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解除師の護符と形代とは?

以前に、龍音堂の定番商品でもある「汎用型積層護符-身固-」が完成するまでを、護符の歴史からコンセプトまで含めて「新型護符完成までの流れ」として詳しく紹介しています。

身固を作るにあたって、僕は下記のような条件を設定していました。

・信仰がなくてもOK
・継続期間が長い
・色々な使い方が可能
・現代ならではの技術と素材を使う
・繰り返し使用可能

通常の神社仏閣で配布されているような、護符とは違ったものであり、なおかつ、誰もが使えるものを目指していたわけですが、「汎用型」であるが故に、どうしても特化型よりは劣ってしまう面もあります。

汎用型積層護符-身固-の弱点

身固は我ながら、いいものが作れたと思っていますが、瞬間的な出力はあまり強くありません。

マラソンを走るアスリートのように、持続的に一定のエネルギーは発しますが、短距離走のアスリートに比べると、どうしてもスピードは劣ってしまう、つまり短時間でのエネルギーの強さは劣ってしまうわけです。

この弱点は、ある意味誰でも使えて、長期間使えるというメリットの裏返しとなるわけです。
これを克服するためには、使う側の人間が身固に自分の意図を込めるという方法もあるのですが、元々、僕による魂入がされているということもあり、そこにガッツリと意図を上書きするというのは、ちょっと難しいですし、そもそも、意図を込めるための技術を身につけていなければいけません。

また、様々な素材を組みあわせて、なおかつオリジナルの加工を施していることから、どうしても1個あたりの単価は高くなってしまいます。

この弱点は通常の護符とは違って、繰り返し使えて、誰でも長期間力を発揮させられるというメリットの裏返しになりますが、これを克服するためには、自分が護符を作るという方法があります。
長期間力を発揮するモノをつくるのは難しいですが、自分で作れれば効力が切れたらすぐに作れるので問題ないでしょう。

解除初級講座を開催したからこそできること

以前にも記事で紹介しましたが、僕は「解除初級講座」というものを開催しています。

この講座では、邪気や穢れを取り除くという技法をメインにお伝えしていますが、その中で、龍音堂がどのような信念をもっているのか、そして、その信念を活用してどのようにして、術を発動させているのかということもお伝えしています。

この講座をやってみて、龍音堂の信念体系や技法に興味を持ってくれる方がある程度いらっしゃることがわかったので、身固の弱点を解決する意味でも、応用編として「護符」と「形代」を使った技法をお伝えしたいと思うようになったのです。

ということで、ようやく本題に入ります。

護符で結界を構築する

護符については、冒頭の身固についてのマガジンでも紹介しているので割愛しますが、基本的には身を守る為に身につけることが多いものですし、身固も身につけるか、近くに置いておくことをコンセプトに作っています。

しかしながら、護符の使い方としては壁などに貼り付けておくという方法も存在しています。飲食店などで「火迺要慎」の護符を見たことがあるという方も多いのではないでしょうか?

フィクションなどで霊や妖怪などから身を守るために、部屋中に護符を貼り付けるというのも、比較的ポピュラーかも知れません。

壁に貼り付けることで、護符による結界を構築することは可能です。しかしながら、フィクションのように適当に貼り付けるだけでは、あまり意味がありませんし、そもそも、きちんと結界が作れるような護符を授与しているような神社仏閣は限られています。

また、結界を構築した場合、その持続期間などを把握する必要もあります。結界があるからといって安心していても、結局のところ、力と力の勝負となりますので、邪気や穢れが強ければ結界を突破されることもあるのです。

ということで、結界を構築するならば、最低でも護符に意図を込める、そして護符の力が続いているかを確認するという技術が必要になります。
このあたりの技術については、解除初級講座でお伝えしているので、参加された方ならば、護符を作るだけでなく、結界を構築することも可能になります。

解除師の護符とは?

護符には色々な種類があり、神様の名前が書かれていたり、梵字などのシンボルが刻まれているもの、そして道教由来の複雑なシンボルが書かれているものなどが有名でしょう。

特に道教由来のものは、図版が多く販売されているために、その原理をよくわからないまま書いてメルカリなどで販売している人も多くいます。
道教由来のものを使うためには、しっかりとした道教の技術を身につけている必要があるので、当然、本を読んだぐらいの知識で活用はできません

同じようにいわゆる古神道の護符なども、それっぽいことをいっている人が多いですが、そのちゃんとした活用方法を知っている人は少ないことでしょう。

では、解除師の護符とはそれらと違うのか? というと当然ながら全然異なっています。

具体的にいうと、神仏への信仰がいらず、角度や形といったエネルギーを利用し、きちんとした理論を理解すれば、誰もが使えるものとなっています。
さらに、こちらは自分でエネルギーをチャージするということもあり、素材だけでいえば、コンビニや100円ショップですぐに揃えることができます。

応用編講座では、外出先で突然邪気から身を守る必要となった場合、出張先のホテルがヤバかったなどの場合に、コンビニにあるものだけですぐに作れるインスタント護符も紹介したいと思います。

エネルギーチャージの方法も応用編ということもあり、初級講座でお伝えしたもの意外にも、いくつかお伝えしますので、自分が得意な方法を使ってみるといいでしょう。

もちろん、結界を構築することは可能ですし、自分でエネルギーをチャージすることによって、自分が必要なエネルギーフィールドを創り出す陣法も紹介します。
これは、外部からの影響を結界で遮断した上で使うことによって、施術者でったら生体エネルギーを活性化させたり、占い師だったら、自分自身の直感力をよりアップさせる、などといった使い方ができるものとなっています。

解除師の形代とは?

