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インターミッション『書く』

毎日何かを書いているが、ちょっとだけ新感覚なことがあったので書き残しておく。

最近たまに短歌を書いている。思いついたらSNSにアップして、いくつかいいねをもらったりする。それだけのことだ。昨日もふっと思いついたのがあった。

アイドルになりたい2人
アイドルになれない2人
カラオケに行く

アイドルになりたい、でもなれない2人。友人同士なのだろうか?歳はいくつなのだろうか?今は何をやっている人で、どうしてアイドルになりたいと思って、どうしてアイドルになれないと思ったのだろうか。そんな2人がカラオケに行く。どんな空気感で何を歌うのだろうか。見る側の想像の余地に頼っている感はあれど、割と気に入った短歌である。

短歌は五七五七七の音で形成された定型詩である。五七五で作られる俳句があるからか、今まで自分の中では短歌は、五七五+七七で区切られる感覚があった。しかしこの歌は、五七+五七+七という構成になっている。これが自分の中では新しかった。毎日何かを書いていて、それ以前にも色々なことを書いてきて、短歌だってまあそれなりに書いてきた。それでもこんな新しい感覚を得ることがあるのか。それが嬉しかった。

とは言え、五七+五七+七の構成は、五七五七七の短歌のセオリーから外れているわけではないが、正規のリズムではない違和感があるなとも思う。違和感は読んだ時に引っかかりとなり、その引っかかりは読み手の心に波を起こす効果がある。心に波を起こすことで想像力にアプローチするところまで計算したわけではないが、そうなったていたらいいなとは思う。

『カラオケに行く』のところはもしかしたら他にもう少し違う選択肢があったのかもしれないなとも思う。『東京に行く』だと直接的過ぎるし、だからと言って『牛乳を飲む』だと意味深なだけになるかもしれない。『バイトを探す』?『月が綺麗だ』?『新しい服』?いつか書いたかもしれないが、思いついた短歌を推敲する、というのも不思議な行為だなぁと思う。

五七+五七+七の構成の短歌をもう一つくらい上げて締めにするのがいいかなと思ったが、どうもしっくりくるものは思いつかなかった。まあ短歌なんてそんなにホイホイ思いつくものじゃあない。また思いついたらここに上げることもあるかもしれません。

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