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禍事解除術之縁が形になるまで

禍事解除術之縁とは?

こちらについては、以下をご覧下さい。

龍音堂が提供する利他の形

龍音堂の製品は基本的に誰が使っても、ネガティブなエネルギーなどから身を守ったり、邪気や穢れを取り除くことができますが、汎用性が高いことと引き換えに、個人に特化した物ではありません。

神仏への信仰がないという龍音堂の特性上、どうしても、他者の運命をよくしたりというのは難しいのですが、金運や恋愛などといった形でなく、危険から身を守るような形で、他者の運命を良くすることは出来ないかと考えて作られたものが「禍事解除術之縁」です。

理論などは上記から見ていただくとして、完成までもかなり色々と手間暇を掛けているので、そのあたりをご紹介したいと思います。

禍事解除術之縁 一段階目 -凶兆を察知する-

基本的に毎月20日の時点で、禍事解除術之縁にお申し込みいただいている方を対象として、その方々に降りかかる可能性が最も高い凶兆を察知するために、禍事符を引きます。

通常、僕は午前中に術を行うことが多いのですが、こちらは深夜に行うようにしています。
護符などを作るためには、強いエネルギー、陽のエネルギーがあったほうがスムーズにいくために、基本的に陽のエネルギーが強く天気のいい日に術を行うのですが、凶兆を察知するような術の場合はちょっと条件が異なります。

深夜に行うのは、周囲からの雑念や想念を受けにくいという理由がひとつ。
もうひとつは、陰のエネルギーが強い時間なので、凶兆を察知するような内面、さらには運命といったものに繋がり易いという理由があります。

しっかりと、申込されている方との縁を感じて、繋がりを感じた上で術を行って、禍事符を選び出します。

禍事解除術之縁 二段階目 -お香を調合する-

禍事符が導き出す凶兆を避ける為に、必要になるような要素を活性化させ、さらに、禍事解除符との縁を強めるために、10種類近くの香料から必要なものを選び出して調合していきます。

このときに、調合するときにも、混ぜながら禍事を退けるために必要な要素が活性化され、さらに凶事から逃れて、人生が良くなるように意図を込めていきます。

僕は普段は、魂入以外はレーザーカッターや3Dプリンタ、UVレジンのような現代的素材を使うことが多いのですが、禍事解除術之縁の場合は、よりしっかりと意図を込めていくために、アナログな技法をあえて増やしています。

別に現代的素材が悪いわけではなく、汎用的で他とは違う製品を作る上では非常に有用なのですが、縁を結んでくれた方々を凶事から守る為に最大限力を入れるためには、やはりこういったアナログは技法は避けられません。

しっかりと調合したら、練り込んで、これまた数種類の日本に生えている木々からとった製油を加えて成形して、線香を完成させます。
通常の丸い線香ではなく、四角い形にしているのはゆったりとしたエネルギーの広がり方ではなく、角度を使って強くエネルギーが拡散するように意図しているためです。

線香が乾燥するまでには数日かかるので、その間に塗香も調合しておきます。こちらは、禍事解除符との繋がりやすくして、エネルギーを誘導することがメインなので、似ていながらも違う香料が配合されています。

禍事解除術之縁 三段階目 -魂入-

線香が完成した時点で、塗香とあわせて魂入をします。
龍音堂の魂入は、特定の方向性のエネルギーをチャージするだけでなく、エネルギーの方向性や、動き的なものを意図として込めることも含まれています。

既存の商品でいうと、身固は基本的に守護の意図とエネルギーだけですが、仙鏡になると、守護の意図とエネルギーだけでなく、ダークミラーを見ることで、潜在意識からのメッセージを受け取りやすくするようにという方向性と意図が入っているという感じです。

同じように線香には、凶事に立ち向かうためのエネルギーと意図を込めて、塗香は、禍事解除術之縁で術を使うための助けになるようにという、エネルギーと意図をこめておきます。

禍事解除術之縁 四段階目 -符を作る-

禍事解除符は、凶事にあわせて、持ち主の精神とエネルギーを誘導するようにシジルと、角度や形といったものを組み合わせて作っています。
シジルの作り方も、龍音堂のやり方は、一般的なものとは、ちょっと違いますが、解除初級講座応用を受講された方でしたら、どんな感じかわかると思います。

その模様をレーザーカットするのは、龍音堂らしさです。アナログでいくならば、小刀のほうがいいかもしれませんが、不器用なのでそれをやると、不格好になってしまう上に、形が意味をなさなくなりそうなので、このあたりは現代の機器に頼ります。

また、紙の色も状況にあわせて、五行相生、相剋などの法則を使っています。上記の写真でいうと、木性火という火のエネルギーを強くする方向性になっていますが、凶事によっては火を弱めたり、木を弱めたりすることもあるでしょう。

禍事解除術之縁 五段階目 -符に香とエネルギーを込める-

魂入しておいた線香を焚き、その香りと込められたエネルギーを符にこめていきます。
しっかりと香りを染みこませることで、禍事解除術之縁で術を使う時によりエネルギーが誘導されやすくなるだけでなく、凶事へと立ち向かうための力も強くすることができます。

写真では赤だけですが、青の無地にもこの段階で香りをしっかりとつけるようにして、煙をくぐらせていきます。
これまたアナログな方法ですが、こうやって積み上げていくことに意味があるのです。