形代というのは、現代でも神社などで使われているものです。

人形(ひとがた)ともいう。紙で人体の形をしたものをつくり、これを流して災いを除いた。古くは陰陽師(おんみょうじ)がこれをつくり、流したり焼いたりして災いを防止した。今日、神社で6月の大祓(おおはらえ)の前に、氏子の家に人形(ひとがた)を配り、それに氏名・年齢を書いて宮に納めると、神職が祓(はらい)をして流し、災いを避ける。埼玉県の南部では6月晦日(みそか)の大祓の前日、紙人形(ひとがた)に家内中の名を書いて氏神に納めることを、人形祈祷(ひとがたきとう)といっている。今日一般に、雛人形(ひなにんぎょう)とよばれているものも「ひとがた」すなわち形代であり、これを人体の代わりとしてこれに災いをつけて流してしまうのである。つまり身代りになる形代であった。撫物(なでもの)と称するのも同様で、形代で身体を撫でてそれに穢(けがれ)をなすりつけたのち、それを流して災いを除いたのである。平安時代には、宮廷や貴族の間では陰陽師によってこの行事が行われたのである。現在鳥取地方でよく知られている郷土玩具(がんぐ)の流し雛も、この習俗の一つとして行われたものである。形代はかならずしも紙の人形(ひとがた)のみではなく、村々ではむしろ藁人形(わらにんぎょう)などの場合のほうが多かった。常陸(ひたち)(茨城県)や東北の鹿島人形(かしまにんぎょう)、大助人形(おおすけにんぎょう)というのは人形(にんぎょう)を送って災いを去るので、これも送り出すべき疫神の形代であったのである。人形(にんぎょう)にもやはり災いを取り去ってもらうために、これを流し去るという神の形代としての考えがみられる。

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)

早い話が、紙で作った人型に邪気を移してそれを処理するというもの。
解除師の、解除という用語が陰陽道由来なので、そちらで使われていた形代も、せっかくならば受講された方に使って欲しいと思っています。

基本的には、自分の邪気を移した上で、それを祓ったり海に流したりするのですが、解除師の形代は形の力などを利用することによって、邪気を移すだけでなく、自分の身代わりとして邪気を受けさせたり、他者の邪気を移すなどといった方法にも利用することができるようになっています。

もちろん、なぜ、形代に邪気をうつせるのか? といった理論もきちんとお伝えしていきます。

解除を活用して欲しい

解除初級講座応用編という名前ではありますが、実はここまで学んでいただければ、通常の邪気や穢れには、ほぼ対処できるようになりますし、すでに身につけている、占いや施術などといった技法と組み合わせて使っていただくことも可能となっています。

自分で結界を構築できますし、望むエネルギーフィールドも作れます。
初級だけだと難しかった、他者への解除もある程度ならば可能になりますので、よほど、強力な邪気や穢れを相手にしない限りこれで充分なのです。

中級になってくると、自分の気を強くしたり、信念体系を確定したりするなど他の技術との併用が難しくなってきますし、そこまでして邪気や穢れに特化するというのは、よほど、本人がそういったものが好きでないと無駄な技術になるので、基本的には開催することは考えていません。

ということで、一般的に公開できる解除の技術が、すべて詰まっている「解除初級講座応用編」のトピックをご紹介しましょう。

解除初級講座応用編トピック

①護符の理論


・護符の歴史と種類
・護符が機能する理由
・護符に向いている素材

②形代の理論


・護符と形代の違い
・形代の歴史と種類
・形代が機能する理由

③結界の理論


・結界とは?
・結界が必要な状況
・結界の限界

④護符と形代の制作


・形が持つ意味
・使用する道具と材料の理論
・要の理論
・要の制作
・護符の制作
・形代の制作

⑤護符の発動方法①


・基本の発動方法

⑥護符の発動方法②


・形や数を利用する
・シジルを利用する

⑦インスタント護符の制作


・必要な道具
・正式版との違い
・作り方

⑧形代の活用


・邪気を移す
・自分への利用
・他者への利用

⑨護符を使った陣法


・護符単体
・護符と道具を組み合わせる

⑩護符と形代の始末法

基本的に、解除初級講座を受講した方しか受講していただけませんが、より解除の技術を身につけたいと思う方は、下記からお申込いただければ幸いです。

解除初級講座-応用編-【オンライン】 10月18日、25日(火)20時~22時【2日間】 ※アーカイブ受講可


https://mosh.jp/services/87840


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