さいきょうの休日

久しぶりに何の予定もない休日である。ゆっくり寝て起きて洗濯を終えて、はてはてどう過ごしたものかと考えてみる。

何かおいしいものを食べる。どこかにふらりと買い物に出かける。あえてぐだぐだとゲームをして過ごすのもいい。そう言えば読もうと思って読んでない本もそこそこ溜まっている。本を読むことに集中するという贅沢な休日にするのも悪くない。映画もアリだ。アマプラのいつか観るリストも随分溜まっている。なかなか腰を据えて映画観るスイッチにならずに全然消化が進んでいない。いっちょ気合いを入れて映画を観る日にしてしまうのは大いにありだ。いろいろなプランが頭に浮かぶ。

と、ここまで考えてふと思った。全部1人で過ごすことを想定してしまってるけど、誰かと過ごすとしたらどうだ？気のおけない友達とワイワイ過ごす、久しぶりに会う友達と腹を割って色んな話をする、うん、いい休日だ。いや、友達？違うだろ！最高にいい休日を過ごすのなら、好きな人と過ごすのが最高に決まってるだろ！いろいろと考えていた休日プランを焼き尽くして、改めて好きな人と過ごすプランを妄想し直した。

好きな人と何かおいしいものを食べる。好きな人とどこかにふらりと買い物に出かける。好きな人と一緒にあえてぐだぐだとゲームをして過ごすのもいい。そう言えば読もうと思って読んでない本もそこそこ溜まっている。好きな人と一緒に本を読むことに集中するという贅沢な休日にするのも悪くない。好きな人と一緒に映画もアリだ。アマプラのいつか好きな人と一緒に観るリストも随分溜まっている。なかなか好きな人と一緒に腰を据えて好きな人と一緒に映画観るスイッチにならずに全然消化が進んでいない。いっちょ好きな人と一緒に気合いを入れて好きな人と一緒に映画を観る日にしてしまうのは大いにありだ。好きな人を添えただけで全ての休日プランがキラキラと輝き始めた。なんてこった。好きな人は万能の調味料のようなものなのかもしれない。好きな人と過ごす、それこそが僕の考えたさいきょうの休日なのだ！

と、ここまで考えたところで気がつくと、もう休日は半分終わってしまっていた。何もせぬまま半分終わった休日も、好きな人と一緒ならきっとキラキラ輝いていたのだろうなと思うと好きな人の不在が悔やまれてならない。好きな人、あぁ好きな人、好きな人。好きな人の代わりに僕は、くじらのぬいぐるみにモフっと顔を埋めたのでありました。孤独な我に幸あれ。