もっと自分を活かす仕組みに!
難しい選択
高校1年を終わろうとする時期、理系に進むのか、文系なのかの選択をせまられる。大学に進学をしようとする時、おそらく高校2年を終了した頃からか、大学を出てからの仕事を見据えての学部・学科選びを考えさせられる。
これらのことは、現実、行われている。可能であるかどうかを別にして行われる。多くの高校生は、確固たる方向がなくても、学校の指導、一つの流れであることから、表面上の作業的な意味を含めて、その選択が行われていく。
その結果、アンマッチの進路選択、就職という言葉が生まれ、その当面の対策、例えば、早期からのインターンシップなどが考えられ、示されていく。
そもそも、そんなに早くからの将来を見据えた選択自体が問題ではないかと思う。もちろん、小さいころから、医者を目指す、あるいは弁護士を、看護師を、商社マンをと強く将来の姿を意識する人たちはいる。しかし、その数は、かなり少なく、ほとんど大部分の方々は、あったとしても、「できれば」「強いて言えば」の選択、いやそれすらもない人が多いであろうと私は考えている。
そして、気づく
50歳を過ぎ、60歳を超えてくると、「どんな職業でもやれただろうな」「もう一度、あの時に戻れたら、この仕事も良いな」とか、「興味を持って、一生懸命にやることができれば、なんでも成功する、それが出来ればね」など、根っこに気づいてくる。
経団連所属の会社に、採用試験で重視する要素は?とアンケートをした結果、1位:コミュニケーション能力、2位:主体性、3位:チャレンジ精神である。これは、いつも変わらない。専門性を重視する要素と上げたのは13位(12%)、履修履歴・学業成績に至っては18位(4.4%)であった。
こんな仕組みが必要
高校時の進路に関する選択は、如何なものかとはなりはしないか。高校2年次から理系・文系に分けない方が良いのではないか、大学卒業後の仕事に確固たる意志を持っていない多くの高校生は、無理に学部・学科を特定することはしない方が良いのではないだろうか。
そのためには、大学入試が変わる必要はある。入学する学部・学科で学ぶ上で必要な積み上げ知識を問い続ける入試を見直すことである。知識ではなく、能力(理解、気づく、類似性・相違性の理解、コミュニケーション力など)を確認する入試に大きく舵を切り、大学に入学してから、興味のある分野に2年次ぐらいから、自由に進むことができる仕組み作りが必要であろう。
そうでなければ、アンマッチと思われた選択を受け入れ、その選択を諾として、そこに面白さを見つけ、頑張り続けていくことであろう。このような流れで、名前を世に知らしめた方も決して少なくないからである。
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