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自分が作った架空の偉人に苦しめられていた30外資系営業マンが等身大の自分を見つけた話

順風満帆に見えて拗らせまくってた過去の自分

人事評価はトップofトップの最高評価!
事業部史上最年少でシニアセールスに昇進し、遂に念願だったTOPセールスにもなれた…!

昨年末には、授賞式でハワイに。家族で揃いのアロハを着てワイキキブラブラ散歩しようぜ(※湘南乃風インスパイア)した。
家族に感謝を伝え、家族から尊敬され…順風満帆そのもの…!

…なはずなのに、内心はめちゃくちゃ焦っていた。

このまま今の会社で働いていて大丈夫なのか?
今の幸せな生活がいつか崩壊するのでは?
40後半で首になるのでは?
首になった時の自分の市場価値は?

YouTubeやSNSに出てくるエリートサラリーマン達が眩しく見える。
総合商社!外資系コンサルファーム!投資銀行!M&A業界!
都心でハードに華麗に働きつつ、お金を稼いで派手に遊ぶ。
スキルを高め、市場価値は爆上がりのエリート集団、、、羨ましい‥!

どこでどんな努力をしたら彼らみたいになれるんだ?どうしたら彼らの様な幸せを掴めるんだ??

という絵に描いたような拗らせ系男子だった僕の体験談です。(笑)

ポジウィルでコーチングを受けようと思った経緯

改めて過去の自分を振り返る。

学級委員長やキャプテン等、いわゆるリーダー的なポジションにずっといたようなタイプ。
しかし、勉強でもスポーツでも突き抜けた経験はない。何をやるにしても偏差値でいうと58~64位の感じ。
客観的に見て全然悪くないはずなんだけど、自信を持ったり自惚れたりするほど突き抜けた経験はない。

末っ子で姉・兄から得る情報があり、同級生より予習して生きていたせいか器用貧乏な感じでそれをコンプレックスに感じていた。

SNSやYouTubeを開くとキラキラ・ゴリゴリのキャリアを歩く人たちが眩しく見える。
本の中に登場する、日本を動かすような偉人たちに比べて自分の存在はなんと小さい事か。
一度きりの人生、やりたい事をやって熱く突き抜けろ! みたいな人に憧れる…そんな風になりたいんだけど・・・ でも自分のやりたい事って?そもそも好きな事って?

ネット上に出てくるキャリアカウンセラー風の人も軸が大事という
… 何それ?

1年先の未来も分からないのにキャリアプランなんて意味あるのか?
目の前の仕事に集中しろ!努力を継続しろ!結果を積み上げろ!!その先に未来はある!
…という考えで一定の結果を出したけど、最近燃え尽き症候群みたいな感じになってるよな。

自分が成長し結果を出したら、会社・上司からは賞賛・承認して貰えたけど、求められることもどんどん過酷にハードになってくるし。
このまま突き進んでも果たしてハッピーになれるのか?

そんな拗らせの頂点に至った際に、InstagramのストーリーでPOSIWILLの無料面談が流れてきた。

コーチングか…何となく知っているけど何となく胡散臭いあれか・・まあ無料だし今のモヤモヤを吐き出してみるか。
と大変失礼なモチベーションで無料カウンセリングを受講してみた(笑)

1時間という限られた時間を有効活用したくて、面談の際には上記に書いた様な事をパワポに落とし込んで伝えてみた。

自己紹介を交えた自前の資料に多少驚かれつつも傾聴して頂き、最後にカウンセラーの方から言われたのが、「欲求が弱いですね」の言葉。

確かに今までの人生であれがしたいこれがしたいと強く思う事は少なかった。
大学受験あたりから選択肢が広がり自由度が高まると苦痛を感じたし、就活の時もそうだった。
大人になるにつれて何となく良さそうと感じた方向に進路を合わせてきた。 新卒で入った会社では我武者羅に働いたが、就活し直したいと強烈に後悔し続けていた。
転職時には、給料・待遇・会社の規模という1社目でコンプレックスを感じていた部分を全て満たしてくれる会社に入る事は出来た。
しかし全ては他人軸の価値観での選択だった様にも思う。

幼少期から末っ子という立場もあり、常に姉・兄と比べられ、姉・兄と同じような環境に所属してそこでより高いパフォーマンスを発揮する事で悦に入っていたタイプだ。

ナチュラルボーン他人軸。
どこかで違和感を感じつつも、まあ世間的に見てぼちぼちの感じよなと自分を納得させることが多かった。

なんとなくで選んだ環境や所属する組織の中では、相対的に見て努力をする方だとは思っている。
だからこそ、それなりの結果は出してきたけど・・・
でも結果的に迷子になってるんだよな。

