。これを使えばコードを書かずに簡単にRPGが作れる!そう知った僕は迷わずウディタをインストールしました。

これは…理想なのでは?

実際にウディタを触り始めて数日。僕には確信がありました。「これ使えば俺のやりたいこと絶対できるわ」という、そんな確信です。何よりも大きかったのは「ノーコード」であることです。Unityでの躓きは、「やりたい処理を実行するためにどんなコードを書けばいいのかわからないこと」でした。(ヤンキーのゲームの時は気合でググりまくった)その点ウディタは、以下のように、イベントコマンドというものがあり、これを組み合わせることでやりたい処理を実行していくのです。

ウディタのイベントコマンド入力ウインドウ

これが僕には合っていました。あらかじめ与えられたものを使ってそれらを組み合わせ、理想の処理を実行できるようにしていく。パズルのようなイメージですね。こうやって組み立てていくのが本当に楽しかったのです。

ということで一本作ってみようぜ

そうして使い方を学んで、大体ウディタの機能を理解し始めてきた頃、サークルのイベントで「1週間ゲームジャム」をやることになりました。まぁ簡単に言うと「一週間でゲーム作ろうぜ」ってことです。もちろん僕はウディタを使ってゲームを作ることを決意。今回こそは自分の満足のいくゲームを作るぞ!と、気合十分で臨みました。
さて、今回はどんなゲームを作ったのかというと、「山奥に一人で暮らす病弱な少女が、街で開かれるコンサートを観に行くために、薬草拾って回復しながら街を目指して山を下る」、という探索型アドベンチャーゲームです。
また結構ぶっ飛んだ設定ではありますが、そこよりも「え?RPGエディター使うのにRPG作らないの?」と思った方もいると思います。たしかにウディタはRPGエディターです。が、少し想像してみてください。戦闘のないRPGって、アドベンチャーになりますよね。そして山奥に住む病弱な少女は、絶対戦闘なんかしませんよね。そうです、シナリオ的に戦闘要素が入れられないし、期間的にも戦闘周りの調整はできない、という判断で、アドベンチャーを作ることにしたんですね。それにいざRPG作るぞって時の、シナリオ作りの練習にもなりますし。そんな感じのアイデアで一週間ゲームジャムは幕を開けました。

やりたい処理が…できる!

さて、今回のゲームにおいて大切なシステムがあります。
それは、「少女は病弱ゆえ、歩くごとにダメージが入る」という点。これをもしUnityでやれって言われたら僕は多分無理です。何のコードを打てばいいのか正直ピンときません。(Unityに慣れている人なら簡単なのかもしれない) しかし、ウディタなら、「1歩歩くごとにHPが減る状態異常」としてこのシステムを簡単に実装できました。

状態設定から、状態異常として肺の病を設定。
右下の「マップ移動中HP増減」のところから一歩歩くとHPが1減るように設定。

もちろんこれは簡単な一例です。ほかにも減っていくHPを画面上にリアルタイムで表示したり、HPの減りに応じてHPのテキストの色を変えたり…割といろいろできます。このゲームは僕のウディタを使って作った初めての作品であり、そんなに難しい処理もなかったのであまり苦戦することなくゲームを完成させることが出来ました。

そして…完成し公開へ

こうしてこのゲームは「Concert For Girl」というタイトルで、PLiCyというサイトにて一般公開することになりました。作中のBGMを担当してくださったすなじろさん、裏山Cさんに感謝しかありません。本当にありがとうございます。ここにリンクを貼っておくのでよかったら遊んでみてください。ウディタでこんなことが簡単にできるよ!の参考になればいいと思いますし、純粋に僕が遊んでほしいという思いがあります。そして感想を残してくださると僕が泣いて喜びます。下のリンクからサイトに飛べます!
https://t.co/o013Wer6le 

まとめ

長々と続いた自分語りでしたが、そろそろまとめに入ろうと思います。この半年で感じたのは、「自分の納得のいくものを完成させて、それを誰かに遊んでもらうって大事」ということです。初めて作ったヤンキーのシューティングゲームは、自分の技術不足で思うようにいかなくって、モヤが残った形になりました。しかしConcert For Girlでは、使用ソフトをウディタに変えて、自分の思うようなゲームが作れて高い満足感がありました。(もちろん遊んでもらって見つかる反省点、改善点はたくさんあるし、自分で見返してもっと面白くできるなこれ、と思うところもあります)
「一度何を使ってもいいからゲームを完成させること」。これは本当に大切だと思います。将来ゲーム関係の仕事に就くというのならUnityやUEを勉強すべきなのかもしれませんが、ゲームを作る楽しさを知るためなら、そのツールは本当に何でもいいと思います。僕にとってはウディタがそれでした。ウディタでゲーム作りの楽しさを知ったから、僕は少なくともこの大学在学中はゲーム作りを続けます。だってゲームを作ることは楽しいから。これからしばらくはウディタを使うと思いますが、またいつかUnityも触れるといいなと思います。

以上、拙い文章でしたが、これを読んでくださった方に何かが届けば幸いです。ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

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