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最高のパフォーマンスを発揮する教師の思考法(前編)

2日かけて読了しました。仕事して、ご飯食べてゆっくりすると、つい本が遠のいてしまいますね笑
とはいえ、人間なので、浮き沈みあります。自分のペースで学んでいこうと思います。教室にもこういう子、いますよね?笑

さて、今回紹介するのは、丸岡慎弥さんの、

『最高のパフォーマンスを発揮する教師の思考法』

です。非常に勉強になりました。

本書の概要

教師として、最高のパフォーマンスってどのようなことでしょうか?
・授業や学級づくりを計画的に進められる
・子どもの成長に尽力する

私はこのようなことが思いつきました。
しかし、現代の日本の学校教育は大変とも言われています。
・働き方改革の要請
・GIGAスクール構想
・個別最適な学びと協働的な学びの充実
・他機関との連携
・いわゆる「ブラック」のイメージ
・教師を目指す学生の減少
・慣例にしたがって、惰性で続けられる教育活動
・多すぎる会議

思いついただけでも、これだけあります。今まで通り仕事をこなしていては、教師が潰れてしまいます。そこで、本書に辿り着きました。教師のパフォーマンスが、子どもたちの成長に大きく関わるのは、間違いありません。

今回は、読んでいて、自分にできていること(充実)と、できていないこと(課題)に分けて紹介します。自分の現在地を知ることで、今後の過ごし方を変えることができると思います。

本稿では、充実面のみを紹介します。課題面は、次回に投稿します。

充実面〜Ryuの思考法〜

まずは、充実面を見ていきます。何事も上げてから下げます笑
それでは、いきましょう!


  1. 「できた」だけに注目してみる

  2. 引き算思考

  3. 教師は名コーチ


1.「できた」だけに注目してみる

人間は、人生の中で11万回は悪い言葉を聞いてしまうそうです。そうだとするならば、生きていれば人間は自然に悪い方向に流れてしまう可能性があります。よき人生、よき思考に導くならば、意図的に自らの気持ちをコントロール必要があります。

著者は、自分の状態を自分自身でよくすることで、自分の強みが見つかり、それが良い経験として積み上がるということを述べています。

この部分は意識できていると思います。もちろん、できなかったことの方に目がむき、落ち込むこともありますが、切り替えができるようになってきました。このような時は、好きなサウナに行ってリフレッシュしています。ルーティン化させてしまうのも、いいかもしれませんね。

また、この思考で子どもたちに接しているので、失敗よりも成功したことに目を向けられるようになりました。
「ここを直しなさい」よりも、「どうしたらよくなる?」と相談しています。

おかげで、気持ちが楽になり、プレッシャーを感じることなく、過ごすことができています。

2.引き算思考

この考え方は最近、身に付きました。というのも、うちの学校は、やることが多いです笑
だから、全部は無理なので、絞ることにしました。

著書では、興味深い表現がありました。
それは、「足し算+引き算」です。
足し算は、追加して行う業務や教育活動です。例えば、私は2学期から週に一回漢字テストを導入したことです。
引き算は、業務や教育活動を一部及び全てをやめることです。私は、書き順チェックと漢字音読をやめました。これは土居正博さんの実践を真似たものです。非常に効果があるのですが、時間がかかりすぎてしまったのです。そこで、思い切ってやめてみました。(どうやって継続できたかという反省は、どこかでやりたいと思います。)
すると、しっかり漢字の力はつきました。

おそらく、初期の段階で漢字ドリルの正しい使い方と学習の進め方を理解できたからだと思います。また、テストの難易度が高いので、必死に勉強してきます。さらに、書き順も一緒にテストすることになっているので、余計に書き順も練習してきます。
週1回のテストで、合格できる子どもたちが増えてきました。不合格の子は再テストですが、学習が苦手でも、1・2回で合格してしまいます。

この成果は、一人一人の書き順チェックをやめたからだと思います。
思い切って、引き算!


3.教師は名コーチ

私が名コーチという意味ではないです笑
私は、力も存在感もない、どこにでもいる教員です。

しかし、思考そのものは著書で紹介されている「名コーチ」にぴったりはまっていることがわかりました。
著者は、教師の役割を二つ紹介しています。

(学習に関する)ガイド役
(子どもたちの)モチベーションのマネジメント役

丸岡慎弥(2022)『最高のパフォーマンスを発揮する教師の思考法』東洋館出版社

前者は、一人一台端末時代の現代に、授業中における教師の役割です。学習内容を教える、学びの手順を教える、子ども同士の考えを繋ぐ、豊富な教材の用意、よい学び方の紹介など、子どもたちを導くガイド役です。
この思考は、以前に紹介した2冊の本を読んでから身に付きました。

実際に2学期から、ガラッと授業スタイルを変えました。おかげで、ガイド役にまわりながら、子どもたちの学習をデザインしています。一方で、深い学びへと導く指導は、私の今後の課題となりそうです。

後者については、私がサッカーをやっていたことに起因します。中学生の頃から、海外サッカーを見るようになりました。特にイングランド1部・プレミアリーグです。(ちなみに、アーセナルの大ファンです笑)

最初はかっこよくゴールを決めるストライカーや、ゲームを作る中盤のプレイヤーに目を向けていたのですが、次第に監督に目が行くようになったのです。
私が好きな監督は、元マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督です。

アレックス・ファーガソン監督

彼は、20年以上も同チームで監督を務めた名将です。その振る舞いは、まさにマネージャーです。そして、戦術が優れている上に、選手への愛が深い監督です。また、モチベーターとしても有名です。

心のどこかで、「教員こそモチベーターたれ。」という思いがありました。それは、ポジティブなことよりネガティブなことが教育界に多いからです。多忙に追われ、余裕をもって子どもに接することができない経験から感じ得たものです。
この本を読んでいて、自分が感じていたことが、ここまでぴったりと書かれていて、少しだけ気分が上がりました笑

学校生活の中で、気分の浮き沈みすることはよくあります。問題がわからない、けんかをした、すれ違いのトラブルなど、子どもたちにとって大変なことも多いです。だからこそ、前を向けるようにサポートしていきたいところです。


おわりに

長々と書いてしまいましたが、いいところをわざわざ取り上げて書くのは自慢のためではありません。そこには、いくつかの目的があります。
一つは、自分に自信をつけるためです。自信が挑戦する気持ちをくれます。まさしく、「自分の状態を自分自身でよくする」です。
一つは、自分の実践をより確かな理解へと落とし込み、省察するためです。本を読んで実践する前に、アウトプットを挟んでおくと、本書の内容をより深く理解できます。これまでの経験や他の書籍とのつながりも見えてきます。

ただし、長く書きすぎました・・・笑
さすがに疲れるので、1000文字以内にまとめるなどをしないと、厳しいですね。試行錯誤するからこそ、効率的になるなあと感じました。後編は短くいこうと思います。

それでは、また!

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