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朝、公園に戻った高齢者たち(実話)

会社経営・心理カウンセリング・教育コンサルタント・接客業人材育成講演家、りゅうこころです。ryukokoro

会社前にある公園にご高齢者が元気にグランドゴルフをする姿が戻ってきました。驚く事に誰一人マスクをしていないのです。緊急事態宣言が発令されたのにも拘らず、我関せずなのです。


薬局が朝からマスク販売を辞めた

その要因の一つに「朝からドラッグストアに並ばなくなった」という事実があります。ご近所ですから知っていました、皆さんが早朝からお店がオープンするまでの約3時間、ドラッグストアがオープンするまで並ばれていた事を。そしてオープンと同時になだれ込み、店員さんの制止を振り切って『おひとり様1つまで』と書いてある札をはがし、5個も6個も買いだめしている事を。消費税が10%になり計算しやすくなったのであらかじめお金を準備してレジの女性に投げつけるようにして帰っていく様を見てきました。


それなのに一人もマスクしていない

会社が朝礼をしている最中に「ワアー!」と歓声が上がる。久し振りに健全なスポーツを楽しんでいらっしゃるようだ。『わしら、先短いからマスク必要ないもの!』『そうだそうだ、あんなの着けてたら息苦しいわ』まあ気持ちはわかりますが、それでは購入されたマスクはどこへ?『あんた、買ったマスクどうしたの?』『はあん?押し入れにしまってある。ワシが死んだら棺の中マスクでいっぱいにしてもらうのよ』何を考えているのだ?このご老人たちは。


自分達は少ないという主張

『若い人たちはいっぱい居るし、マスクしなくても回復するから良いね』『そうそう、この間斎藤さん(仮名)が亡くなってここのメンバーも減ったしな。ワシらがコロナなんかになったらすぐあの世行きだわ、若い頃に頑張ってきたんだから、若い人が代わりに死んでくれればいい』分母換算も何もわからず、自分達がどれだけ恐ろしい事を口にしているのかもわかっておらず。私は朝礼の場に立ち会いながらその会話をじっと聞いていました、誰か一人くらい「それは違うだろ」という人が出て来てくれるのを待ちながら。でも終始異論を唱える人は現れませんでした。


ドラッグストアの店員さんからは安堵の声

『毎日本当に地獄でした。お店を開ける時も開けてからも本当に怖い思いをしてきました。ウィルス騒動というのは日頃優しいお年寄りをこんなにも変えてしまうものなのですね』そうなんです、これこそが情報パンデミックの恐ろしい所なのです。私はこの店員さんが心の不調を訴えられてからずっとカウンセリングを行ってきました。何度も「死にたい」と訴えられました。でも彼女を救ったのは私の助言ではなく、『朝一番からマスクや消毒薬を販売しない』という取り決めでした。きっかけは何でもよいのです、店員さんが元気になってくれたのですから。


罪を憎んで人を憎まず

店員さんの言うとおり、ご老人達のトンデモ発言もコロナウィルスという未知な不安因子が言わせているだけなのです。私が出来る事は今回の様な異常な世相で心を痛めてしまった人の話を聞く事くらいしかできないのですから。誰も憎まず、誰も傷つけず生きていけたらいいですね。

りゅうこころでした。ryukokoro









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