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「悪霊との長い戦い⑦」(壮大な神仏の計画)

皆さん、おはようございます。(…?)
ryukoです。

長男が逮捕された後…
心のブレまくりと様々な対処で
しばらく仕事を休みました。

逮捕翌日、泣きながら住職の元を
尋ねました。

私は戦う元気を失っていましたねえ。
住職もびっくりして…
これから、どうしようかと…

        …方向転換…

  「ryukoさん、提案してもいいですか?」
  「…はい…」
  「拝む仏様を替えます!」

       …(・。・; ?…

    私は、宗教には詳しくない。
     いつも「不動明王」
   協力してもらっていたのは知ってる。

   「普段は、使わない護摩です。
       危険を伴うので…。
      お不動さんでは優しすぎた
           …のかもしれません」

  よくわからんが、この際なんでもいいや。

      「わかりました」

      登場して頂いた仏は

       「愛染明王」

  一般的に恋のキューピッドと言われているが
     護摩をするとなると危険だと
        住職は言う。

   「こうなったら、私も命をかけます!」

        え? 住職…

  「修行以外で行なったことが
    ありません。でも、万が一に備えて
       知り合いの坊主にコツを
         教えてもらっていたんです」

  「わかりました。このままじゃ
       どっちにしても、私…
          命を失うかもしれません」

       2人の覚悟は一致

    護摩の手法は今までと全然違った。
     汗だくで声を枯らしながら
        護摩が終了。

    住職は息を切らして笑いながら…

  「イケそうですね!(笑)
    うちの寺で祀らせてもらっている
              愛染明王です」

     指された方向に目をやると…
      真っ赤な愛染明王像…。

       ドクン…ドクン…

      「待って!住職…」

       ふわ~としてからの
    グワングワン…ドクドクと心臓の
       鼓動が早くなる私。

   「思い出しました…
         今?って感じですけど…」

       
       過去に一度だけ…
   宮島の弥山に登ったことがあった。
   (体力なくて山登りは苦手…笑)

   その時は半分観光で地場の良さは
   わかるものの、数年も前のこと…
   ほとんど記憶から消えていたのに。

   くっきりはっきりと思い出したのだ。


  「弥山に愛染明王が鎮座されています。
      一度だけ参拝した時に…

      何かあれば、力になる。
    その時は、再びここを訪れなさい。

   そう、声をかけていただいていました。
   意味が分からず、ありがたいなと思って
              下山したんです…」

   「ryukoさん!それです!
       あ~、すごいですよ!
       導きがあったのかあ。
           それも何年も前から…」

     「…取り急ぎ、行ってきます!」

  「ryukoさんの話を聞いて私も見えました。
   愛染明王像同士の波長が同通しましたね!
          すぐに行ってください!」

     翌日、旦那ちゃんと2人で訪れる
        予定を立てた…。

       これは、観光ではない。
     何が道中起こるかわからない…
    「宮島・弥山への参拝」であった。



 詳しく話を聞いていると
 この寺に祀られている
「愛染明王像」
 なんと母(魔王)の実家近くの
 お寺から譲り受けたものだったのです。

(実家は島根県なんですよ?)

 神仏習合からの神仏分離に伴い
 宗派を超えて、なぜかこの寺に
 やってきていたのでした。

 母に尋ねると、なぜかなぜか母は
 この経緯を知っていました。
 そして、その寺の歴史にまで
 詳しかったのです。
(母は住職の寺を訪ねたことはなく
 話だけ知っているとのことでした)

 この愛染明王像は住職の寺に
 譲るべきものだと…
 今後「使命を住職の寺で果たす
 役割を担っている」と無償で
 譲り受けた像だったのです。

「ryukoさん!愛染明王がきっと
 助けてくださいますね。
 そうか~、この時の為だったんですよ!」


  P.S
   時を超えて…
   何が起きているんだ?
   そして、私は…
   何者?なんだ…

   そんな疑問と使命感で
   宮島に上陸することになった…。

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