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ドイツのオンラインゲーム開発会社CipSoftがコロナウィルス対策に175,000ユーロの寄付を実施

2020年4月22日、ドイツ、レーゲンスブルクを拠点とするオンラインゲーム開発会社CipSoftはコロナウィルス対策としてWHOや国境なき医師団に175,000 ユーロの寄付を行うことを公式HPにて発表した。
コロナの状況下で会社としては利益が増加したこの状況で、日頃ゲームを支えてくれているユーザー達、地元レーゲンスブルクへのお返しをしたいといった旨が掲載されている。

以下では、公式ホームページに掲載されている声明文を日本語に翻訳したものを掲載していく。

▼公式HP原文はこちら

世界各地、各所で行われているロックダウンの結果、CipSoft gamesは以前よりも多くのゲーマーにプレイしていただいています。
『Tibia』のプレイ人口は約70%増加し、この3月の売り上げは23年間に渡るオンラインゲームの歴史上、最大の利益となりました。
「私たちの製品は少なくともオンライン上で人々が出会い、経験を共有する場を与える事ができます。」と、CipSoft 取締役 Benjamin Zuckerer はこの功績についてコメントしました。
「しかし私たちは、多くの人々が厳しい時間を過ごしていることも認識しています。だから私たちは、何かお返しをしたいと思っているのです。」*Tibia:CipSoftを代表するMMORPG
これから数週間に渡って、CipSoftはコロナウィルスと戦っている様々な国際組織、また地域団体をサポートしていきます。私たちは国境なき医師団に100,000ユーロを直接寄付します。
「コロナウィルスの感染拡大は世界中の地域に広がっており、人々はこの状況に対応できるだけの満足のいく資金を得られておりません。私たちのゲームは多くの国々でプレイされており、それゆえに私たちがこの国際的なウィルス問題に立ち向かうことは非常に重要なことなのです。」
それに加え、『Tibia』のプレイヤー達はゲーム内の幻想世界を探索するための新たなアイテムを購入する事ができるようになります。その売り上げによる利益は全てWHOの” 新型コロナウイルス感染症対応連帯基金"に寄付します。このキャンペーンを実施して数日間で、既にCipSoftは75,000ユーロ以上を集めています。

Benjamin Zuckererはこの取り組みの背景についてこのように説明しています。
「私たちは、私たちの持つ素晴らしいコミュニティーの皆さんに、援助の一部を担うチャンスを与えたいのです。何と言っても、何十年も私たちのゲームを支持してくれたプレイヤーの皆さんがいてこそ、私たちはこの特権のある立場にいるのですから。」
コロナの危機が訪れる前であっても、CipSoftは優れた経営実績を出す事ができていました。2019年は以前までの記録を塗り替える1500万ユーロ以上という素晴らしい売上高を記録しており、2018年の実績と比較して100万ユーロ以上超えています。

ゲーム開発会社は、特に各々の企業の地元の取り組みをサポートしたいと思っています。
CipSoftの社員が在宅で仕事をしている限り、レーゲンスブルクの人々に健康と安心を提供する機関をサポートするため、食料の寄付にも取り組んでいます。
例えばある地元のベーカリーは、バイエルンの赤十字で働く人の為に44個のケーキを作りました。

受益者は、カリタス、ヨハニター、地元の大学病院といった他の慈善団体も含みます。
「この方法によって、私たちを助けるために最前線にいる人々への感謝として、小さな幸せを届けたいと思っています。」とZuckererは付け加えます。
「地元の企業を助けることができる、これはいわばボーナスなんです。」

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翻訳者
坂本竜一
Managing Director
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