上場企業を辞めて、札幌で独立起業した理由

自己紹介

1981年4月30日　高知県生まれの40歳。3人弟妹の長男。高知県の土佐中・土佐高を経て、成蹊大学法学部法律学科を卒業。公務員2年を経て、
25歳　株式会社ネオマーケティングの社員第一号として入社。（ネオマーケティングは2021年4月にJASDAQ上場）ネオマーケティングで営業からスタートし7年間で、営業リーダー、マネージャー、執行役員、取締役を歴任。
32歳　株式会社エス・エム・エス（東証一部上場）に入社。介護経営支援事業部　ダイレクトセールスグループの立ち上げ。
～35歳　北海道移住～
35歳　株式会社マネーフォワードに入社。事業推進本部　北海道支社に配属。北海道支社長、事業推進本部　本部長、インサイドセールス本部本部長、ビジネスカンパニー執行役員を歴任。
40歳　株式会社ノーサイド・ウイング創業。

株式会社マネーフォワード　カンパニー執行役員をなぜ辞めて独立起業することにしたのか？

周りからも言われたし、自分自身でも素晴らしい環境だったと思う。
ではなぜ、マザーズ上場を経て東証一部上場になった会社の、「安定」を捨てて、なぜ独立起業することになったのか？
を自分自身への振り返りと、これから独立起業を検討している方の参考になればと思い綴ってみる。

理由①　（会社の枠を超えて）中小企業にもっと本気で向き合いたい
理由②　北海道を元気に！北海道から日本を元気に！
理由③　コロナ禍で変化した自分の人生観

理由①　（会社の枠を超えて）中小企業にもっと本気で向き合いたい

▲2016年12月　札幌移住して1か月後

▲2021年5月末　本社最終出社日

マネーフォワードでは、事業推進本部という組織で税理士・公認会計士・社労士をパートナーにして、その先にいる中小企業に対して、マネーフォワードクラウドサービスを拡販することで中小企業の生産性向上、本業に注力できる環境を創ることに邁進してきた。
　その中で、特に北海道の税理士の高齢化を目の当たりにしてきた。北海道の税理士って、20代6名。30代104名。20・30代の全員足しても110名。それに対して、80代が133名と、80代の方が多い。。（さらに言えば、90代22名、70代440名、60代515名、50代334名、40代306名。平均年齢64.1歳）
　税理士って中小企業の経営者にとってとても大事な最も信頼出来る存在の1人。中小企業や経営者、そこに勤める方々の人生を前に進めることのできる素晴らしい仕事。にも関わらず、その業界に若い人が目指してこない状況への危機感や、悲しみを感じることが日に日に大きくなった。自分のこれまでの経験を、本気でこの業界に提供したい。そうすることで、その先にいる中小企業を元気にすることができると感じるようになった。

理由②　北海道を元気に！北海道から日本を元気に！

▲2019年7月　チカホにて

▲2019年10月　北海道の士業事務所の皆と

嫁ターンという形で、縁もゆかりもない北海道に来た2016年11月。正直、北海道にイライラした自分がいた。スピード感も決断力も向上心も、東京と比較してしまう自分がいた。でも、本籍も札幌に移し不退転の気持ちで日々、北海道で活動する中で、どんどん北海道の良さを感じるようになった。北海道の良さについては、別のnoteで記載しようと思う。北海道を元気に！北海道から日本を元気に！という想いを、色々な方に伝えていく中で、本気で僕の言葉に共感し、行動を取ってくれる仲間が増えてきた。

　北海道は、様々な魅力度調査等でも上位に位置し、グローバルで見ても日本の中でも認知度の高い都道府県だと思う。しかし、実際には、全国の中でも人口減少が進んでいるエリアで、課題も非常に多い。だからこそ、この地で人生を賭けて挑戦する価値があると感じている。北海道でたくさんの挑戦をし、その成功事例・失敗事例を全国に発信して、日本中を元気にしたいと。

理由③コロナ禍で変化した自分の人生観　

コロナ禍の2020年8月末に第一子の娘が生まれた。自分は、本気で娘の未来を考えるようになった。公務員を辞めた時に勘当気味になった父親から、それから挑戦し続ける中で20年近い時を経て、「自分の人生もう一回やり直しができるなら、龍一のような色々な経験をする人生を歩んでみたい」と言ってもらえた。人生は一回。自分は後悔のない人生を歩みたい。20代から起業を色々な方に勧められたが、「やりたい」と思えることがなかった。でも、40歳になった今年「やりたい」と思えることができた。娘の時代に、誇りある北海道を、日本を残すために、自分の人生を賭けたい。

最後に

マネーフォワード代表の辻さん、役員の方々、一緒に働いた仲間みんなに本当に感謝しています。私は、マネーフォワードの経験をしっかり活かし、「日本を前に進める」ことを頑張っていくので、これからもよろしくお願いいたします。