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【中国古典とビジネス】韓非(かんぴ)~天才法家が語った、ひとを説得するために必要なこと①
みなさんこんにちは。
趣味で古典を読んでいます。このマガジンではビジネスで参考になる中国古典格言についてまとめたいと思います。
今回はキングダムにも出てきた韓非(かんぴ)による説得術についてまとめます。
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韓非(かんぴ)
秦王政(始皇帝)と同じ時代に生きた諸子百家のひとり。孟子の性善説に対して性悪説をとなえた荀子に学ぶ。同門にはやがて自分を死に追いやる李斯もいました。
吃音があり弁舌は苦手であったものの、韓非が書いた文章を読めばその才能は明らかであり、李斯もその才能には一目おいていました。
<その生涯と思想>
韓王安を父として生まれた韓非は、庶公子であり王族ですが身分はあまり高くありませんでした。戦国七雄の中でも規模が小さい韓が、大国秦からの圧迫されるのを目にしていた韓非は、富国強兵を実現するための法術を活用する独自の学問を打ち立てました。
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ある日、秦王政が韓非の著作を目にします。そこには政が国を統治するために求めていたものが書かれていました。
法律が徹底されていればどんな君主でも人民を統治することができる
法律を徹底するためには、法律を運用する臣下の本性を見抜き、厳格に管理しなければならない
韓非の著作に感動した政はこのように言ったと伝わります。
「韓非と会えたら、わたしは死んでもかまわない」
その後、李斯の手引きで政と韓非は会うことになるのですが、このままいくと話が長くなりそうなので、ここでは結末は割愛します。
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ここから韓非の言葉を紹介します。今回紹介するのは、君主を説得するための心得を説いたものです。
説難
ひとを説得するのはむずかしい。説得するには、まずこちらが十分な知識を身につけておかなければならない。また、自分の意見を表現する弁舌がなければならない。また、言いたいことをはばからず言ってのける勇気がなければならない。しかし、説得するむずかしさは、相手の心を読み取ったうえで、こちらの意見をそれに順応させること、この一点につきるのである。
考察については②の記事でまとめます。
読んでいただきありがとうございました。
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