"あの人"のテーマには元ネタがあった!『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』スコアに隠された秘密※ネタバレ注意
いや〜『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』すごかったですね!
キレッキレのアニメーションに加えスパイダーマンネタ盛り沢山といったところですが、実写スパイダーマンくらいしか分からない筆者はあまり触れないでおきます。
本記事は映画の内容のネタバレではないのですが、映画を観てから知ったほうが面白いので、是非観てから読んでくださいね。
作曲家のダニエル・ペンバートンは、ハリウッドでゴリゴリ人気が上がっている若手新鋭作曲家です。ポピュラー音楽を取り入れたスタイリッシュなサウンドは現代〜近未来を舞台にした映画にピッタリで、サウンドに対するこだわりと音作りのカッコよさについては彼に匹敵する映画音楽作曲家もそういないでしょう。比較的若手のためそもそも1作目2作目を両方担当したことがほぼないペンバートンですが、今作は1作目からのテーマの引継ぎ・発展もしっかりあり、聴き応えバツグンのスコアに仕上がっています。
ペンバートンについては、筆者のイチオシ『オーシャンズ8』のスコア解説と共に後日もう少ししっかりご紹介しようかと思います。
今回は『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』で登場したあるテーマについて一つ"秘密"を知ってしまったので、ここで共有します。
ペンバートンは「音楽の秘密を全部は話さない」そうですが、こちらもその秘密の一つかもしれませんね。
本題のテーマですが、コチラです!
僧帽筋がセクシーすぎるスパイダーマン2099ことミゲル・オハラのテーマです。
いや〜、これがかかっての登場、カッコよすぎてぶっ飛びましたね!!グウェンのテーマなんかも最高でしたが、海外でもこのテーマが一番流行ってる印象があります。
前置きが長くなりましたが、こちらのテーマに元ネタがあること、お気付きになった方はおられるでしょうか…。筆者は分かりませんでした……。(というか元ネタの方を知らなかった) それがコチラです。
1999年から放送されたアニメ、スパイダーマン・アンリミテッドのオープニング曲です。このサウンド、音形、明らかに類似してますよね。当時ミゲル・オハラを主人公としたスパイダーマン2099のアニメが制作されていましたが、同時期に放送開始されたDCのバットマン・ビヨンドとあまりに似ていたため、訴訟を恐れたマーベルは主人公や内容を変更し、それがスパイダーマン・アンリミテッドとなったという経緯があるようです。そのため、スパイダーマン・アンリミテッドのスーツのデザインはミゲル・オハラのスーツのデザインに基づいていることから、今作のスパイダーマン2099のテーマの元ネタになったと思われます。
こんなところにまでスパイダーマン要素が隠れているとは驚きましたね。そしてこのやや懐かしさを感じるスパイダーマン・アンリミテッドのテーマを、似ていながらも未来的なサウンドで再構築したペンバートン、さすがです。
これを言われずに分かった人は本物のスパイダーマンオタクですね。最初に気付いた人、本当にすごいです……。
ということで、スパイダーマン2099のテーマについてのトリビアでした。
RRRの音楽解説もよろしくです☆↓
参照:https://www.instagram.com/reel/CtFKDKfJf8N/?igshid=MzRlODBiNWFlZA==
https://www.instagram.com/reel/CtuoUanJnb6/?igshid=MzRlODBiNWFlZA==
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