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そこは涙流すところだろ③

生きるか死ぬかあるいは重度の後遺症が出るかもしれない究極時期にもかかわらず、恐怖はあるものの感情的ではなく、涙なんて出やしない。どちらかというと健康のまま生きていたいという強い願望が冷静にさせているのと、最期まで冷静に人生を送りたいという気持ちの方が強かったのかもしれない。年齢を重ねていくと色々なことに驚かなくなり涙を流すということ自体がなくなってしまったからなのかもしれない。とにかく涙は出ない。涙さえ出ていれば、この緊迫した緊張は少しは和らいだように思うのだが。

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