禍事解除術之縁 六段階目 -印泥に意図を込める-

印泥使って、符に印を押すというのは、符術の本家本元である道教などでも見られる技法であり、朱砂を使ったものを使うことで、よりエネルギー的にも意味があるといわれています。

今回は、アナログで伝統的な技法も取り入れようと考えていたので、印泥も自分にあった場にあるものを探してあるいて、それに燃やした線香の灰と、塗香を練りこめながら意図をいれていきます。

朱は邪気を払うということで、気を散らすという説もあったのですが、実際に使ってみると、散らすというよりも中身に込めた意図をしっかりと保持してくれるという感じがあり、印泥を使った印を押すだけで護符がしっかりとするのも、ちゃんと理屈に叶っているなと、やってみて実感することができました。

禍事解除術之縁の場合は、灰と塗香をこれからも入れ込んでいくことで、印の部分は術の補助になるだけでなく、全てに統一感を持たせるための一助にするという意味合いもあります。

禍事解除術之縁 七段階目 -印を押す-

凶事を察知するためのシンボルを、桃の木の軸につけたものに印泥をつけて印を押していきます。

このシンボルについては、印にすると若干細部が潰れてしまうという部分もありますが、実際にテストしてみると、かなり使えるものだったので、そのままにしています。

はっきりと見えるものでなく、少し歪みがあるというのは形や角度といった厳密なものを使わない場合のシジルには有効な時もあるので、印泥にこめられた意図とあわせて、凶事を伝えてくれるという機能を発揮するように考えています。

これをより十全に活用するためには、最終的に禍事解除術之縁を申し込んでくださった方が、術を使う必要はあるのですが、冒頭でも紹介したようにこの術を使う人が増えていけばいくほど、シンボル自体も活性化し、またいつか別の形で紹介できる日がくるかもしれません。

禍事解除術之縁 八段階目 -禍事解除符を組み立てる-

シジルをカットした表と、印を押した裏、それぞれに塗香をすり込んでからあわせて、ラミネーターにかけます。
写真でもわかるように、塗香は非常に微粒子なので、塗り込んだものがラミネートで熱を加えてでてきていますが、これも味があると個人的には思ったりしています。

簡易型護符のように、中に銅粉をいれる場合は外に出ないようにラミネート加工もしっかりとするのですが、こちらの護符はあえてちょっと隙間があるようにしています。

これは禍事解除術之縁で使った線香や塗香の香りが漂うことを意図しています。そのかわり、耐久性は少し落ちてしまうのですが、基本的には1ヶ月使うことが目的なので、香りを優先しているわけです。

香りに意図やエネルギーが込められているということもありますが、私たちの本能的な部分を刺激する要素でもあるので、アナログで伝統的な要素を多く入れている禍事解除符では非常に重要な要素のひとつになっているのです。

禍事解除術之縁 九段階目 -禍事解除符の魂入-

一般的な龍音堂の製品は、組み立てが終わったら魂入ですが、禍事解除符に関しては、これだけ多くの段階を積み重ねてきて、最終的に魂入となります。

ここの魂入は、全体のエネルギーや意図をまとめて、凶事を退け、人生を良い方向へと向けてくれるという目的へと集約するような形となっています。
これだけでも、充分に他の製品と比べても、強力であり「禍事解除術之縁」の中で「禍事解除符」だけを希望されている方は、こちらの護符がお手元に届くことになります。

基本的な使い方としては持っているだけでも充分ですが、裏面のシンボルに意識を集中することで、凶兆を事前に察知するためのヒントを得る事ができるようにもなっています。

禍事解除術之縁 術 -魂結-

「禍事解除術之縁」にお申し込みされた方は、護符だけでなく、制作過程で使った線香と塗香もお手元に届きます。

届いた線香を焚いて、その煙によって術を行うフィールドを構築すると共に、手に塗り込んだ塗香を通して、護符とエネルギーを通じ合わせた上で、龍音堂の音声に従って、イメージをしていくことで、持ち主と護符とがより強くしっかりと繋がり、裏面のシンボルの力も強くなります。

また、これはおまけというか、せっかくご縁をいただいたということもあり、禍事解除術之縁にお申し込みされた方に関しては、魂結の説明だけでなく、どうしてそういうことをしているのかという、術的な解説も行っています。

こういった解説をしり、毎月実践を積み重ねていくことで、ある程度の期間続けると、自分で作った護符などの製品にも、自分自身で魂結できるようになって欲しいと想っているからです。

以上、このように書き出すと、我ながら非常に手間暇をかけて作っていることがわかります。

人の運命に関することだからこそ、十全を期すという意味はもちろんありますが、神仏への信仰がない純粋な森羅万象のエネルギーを用いた方法でも、運命を変えて、凶事を退けられることができるという試みを成功させたいという強い想いがあるからでもあります。

現在でも、充分過ぎるほど強力なものが作れているとは思っていますが、こちらのものに関しては、制作過程で気がついたこと、感じたことを活かして、どんどんとブラッシュアップしていきたいと思っています。

凶事を退けたいという方はもちろんですが、龍音堂と一緒に新しい形の術の縁を結んでいただける方は、是非、下記をご覧いただければ幸いです。

禍事解除術之縁


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