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三つ子の魂百まで…実感した5歳の運動会(人の本質的な性格ってなかなか変わらない)

皆さん、こんにちは。ryukoです。

人の本質的な性格って大人になっても変わらないものですよね。
私はちょっと「お人よし」な部分を持っていて
今でも「NO」がなかなか言えない日本人…。

皆さんはどうですか?

今日はそんな私の保育所に通っていた頃の「お人よし」エピソードをお届けします。

それは年中組の秋
…本来なら楽しみで仕方のない…
イベントの日がやってくるのです。


はい。それは…運動会!

身体は小さくても脳内が、こまっしゃくれている私にはMAXめんどくさい「あれ」です。

最大限、親の見ている前で「一生懸命」に取り組み
「かわいい子」を見せて褒めてもらえる…。

花舞台…そんな日です。


「うざい」日でしたね…
だって子供らしく笑って楽しくしている姿を
期待されているんですから。

私の保育所生活なんてどこに楽しさがあるって言うんだい?
なんて思ったことを思い出します…。


当日…
黙々と…仕方なく…得意(?)の作り笑い…
一生懸命を演じて…競技を進めました。
求められていることには、形だけでも応えていなくちゃね…
(そういうところが可愛くない…)

…どうにか午後の最後の種目、障害物競走。
「これで最後だ、もう少しで終わる」
と、ホッとする気持ちを抱えて出番を待ちます。

それなりに緊張して、ピストルの音でダッシュ開始です。
…あれ?練習した時より早い!?

そうなんです。
今まで全力で競技をしていた子たちは
ちょっと疲れていたのかもしれません。

力を残していた私は、気が付けば一番で網をくぐり
紙でできた魚を磁石で釣り上げ、ゴールに向かってダッシュ!

初めて誰かと競い一番になれるかもしれない高揚感…。

目の前が明るかった。
一番、この日の運動会を楽しいと感じた瞬間。

本気で一生懸命だった…笑顔だった…


しかし、後ろから声が聞こえてきました。
「ryukoちゃん、待って!」

振り返ると、ヒエラルキー上層の子が魚釣りをしながら
声をかけてくるのです。
その子の顔は必死で、真剣です。

今まで(犬)の私を笑いながら引っ張っていた子がですよ?
私は初めて「お願い」されたのです…。


…。

少し考えましたが、その子が来るのを待つことにしました。
ダントツ1位のはずだったのに待ったのです…。

今思えば、単なるバカかもしれません。

でも、嬉しかった。
自分が保育所で存在していると実感した瞬間でした。
そしてその子が私に追いつき、「にっこり」笑ったのです。

私も満面の笑みを浮かべ…
このまま一緒にゴール!!




なーんて、なかったあぁ!!!

その子は私を置いて駆け抜け一番でゴール…。
観衆の大人たちも私たちのやり取りなんて知らずに逆転劇に大歓声…。

あっけにとられている間に他の子にも抜かれた私はビリ
その日の運動会を終えました。

家に帰ってから、「何しとったんなら?」と父から聞かれましたが…。
ただただ頭に浮かんでくる「?」が離れませんでした。

あの時、もし、変な同情心を起こさなければ
私は高揚感に浸っていたのかもしれません。
誰かとの競争にもう少し前向きな人生が
あったのかもしれません。(笑)


「三つ子の魂、百まで」…なんて言葉もありますが
その人の本質ってきっと持って生まれた段階で
ある程度固定されていて人生を積み重ねる中で
表現の幅が広がっていくのかも…。

自分が損をするかもしれないのに
「私にできることがあれば協力するよ」の性格…。
…今でも少しお人よし…(笑)


いやいや、もう少し自分を大切にしよーや…。
「お人よし」を出す相手を選ぼうーや…。
自分で自分にツッコミを入れてみる今日この頃でした (笑)

P.S
お父さんがパン食い競争で真っ白な顔のまま走っている姿
お母さんが作ってくれたお弁当のから揚げ
この歳になってもちゃんと覚えているよ…。(笑)
運動会を見に来てくれてありがとうね。

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