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2024.05.22 おばあちゃんと後悔

おばあちゃんとの思い出で、後悔していることがある。
近所に住んでいたおばあちゃんは、孫のぼくにすごく優しかった。
小さい頃はよく家に遊びに行き、お菓子をいっぱい食べさせてもらった。
成長するとおばあちゃんの家に行く機会は減ってしまったが、道で会うと優しく話しかけてくれた。
そして、その時にいつもお小遣いを渡してくれた。
いや、正確には渡そうとしてくれていた。
当時のぼくは、なぜかいつもお小遣いをもらうことを拒んでいたのだ。

それでも渡そうとするおばあちゃんに、毎回強い口調で断っていた事を覚えている。
なんであんな態度を取っていたのかな。と今は思う。
反抗期だったからなのか。思春期の恥じらいだったのか。
その光景を思い出すと、胸がぎゅーっとなって、申し訳なくて堪らなくなる。
孫の喜ぶ顔が見たくてしてくれたことを、なんで素直に受け取れなかったんだろう。
素直に受け取ったらおばあちゃん嬉しかっただろうな。
「ありがとう」って言えたら良かったのに。
「お小遣いでお菓子買ったよ!」って言えたら良かったのに。

しかし、時は戻らない。
今はこの経験があるおかげで、素直に受け取ることが出来るようになった。
あげる方も受け取る方もどっちも嬉しいんだよな。
受け取り拒否はその機会を奪ってしまうことだ。

おばあちゃんのおかげでこの事に気づけた。
ありがとう、おばあちゃん。
孫はすっかり受け取り上手になったよ。






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