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「先に読んでおけばよかったと思うような本をくれる」

本を出すと、ペンを取る前に聞いておきたかったと思うような意見を持つ人々と、関係を築ける。
彼らは手紙をくれる。電話をくれる。書店のイベントにやってきて、先に読んでおけばよかったと思うような本をくれる。

――クリストファー・ヒッチェンズ
(イギリス出身の作家・ジャーナリスト)

ここは静かですね。

僕は、毎日毎日、ここに載せる文章を書いています。
〈名言〉を選ぶ時間を除くと、短い時で30分、長い時は3時間くらいかかることもあります。
もちろん、文章を書くことは好きです。苦しい時はあっても、苦痛ではありません。
だから、時間の許す限り(休校期間が終わっても)この連載は続けてみようと考えています。
このクラスを解散するまで続けた時に、何か、見える風景が変わっているかもしれないと期待して。
――ここは静かですね。

先生同士で、会議・チャット系のアプリケーションを用いてコミュニケーションを取ることが増えました。
もちろん、休校期間に入ってからは、多くの先生方がClassiやTeamsといったサービスを利用して、やり取りをしています。ですが、僕はその前から積極的にこういうツールを活用してきました。文字でアイディアをやり取りするのが好きなんです。
誰かの発言にコメントを返して、それにコメントが返ってきて、次第に何かが出来上がっていく。その様子に、ドキドキするのです。
誰かが質問をして、それにアイディアを提供すると、もっといいアイディアを他の先生が教えてくれたりする。そんなやり取りに、ワクワクするのです。
――ここは静かですね。

SNSを見ていると、時々、本当にコメントがうまい人を見かけます。
そして、そういう人の周りには、クリエイティブな人が集まってきます。
その人のコメントが好きだからです。その人とやり取りをしたいからです。そこに、何かを生み出すきっかけがあるからです。そして、何より、その人が魅力的だからです。

みなさんの中には、昨年度から使い始めたClassiやGoogle Classroom上で、コメントのやり取りを経験した人もいますね。
いつも質問に答えてくれる人がいたり、何気ない書き込みに反応を返してくれた人がいたりしたと思います。そういう人がいると、また書き込もうと思うし、誰かが質問した時には、自分が答えてみようと思ったりします。

SNSやブログは、文字によるやり取りに、大きな価値を与えました。
短文・長文問わず、言葉を書ける人は存在を認知され、書けない人は存在以前の状態に留まることになる。
もちろん、そこではネットならではのマナーやリテラシーに加え、ポリコレ(ポリティカル・コレクトネス:政治的正しさ)への配慮も必要です。
ですが、どれもこれも、まずはコメントを書き込もうとすることから始まります。

さて、僕もコメントを返す準備をしておこうかな。

Photo by Jesus Kiteque on Unsplash

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