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幸せ学 第6回 心はどこから?生まれる前と生まれた後

幸せとか不幸せとか、そんなことをどこで考えているのかというと、いわゆる心である。じゃあその心というのは、その心はどうやって作られているのだろうか?それを考えていこう。

わたしが修了している心理学である、交流分析を作ったエリックバーンさんが唱えたのが「人生脚本」という心理学理論。

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生まれてすぐは脳みそが小さい。身体の成長と共に、脳もどんどん大きくなりながら、知識も増えていき、心も成人に向かって大きくなっていく。

その中で、色々学ぶわけ。
それは0歳の時から始まっている。

例えば、お腹が減った。ママ〜ミルク欲しい。わーんわーーん、と泣く。それでママが来てくれたら、この世は安心だし、泣いたら来てくれる!ということを学ぶかもしれない。
また一方で、泣いても来てくれない時があるかもしれない。そんな時は、この世は誰も信用してはならない!なんて決めつけてしまうかもしれない。それもまた学びである。

わたしの家は、ホワイトシチューはカレー同様、ご飯にかかって出てきた。シチューとはそういうものだと学んだ。後日、他の家庭とは違うことに驚いたのは言うまでもない。

確かわたしが小学3年生くらいの時、校門の前でどこからか雪玉が飛んできて、頭に当たった。わたしは誰だ!誰だ!と叫んでいたら、上級生が俺だと凄んできて小突かれたことがあった。そこから、周りを見ずに調子に乗ってはいけないことを学んだ。

などなど、生まれてからのいろんな経験から、人は学び、世の中とはこうだ、自分とはこうだ、と決断する。

大体18歳ぐらいまでの経験で、その学びは完了し、いわば脚本が出来上がる。以降は、基本的にはその脚本にしたがって生きていく。

そんなわけで、脳の発達と共に経験したことを学びとして、心は出来上がっていく。

これが生まれた後の心の作られ方だったんだけど、それ以前のことを忘れちゃいけない。
人間として、遺伝や本能で受け継いできたものがある。

前回、人間は六千年前の類人猿から始まったことをお話ししたが、進化の過程で、人がより生き延びるために、事前にプログラミングされたことがある。

腹が減ったら何か食べたくなる。お腹いっぱいになったら眠くなる。好きな人ができたら心拍数が上がる。などなど、遺伝子に組み込まれた心の動きがある。これはもう、生まれる前から決まっているもの。
直近の親や、ご先祖の影響は色濃く出るように思う。


というわけで、
心というのは
人類のご先祖様から受け継がれた遺伝子情報+生まれた後の環境での学び
によってできている、とまとめてみた。

わたしはよく「遺伝子の呪い」なんて言い方をするけど、本能の部分なんて言うのは、わたしであってわたしではない、なんて思う。だって、わたしが生まれた後に好きで決めた部分じゃないんだもの。いや、それもわたしなんだけどね。
その呪われた部分は、自分らしく生きるために認識を書き換えることができるかもしれないから、あえてそういう言い方をしてるかな。


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