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Calcite in quartz ring

《 シンプル 個性 バランス 》

ラテン語の「Calcite(石灰)」を名前の由来とするカルサイトは炭酸カルシウムが結晶化した鉱物で、そのカルサイトが偶然にクォーツ(水晶)に長い年月をかけて閉じ込められたのがこのカルサイトインクォーツです。

今回セレクトしたルースは水晶の透明度の高さが素晴らしく、
また内包されたカルサイトの直方体の結晶がそれぞれ
くっきりと浮かび上がる、大変美しく希少な2ピース。

繊細な線状のルチルの結晶も共に内包されており、
虚実入れ替わる朧げな印象のカルサイトと
幾何学的で立体的な構成を織りなし、
まるで空間に漂う一瞬を切り取ったような
静寂の美しさが魅力的です。

大ぶりなルースはリングが繊細になりすぎると
指でクルクルと回ってしまうため、適度なフィット感が
出るようリング幅などバランスを整え、
前回の投稿でご紹介した通り、見えない石座内側の構造に
工夫を凝らすことで、見た目よりも軽く
着け心地も良いと思います。

一見シンプルながら、カルサイトのアクセントが生きる
清涼感溢れるカルサイトインクォーツのリングを
ぜひお楽しみください。

日向 龍


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