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令和三年十月二十三日 寒川神社(さむかわじんじゃ)/神奈川県高座郡

ボニーのお祓いのため寒川神社を訪れた。昨年は車のお祓いをしたが、家庭のことが後回しになっていたので今回は家内安全も併せて祈願した。寒川神社は、相模國一之宮と称され、全国唯一の八方除の守護神として約千六百年の歴史を持つ神社と言われる。古くは朝廷をはじめ、源頼朝、武田信玄、徳川家代々、さらには民間と幅広い信仰を受けてきたとのこと。御祭神は、寒川比古命(さむかわひこのみこと)と寒川比女命(さむかわひめのみこと)。この二柱を寒川大明神(さむかわだいみょうじん)と称する。※一之宮とは、令制国(りょうせいこく/今回は相模を指す)で最も社格の高い神社。知らなかった・・

道路に面した「神池橋」を渡ると木製の鳥居がある。入り口の鳥居ではあるが、案内板には「三の鳥居」とある。木の鳥居を目にするのは神社巡りを始めてこれが最初である。

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鳥居をくぐり、木立の中の参道を抜けると立派な「神門」(見出し写真)が姿を現す。両脇に鎮座する狛犬は、前回の世田谷八幡宮とは打って変わって筋骨隆々で勇ましい。

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神門から足を一歩踏み入れると、いよいよ御本殿である。広大な境内とともにその威風堂々とした佇まいに圧倒される。悠久の歴史を持つ相模國一之宮に相応しい立派な建築である。

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参拝の後は、拝殿の右側に配置された渾天儀(こんてんぎ)へ。この器具は、本来天体の位置・星等を観測するためのものであるが、こちらの神社の渾天儀は、日々の吉凶が占う「暦」をつくるのに使用されたそうだ。「龍は天空を支える」という故事にならい四隅には龍が配置されている。

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さらに台座の東西南北に四種の神獣。


東は「青龍」

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西は「白虎」

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南に「朱雀」

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北に「玄武」

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平安京・京都は、この方角を司る四神が守護する「四神相応の地(風水における好適地)」として造られた。青龍は鴨川、白虎は山陰道、朱雀は巨椋池、玄武は船岡山を守護しているという。京都で二十五年程暮らし、その殆どを「東」に住まいを構えたが、まさか青龍に守られた地域に住み続けていたとは・・また当時は寺社仏閣もほとんど訪れず、今となっては残念な限りである。


最後に御本殿の奥に位置する神苑「神嶽山(かんたけやま)」の杜に立ち寄った。寒川神社の起源に深く関わりがあると伝えられる「難波の小池」を中心とした日本庭園である。

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難波の小池(公式サイトより)


神嶽山を出て帰途に着こうとしたところで蝶を見つけた。ウラギンシジミである。最初は一匹だったが気がつけば二匹。カメラを向けても全く飛び立つそぶりも見せず、まるで番のように寄り添っていたが、二匹とも雌である(雄は文様がオレンジ色)。神社でアゲハ蝶を見かけると神様から歓迎されている証と聞くが、シジミ蝶は、違うのだろうな・・・

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龍神ボニーとともに、龍神様の神社を巡る 04



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