無料カウンセリング後には、ふつふつと自分の欲求について向き合ってみたいなという思いが増した。

このままモヤモヤを抱えたまま働くのはしんどいし、本物のコーチングを体験せずに後から後悔するよりは今やってみよう。

そう思ってポジウィルのサービスを申し込んだ。

コーチングの実際

結論から言うと、コーチングの最中はとにかく楽しかった!
トレーナーの永井さん(https://twitter.com/kei_napo)から貰うフィードバックや、ディスカッションのテンポが非常に心地よく、どんどん自分を深ぼる事が出来た。

仕事柄、直行直帰スタイル・出張バンバン・長距離運転ガンガンみたいな感じなので、自分と向き合う時間は非常に多い。
もともとコーチングを受ける前から内省は好きだし、正直客観視する事は得意だと思っていた。
しかしそれらの内省の時間は自分の思考的な癖(フィルター)が強く影響していた事を痛感した。
フィルターを完全に取り払う事は出来ないが、フィルターの存在を認知出来たことは非常に大きいと思っている。
これはプロのトレーナーの力を借りないと無理だったと思う。


コーチングでは、人生で印象的だったことを年齢別に細かく振り返っていった。
原体験の中から自分自身の価値観形成に大きな影響を及ぼしている出来事、それが原因で生まれた思考の癖を徐々に理解していった。
永井さんから驚かれる位、両親を冷静に分析しラベリング出来ているのだが、実は両親それぞれの嫌いな部分を真似しない様にとバランスを取って生きてきた。
しかし、自分の人生を振り返ると大事な選択をする際や基本的な考え方の中に、もろに両親からの影響を受けている事が分かった。
長年反面教師として捉えていただけに衝撃だった。

また、人生でTOP5に入る本を課題図書として紹介頂いた。
それが、「実力を100%発揮する方法」である。
…書店で実際に見かけてもまず手に取らないだろう。
嘘つけと。
スタンフォード大学の超人気講座と表紙に書いてあるが、なんだそれと。
なんとなく賢そうだな~意識高まりそうだな~とくさして終わりのタイトルだ。

話はそれたが、この本が本当に良かった。
自分の思考の癖の悪い部分が浮き彫りになり、客観視している様でフィルターが強烈に働いている事が自覚出来た。
そしてその対策や、今後の方向性、未来を明るく描く力の根源が得られたと思っている。
コーチングを終えた今でもこの本のPQ運動ワークというものは続けている。
正直、以前にも増して仕事面ではキャパオーバーな状況があったり、ネガティブに振れる事もある。子供に対して感情的に怒ってしまう事もある。
ただ、トレーニングを受ける前と比べると、結果として仕事面では売上数字も伸びてきたし、子供に対して感情的に怒る事も激減した。
だいぶ雑に過程をすっとばして書いたので胡散臭いと思うが、驚くべき実体験だ。

卒業後の感想

コーチングを通して得たかったものは、自分の欲求を知る事。
そしてそれを今後のライフプラン・キャリアプランに落とし込む事だった。

コーチングを受ければ人生に希望が湧き、モヤモヤした現状を打破し、心から望む欲求を追いかける熱い人生が始まるかも!!!と思っていた。

結論としては僕自身はそんなに強烈な欲求が見つかった訳ではない。
映画やドラマみたいに劇的な展開で何かを見つけた訳ではないが、確実に良い方向に向かっている実感はある。

少なくとも”こういう領域に手を伸ばして、こうなっていきたい”という未来像はおぼろげながら描けているし、今いる組織でもそれは実現可能なのではという結論に至った。
それがとてもハッピーな事だ。

冷静に考えてみると、心から望む未来の欲求とは未体験の領域である。
未体験の領域は当然ながら情報量の少ない領域だ。故に、解像度が高い訳がないし、そこに向かってやる気に満ち溢れるというのは不自然だと思う。
…と非常に冷静に腹落ちする事が出来た。

今までは、気を抜くとすぐに他人と比較し、自分に劣等感を抱き自己否定・自己嫌悪が生まれ、それをエネルギーに努力してきた。
しかし、コーチングを受けてそれらが自分独自のフィルターによって生み出されたものだと知った。
タイトルにもあるように架空の偉人を脳内に勝手につくり、それとの比較を繰り返して生まれた負のエネルギーに支配されていたのだ。
正直苦しかった。

負のエネルギーを利用した努力と、ポジティブに前向きな考え方での努力。
同じ努力の時間だが幸福度はかなり違うと思う。

コーチングを通して自分と向き合い、モヤモヤの根源を知り、将来はどうなりたいのか・どうありたいのかを描いてみた。

解像度はまだまだ低いが確実に方向性は見えている。
そこに向かって淡々と粛々と努力していけば良いし、その過程を楽しむことが人生の満足度に繋がるのだ。
等身大の自分は、無意識に描いてしまうスーパーヒーローではないし偉人でもない。

しかし、偉人でなくても良いのだ。

”朝は希望と共に目覚め、昼は懸命に働き、夜は感謝と共に眠る。”
そんな1日を積み重ねていく事が、死ぬ間際に良い人生だったな~という最高の自己満足に繋がるのではと思っている。

俺はそれで良い。

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