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友情のパンツ

9月。僕の誕生日を祝って、友人たちがささやかな会を開いてくれた。ありがたいことにみんなそれぞれプレゼントも持ち寄ってくれた中、「こないだディズニーランド行って買ってきたの〜!」と言って渡されたのが、くまのプーさんと『美女と野獣』のガストンのボクサーパンツだった。

誰かにパンツを貰う、という経験。おそらく普通はそんなにないんじゃないかと思うのだが、僕は確か人生で3度目である。割と下ネタにオープンで、3枚目で、いいリアクションもするので(自分で言うなよ)、『パンツをあげたら面白そう』なキャラクターなのだろう。

最初にパンツをもらったのは高校を卒業する時だった。演劇部の後輩たちから、「先輩ありがとう!」と渡されたのが、小洒落たトランクスだった。うろ覚えだが僕以外は普通に定期入れとかそういった真っ当な贈り物で、パンツやないかい!と綺麗なオチに使われ、そして期待通り綺麗にウケた。次にパンツをもらったのは20代の時に出演した小さな舞台の千秋楽。制作チームから「おつかれさま!」と渡されたのはパンツの缶詰めというジョークグッズで、ご丁寧に準備してくれていた缶切りで開けると中には股間に白鳥の頭が付いた白いブリーフが入っていた。オイオイなんやねんこれ!と大いにリアクションをさせていただき、これまた期待通りにウケて喜んでもらった記憶がある。そして今回のディズニーパンツである。

人にプレゼントをあげる時は大いに悩むものだ。何をあげたら喜ばれるかなぁと頭を悩ませながらお店を回ったりしているうちに、最終的にパンツをあげよう!に着地してもらえるようなキャラクターとして認知されていることは、個人的にはとても嬉しい。そう言えばTENGAをもらったことも2度ほどあるし、友人とルームシェアしていた時のクリスマスの夜勤明けに『エロサンタより』と書かれたメモを添えて森下くるみさんのエロDVDBOXが部屋の前に置かれていたこともある。こう羅列すると単にエロい人として認識されてるだけなのでは?という気がしないでもないが、まあそれもまたよしとしよう。友あり遠方より来たりてパンツを贈らるる、また楽しからずや、である。

今日は舞台初日なので勝負パンツとしてプーさんのパンツを履いて来ました。プーさんのようにみんなから愛される愛嬌のあるキャラクターを演じられるように頑張ります🧸🍯︎💕︎

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