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「ここは君のいるべき場所だ」

差別の言葉に激怒しているなら
ここは君のいるべき場所だ

――ジェイ・シルベリア
(アメリカの空軍士官学校校長)

生活していると、色々なことに怒りを感じると思います。
間違ったことや、納得いかないこと。差別したり、嘘をついたり、傷つけたり。
毎日、ネットやテレビから、そんな現実が飛び込んでくる。あるいは、もっと身近なところで起きているかもしれません。時には、正しさのフリをした暴力を目にすることだってあるのです。

人間の心は、傷つけている人よりも、傷ついている人の方に寄り添うようにできています。
自粛期間中、テレビやネットの向こうでは、本当にたくさんの人が傷ついていて、つらい思いをした人も多いと思います。そんな現実が置き去りにされて、心無い言動が繰り返される様子に、憤りを感じた人も多いでしょう。
それは、正しい心の使い方です。
ここは人間の社会です。傷ついている人に共感し、彼ら彼女らの視点に立って、何か自分にできることはないか、と周りを見回すことができる人たちのいるべき場所です。傷ついている人の立場に身を置きながら、もしかして自分も傷つける側になっていないだろうか、と自らを省みることができる人たちのいるべき場所です。

と言いつつも、人は弱い生き物です。傷つく側に回らないために、傷つける側に回ってしまうこともあるかもしれません。
動画の最後で、ジェイ・シルベリアさんは、集まった学生たちに携帯電話を出すように言います。自分の言葉を録画して、いつでも活用できるように、と。
正しくあるのは、実は簡単なことではない。だから、支えや助けが必要です。正しく歩き続けるための武器が必要です。言葉という名の、武器が。
みなさんも、自分が正しくあるための武器=言葉を、懐に忍ばせておきましょう。必要な時に、すぐにそこに戻ることができるように。

Photo by Brunel Johnson on Unsplash

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