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【第1回】2020年音楽の記録(1月-3月)

教科書に載るレベルのパンデミックが続く激動の2020年。

そんな息詰まる世の中でもやっぱり音楽は救いだと思うんです。

というわけで音楽ありがとうの意味も込めて、2020年の最初の3か月によく聴いてた音楽をまとめてみました。同様の企画は僕がずっとやってた音楽ブログ(Fox&Kitten=休眠中)でもたまーにやっていたのだけど、よく投げっ放しジャーマンになってました。あんまり大風呂敷広げると企画倒れになるのでゆるくいきたいと思います。

ちなみにApple Music派なのでSpotifyのリンクがないのはご容赦を。


Mura Masa「R.Y.C.」

まだ23歳。UKのプロデューサーMura Masaの2枚目は2020年最初の傑作だった!2年前にリリースされた1stアルバムはそんなにグッと来なかったんだけど、このアルバムは素晴らしい。ギターが大々的に軸に据えられた本作はパンクマインドがヒリヒリと突き刺さる2020年最初の傑作。Clairoとの3曲目、Slowthaiとの5曲目やWolf Aliceらを迎えた10曲目がベストトラック。今年のフジロックの出演も発表され、準トリ級のスロットに配されているのだけど、さて8月・・・どうなりますかね・・・。



The Weeknd「After Hours」

すっかりビッグになったThe Weeknd。インディR&B的な括りで賞されていたデビュー時から「いちおうチェック」してる人ではあったんだけど、ここ数年はあんまり耳にしていなかった・・・んだけど、何気なく聴いた最新作があまりにも良くってびっくり。少し不穏なムードを漂わせながらも、スムーズに耳に馴染むメロディの良さで聴き手を音楽の幸福に包み込む。全米アルバムチャート4週連続1位も納得できる快作。oneohtrix point neverも参加してる。



Yumi Zouma「Truth or Consequence」

green triangleの別投稿でも触れているんだけど、いつも通りに耳が喜ぶニュージーランドのYumi Zoumaの新作。とにかく1曲目「Lonely After」だけでもおかわりが何杯もできてしまう。この曲だけでも聴いてくれ!と言いたい次第だが、当然のように全部よいので困ってしまう。フジロック決まってますね。さて8月(以下同文)


Beach Bunny「Honeymoon」

シカゴのパワーポップバンドの1stなんですけど、今時こんなキラキラして甘酸っぱいメロディをぶっ放すバンドはたぶん珍種扱いなんだろうな。5曲目の「Ms.California」を筆頭に、教科書のような優等生的インディポップ/パワーポップがずらりと並び、ひたすら気持ちいい25分。


Disclosure「Ecstacy」

Disclosureの最新EP。作業用BGMとして超有能だった。類似性を感じたJamie xx新曲の記事でもちらりと触れたんだけど、2曲目から3曲連続で続くアフロなムードが逆に新鮮だったりします。フジロック決まってますね。さて8月(以下同文)


永原真夏「ラヴレター」

SEBASTIAN Xでの活動を経て現在はソロで活躍する永原真夏さん。Fox&Kittenでも物凄い熱量で記事を書き続けてきたくらい大好きなシンガーなのですが、もはや細胞レベルで彼女の曲と声が刷り込まれてるから、新しい曲聴いたとき最初「んん?」と思っても最終的にはだいたい「あーやっぱ好き」てなってる。後から来るタイプでもあります。嫌なことを脳裏から消し去りたいときに良く聴くのですが伝わるだろうか?


Chara+YUKI「echo」

90年代のガールポップ黄金コンビがタッグを組んだ1999年のシングル「愛の火 3つ オレンジ」以来。21年ぶりとなる再始動&初アルバム。件の名曲の2020年Versionは言わずもがな、Seihoやmabanua、Kan Sanoに大沢伸一といった面々がプロデュース参加した新曲群もマジで最高。2~3曲目の完全クラブ仕様のダンスチューン連発に度肝を抜かれます。白眉はやっぱりTENDREが手掛けたシングルでもある4曲目「楽しい蹴伸び」だな。アルバム通じて、どちらかというとYUKIの色のほうがやや濃い印象でした。


フィロソフィーのダンス「SAPIOSEXUAL」

メジャーデビューも決定したのにコロナ禍でなんだか微妙な状態になっているフィロソフィーのダンス。ファンクをテーマにアイドルの枠を超えたパフォーマンスを見せる彼女たちは、音源/ライヴの双方に於いて音楽通を唸らせるクオリティを提示しているのです。きっとこれから世の中を席巻するのだ(願望!)。このアルバムはインディーズリリースとなるRemix盤。mabanua、パソコン音楽クラブ、night Tempo、Ikkubaru、ヒャダイン、FPM、T-GROOVE、ヤマモトショウ(SOROR/ex.ふぇのたす)らが参加。Remix音源に関しては、実は既発曲ばかりなのだけど、こうして纏めてみるとまた違って聴こえます。良質ダンスミュージックを求める人にもぜひ聴いて欲しい1枚。あと、ジャケが本当に最高です。


って感じでまとめてみた。他にも挙げるのならFour Tet、Dirty Projectors、King Kruleあたりも良かったです。

4月に入ってかなり良作があふれてきてるので、耳が忙しいですが、また6月あたりにでも。



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