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【ブルーマウンテンMBA戦記-17】▶ビジネス倫理②(2021/9/21)

ビジネス倫理について「ビジネスの倫理学」(梅津光弘・著)が指定教科書となっており、3章分のポイント要約が課題。

 以下趣旨の記録。(実際課題にはより詳述していますが。)

2章「規範理論としての倫理」のポイント
 倫理学とは哲学のうち、「人間の良い行いとは何か?」について考察していく学問であり、大きく分けて下記の3つの分野に分類することができる。
① 記述倫理学…倫理学の歴史を主に扱う。
② メタ倫理学…倫理的問題の概念や意味づけについて考察する。
③ 規範倫理学…「こうあるべき」という規範行動について考察する。現代における真に倫理学と言える分野は③の規範倫理学であり、これは帰結主義と非帰結主義に分かれる。

3章「倫理的利己主義とリバータリアニズム」のポイント
 前章で述べられた帰結主義はビジネス現場の感覚とも一致するものであるが、さらに「倫理的利己主義」と「功利主義」という2つの立場に分かれる。倫理的利己主義の立場は、善の最終的な根拠を人間の「快」に求める。そこから発展し、倫理的利己主義では「自己の利益の最大化となる結果を求めよ」を行動原則とする。

4章「功利主義と費用・便益分析」のポイント
 功利主義はベンサムを旗手に発展した帰結主義のもう一方の立場であり、「最大多数の最大幸福」という行動原則を持っており、倫理的利己主義とは明確に区別するべきものである。(自らの利益の最大化と最大多数(≒社会における全体を観念)という点で全く異なる。)これは、多数決の根拠でもあり、民主主義の基礎的な考え方を提起するものでもある。
ただし、功利主義についても「少数派の意見を軽視してもいいのか?」という大きな問題がある。

 IRに携わる身として、対外的な倫理、経営判断における意見を述べるうえでしっかり考えていくべきだと感じました。

 なお、、センター試験は倫理選択でした。ベンサム、JSミル・・・懐かしい。。

【前回】▶オペレーションズ・マネジメント①
https://note.com/ryuheimatsumura/n/n3f77343b85ad/edit

【次回】▶

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